ペットにやさしいウッドデッキ素材の選び方、お手入れ方法と「人工木」のおすすめ

ペットにやさしいウッドデッキ素材の選び方、お手入れ方法と「人工木」のおすすめ

いつもは室内で遊んでいるペット。雨が続いた時や寒い日、ちょっとした運動をさせたい時などにウッドデッキがあればとても便利です。から一歩踏み出して、ペットと一緒に屋外での特別な時間を楽しむことができるウッドデッキの設置は、家族全員で自然と触れ合える、安全で快適な遊びの場を作り出す絶好の機会になります。

この記事では、ウッドデッキ選びの際に最適な素材の選び方から、ペットとの屋外時間を最大限に豊かにするためのアイデア、また設置するにあたってのお手入れ方法、おすすめの人工木をご紹介します。ペットも人も快適に過ごせる空間作りのヒントを得て、ペットとの絆をより深めましょう。

ペットにとって安全なウッドデッキの選び方

ペットにやさしいウッドデッキ素材の選び方、お手入れ方法と「人工木」のおすすめ

天然木と人工木の比較: ペットの健康を考慮した素材選び

室内で飼っているペットも運動不足にならないようお散歩は必要です。でも、雨が続いたり寒い季節の時などは、毎日お散歩に行くのがおっくうになることもありますよね。また、例えば、完全室内飼いの猫やウサギなども、部屋のなかにずっといるとストレスがたまってしまうことがあります。

そんなときに便利なのが、リビングの続きのようなウッドデッキスペースですが、いざ、ウッドデッキを設置しようとすると、いろいろな種類があって迷ってしまうという方も多いではないでしょうか。

ウッドデッキは大きく「天然木ウッドデッキ」「人工木ウッドデッキ」の2種類に分けられます。天然木とは文字通り、森から切り出したままの木材のことで、木の種類によってソフト材とハード材に分かれます。人工木は木粉と樹脂を混ぜ合わせて作られたものです。

天然木ウッドデッキのメリット・デメリット

メリット

  • 自然な美しさと温もり:天然木は独特の質感と美しさを持ち、外観が豊かで温かみがある。
  • 滑りにくい:水分を吸収するため、雨などで濡れてしまっても滑りにくい。
  • 環境にやさしい:持続可能な森林から採取される場合、エコフレンドリーな選択となる。
  • 独特の質感:天然木の種類によって、様々な色やパターンが楽しめる。

デメリット

  • メンテナンスが必要:定期的な防腐、防虫、および塗装の再施工が必要。
  • ささくれのリスク:時間が経つとささくれが出ることがあり、ペットの足を傷つける可能性がある。(定期的なメンテナンスを行うことで防ぐことができる。)
  • 湿気や虫害に弱い:腐朽やシロアリの被害に遭いやすく、長期的な耐久性に欠けることがある。
  • ニオイや汚れが染み込む: ペットがウッドデッキで排泄した場合、臭いや汚れが木材に浸透しやすい。

人工木ウッドデッキのメリット・デメリット

メリット

  • メンテナンスが少ない:防腐、防虫処理が不要で、色あせや変形も少ない。
  • ペットに安全:ささくれが出ないため、ペットの足を傷つける心配がない。
  • 耐水性と耐久性:水濡れや湿気、菌類、虫害に強く、長期間の使用に耐える。
  • 清掃が容易:ペットの排泄物があっても、洗い流しやすく、ニオイや汚れが染み込みにくい。

デメリット

  • 自然な見た目に劣る:天然木のような自然な美しさや質感を完全には再現できない場合がある。
  • 滑りやすい:水をほとんど吸わないため、滑りやすくなる。
  • 初期コストが高いことがある:高品質の人工木製品は、天然木よりも価格が高くなりやすい。
  • 熱がこもりやすい:暑い日には表面が熱くなりやすく、ペットや人の裸足にとって不快になりやすい。(ただし、近年では熱のこもりを抑えた製品も開発されている。)

おすすめは人工木ウッドデッキ

ペットのためのウッドデッキを設置するなら、おすすめは人工木ウッドデッキです。人工木はささくれなどができないため、ペットの足のけがを防ぐことができます。猫が爪とぎしようとしても人工木ならボロボロになりません。

また、菌類による腐朽やシロアリによる食害に強いのも人工木ウッドデッキのメリットのひとつ。防腐のための薬品処理をする必要がないため、ペットが触れたりなめたりしても安心なのです。

