ベランダやバルコニーで安心して洗濯物を干したり、くつろいだりするためには、外部からの視線を遮りつつ、風通しよくしておきたいもの。そのためには手すりやフェンスの選び方が重要になります。今回は、目隠ししながら風通しよく、また家の外観デザインをセンス良く見せてくれるベランダやバルコニーの手すりやフェンスをご紹介しましょう。
ベランダ・バルコニーが快適になる手すりやフェンス選び
目隠し効果が高く、風通しのいい手すりやフェンスを選べば快適空間になります（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
ベランダ・バルコニーは今や大切な生活空間の一部。どんな暮らしをしたいかによって、手すりやフェンスを選び方が変わります。
洗濯物や布団の干し場として活用するなら、風通しよく日当たりよく、でもご近所からの視線はさりげなく遮りたいもの。
アウトドアリビングとしてくつろぎのスペースにするなら、周囲からの視線を遮る目隠しをすることで落ち着いた空間になります。更に気持ちのいい風が通り抜ければとても快適に過ごせることでしょう。
デザイン性も重要です。ベランダやバルコニーは外観のシンボルにもなるもの。手すりやフェンスのデザインには様々なバリエーションがあり、それぞれに機能も異なります。上手に選んでわが家を素敵に彩りましょう。
目隠しと風通しを両立させる！
豊富なデザインが揃った「ルシアス」バルコニー
格子タイプのアルミ製バルコニーなら風通しよく、床のじめじめ感も解消されます。床面が明るいのもメリットです（「ルシアス」バルコニーのイメージ図/YKK AP）
グッドデザイン賞を受賞、手すりやフェンスのデザインが豊富に揃っているのが「ルシアス」バルコニーです。
「ルシアス」バルコニーはアルミ製なので軽くて家屋に負担を掛けにくい構造で、錆に強く高い耐久性を持っています。また後付けがしやすいタイプが揃っているので、リフォームでも使いやすいのもメリットです。
壁を作って家と一体化させる「躯体式の造作バルコニー」の場合、風の抜けが悪い構造になっていると、どうしても湿気が溜まりやすくなり、床面や壁の隅にカビやコケが生えてしまうことも。
通気性のいい「ルシアス」バルコニーはバルコニー内で集められた雨水をスムーズに排水するので水切れがよく、風通しもいいのでいつも気持ちよく乾いてくれます。
更に、しっかりと外部からの目隠しをしつつ、風や光を通してくれる手すりやフェンスを選べば、明るく気持ちのいい空間になることでしょう。
「ルシアス」バルコニーは、小さな子供の乗り越え事故を防ぐため、安全性にも配慮をしています。よじ登りを防ぐために足が掛けにくく、身を乗り出しづらい寸法設計になっていて、乗り越えがしにくい「内はり出し」タイプの後付け手すりがオプションで選べるようになっています。
「ルシアス」バルコニーの共通の特徴は安全性に配慮がされていること。また樋の掃除もしやすくなっています（ルシアスバルコニーのイメージ図/YKK AP）
それでは「ルシアス」バルコニーの中から、特に目隠しと風通しが両立しやすいデザインをご紹介しましょう。
横ストライプ
細身の「横ストライプ」のバルコニーフェンス。プラチナステンやピュアシルバーなどグレイッシュな色合いを選べば、よりモダンな印象になります（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
こちらは「ルシアス」バルコニーの「横ストライプ」のフェンスです。細身のスリットで目隠し効果が高く、風通しがいいので、バルコニー内はもちろん、室内へも風が流れやすくなります。
横系の格子は下からの視線をしっかりと遮ってくれるので目隠し効果が高いのが特徴。細身の格子はシャープな印象があり、手すりまで一体感のあるデザインで、住まいをモダンに彩ってくれます。
台形格子
格子の断面を台形にデザインした「台形格子」のフェンス。下からの視線をしっかり遮りつつ、日の光や風を上手に取り入れることができます（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
こちらは、格子の断面を台形にデザインした「台形格子」です。断面形状の工夫で、目隠しの効果を高めながら、より日の光や風を取り入れやすくしています