さらに、ペットがうっかりウッドデッキで排泄をしてしまった場合でも、天然木のように木にニオイや汚れが浸みこんでしまうことがないので、楽にお手入れができます。

ペットの安全性と快適性を優先する場合、人工木ウッドデッキには多くの利点がありますが、天然木のウッドデッキにも独自の美しさと温もりで価値があります。最終的には、ペットの健康、デザインや色・質感などの見た目、メンテナンスの容易さ、予算などを総合的に考慮して決定しましょう。

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ペットが快適に過ごせるウッドデッキのデザイン

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いざ、ウッドデッキを設置するとなった場合は、どんなことに気を付ければいいでしょう?

室内で飼っているペットのために設置するなら、外に抜け出さないようにフェンスや柵をつけておきましょう。フェンスや柵の高さは、ペットの大きさや犬種の性格に合わせて調整する必要があります。

時々はお庭にも出しているというご家庭や、ウッドデッキをお散歩時の出入り口にしたいと考えている場合は、ウッドデッキからスムーズにお庭に出られるような動線を設けてあげてもいいですね。

ただし、犬は段差があまり得意ではありません。特にダックス系やコーギーのような胴長の体型だったりすると、小さな段差でも体に負担がかかりやすいもの。段差はペットが楽に昇り降りできる程度の高さにするか、もしくは階段よりもスロープのほうがいいでしょう。また、足腰が弱ってきた老犬の場合、ウッドデッキと庭をゆったり行き来できるようにスロープを取り付けることが望ましいです。

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そのウッドデッキ使えていますか?屋根や目隠しなどを後付けして、もっと、ガーデンライフを楽しみましょう。

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屋根や囲いがあれば雨の日でも遊ばせてあげられる

人工木のウッドデッキは雨で濡れると滑りやすくなりますが、屋根やテラス囲い(サンルーム)を付ければ、ペットが滑って転倒するのを防ぐことができます。また、屋根やテラス囲いがあると、雨の日でも足を泥で汚すことなく駆け回れたり、冬の寒い日には、日向ぼっこができたりします。

さらに、屋根やテラス囲いは、強すぎる陽射しを遮るのにも役立ちます。というのも、ウッドデッキの色は濃い色ほど熱を吸収しやすいため、設置する場所によっては表面が熱くなりすぎてしまうこともあります。とはいえ、ウッドデッキは家の見た目を左右する要素でもあり、家の外観との調和をとるために濃い目の色を選びたい場合もありますよね。

陽射しだけを遮りたいというならテラスを覆うように屋根を設置し、季節、天候を問わずより快適に過ごしたいなら、テラス囲いで覆ってしまうのがお勧めです。

跳躍力があるためフェンスや柵では飛び出してしまいそうで心配という猫も、テラス囲いなら安心。柵と違って外が見えるので、ペットのストレス発散にも役立ちますね。

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その他にも、足洗い場をウッドデッキと隣接させておけば、足を汚すことなく屋内へと入れますし、庭には専用のトイレスペースを設置することで、おしっこの臭い対策にもなります。ペットがウッドデッキで排泄をした場合は、すぐに水で洗い流しましょう。

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また、雑草が気になる方は、ウッドデッキの下に防草シートや砂利を敷いて、雑草が生えるのを防ぐ方法もあります。「雑草処理はしたくない!」というのであれば、庭をコンクリートで固めてしまうという方法もあります。

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ペットの健康を考慮したウッドデッキのお手入れ方法

ペットの健康と快適性を考慮したウッドデッキのお手入れには、天然木・人工木、それぞれの素材ごとで異なる対策やメンテナンス方法、注意点などがあります。

天然木ウッドデッキのお手入れ

天然木は、人工木に比べてメンテナンスなどの手間がかかります。

汚れ対策:すぐに拭き取ることが重要

天然木は吸収性があるため、調味料やペットの排泄物などの汚れはすぐに拭き取ることが重要です。 汚れが浸透する前に、水や適切なクリーニング剤を用いて丁寧に除去しましょう。硬いブラシを使って表面を優しくこすると汚れを効果的に取り除くことができます。

暑さ対策:表面温度がかなり上昇する

天然木は直射日光により表面温度がかなり上昇することがあります。 特に夏場は、ペットの肉球がやけどしないよう、日陰を作る工夫や冷却マットの使用をお勧めします。また、ペットに十分な水分補給を促し、熱中症対策を行ってください。

メンテナンス:定期的なメンテナンスが必須

天然木は定期的なメンテナンスが必須です。 防腐剤の塗布や必要に応じた塗り直しを行うことで、木材を長持ちさせることができます。また、木材の保護のために、専門的な清掃やチェックを定期的に行いましょう。

人工木ウッドデッキのお手入れ

人工木は、天然木に比べてメンテナンスが簡単ですが、定期的な清掃は必要です。

汚れ対策:迅速に対応することが望ましい

人工木は汚れに強い素材ですが、汚れが付着した場合は迅速に対応することが望ましいです。 固く絞った布やソフトなブラシを使用し、水または石鹸水などで汚れをやさしく取り除きましょう。

暑さ対策:高温になる可能性がある

人工木も高温になる可能性があるため、ペットの安全を確保するための工夫が必要です。エクステリアで日陰を作るか、冷却効果のあるアクセサリーを活用してペットが快適に過ごせるようにしましょう。直接的な日光を避ける配置を考えることも一つの方法です。

メンテナンス:定期的な清掃は必要

人工木ウッドデッキは天然木に比べてメンテナンスが楽ですが、定期的な清掃は必要です。 汚れが溜まりにくい材質ではありますが、定期的に水洗いをすることで、美観を長く保つことができます。また、表面の傷を避けるために鋭利な物の使用は避けましょう。

これらのケアを行うことで、ペットと共に快適なウッドデッキライフを楽しむことができます。天然木も人工木も、それぞれに適したお手入れを施すことが、ペットの安全とウッドデッキの持続的な美観を保つ鍵となります。

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実例紹介: 「リウッドデッキ」ご購入者の声

ペットと楽しく過ごすウッドデッキを検討する際、後悔しないためには実例や実績、購入者の声などの評判を確認することも大事です。

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以下、ペットと一緒に暮らす快適空間づくりのためにYKK APの「リウッドデッキ200」などを使用したお客さまをご紹介します。予算や工期など、詳細について各事例のページをご覧いただき、参考ください。

高知県高知市:お客様の声

愛犬が足に負担なく、お庭に出れるように段差を解消し、お昼寝も出来るように広くしました。天気の良い日には愛犬と一緒にくつろげるスペースになっています。

詳しい事例はこちら

その他の愛犬のためのリウッドデッキ事例はこちら(その1)
その他の愛犬のためのリウッドデッキ事例はこちら(その2)

熊本県熊本市:お客様の声

天気を気にせず、洗濯物が干せるので助かってます。
愛猫も暖かいデッキが大のお気に入りのようです。

詳しい事例はこちら

その他の愛猫のためのリウッドデッキ事例はこちら

家族の一員であるペットを安心して遊ばせてあげる空間を!

YKK APの「リウットデッキ」は、YKK AP独自の新素材である「再生木」を使用した人工木ウッドデッキです。

注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれてます。YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。「リウッド」(再生木)は天然木と比較して耐候性、耐腐朽性、耐水性に優れているため長期間にわたり快適にお使いいただけます。

間口は1間(1851㎜)から4間(7251㎜)まで7種類、奥行きは3尺(920㎜)から12尺(3620㎜)までの9種類と基本セットの設定バリエーションが豊富なので、庭の広さや形状に合わせて自由に設計することができます。専用の部材を組み合わせれば、斜めにカットしたり角を丸くするなどさまざまな納まりにも対応可能。まさにオーダーメイドのウッドデッキが出来上がります。

強度の低下や変色が少なく、いつまでも美しい質感が持続するのも「リウットデッキ」の魅力のひとつです。また、デッキ材のピッチ幅は200㎜とやや幅広。最近のフローリング材は幅の広いものが主流となっているので、室内からウッドデッキまで統一感のある雰囲気を演出することができますね。

デッキフェンスやデッキ門扉、パーティションなどコーディネイトアイテムも多彩に揃っています。「エルフージュ」や「ヴェクター」などのテラス屋根を設置すれば、日差しや小雨を遮ってくれます。テラス囲い「サンフィールⅢ」と組み合わせれば、どんな天気でもどんな季節でも、ペットを遊ばせてあげることができますよ。

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「リウッドデッキ」をもっと楽しく!狭い庭の活用法から意外な使い方までおしゃれな施工事例【YKK AP2023年度コンテスト入賞作品より】

2023.12.08
※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。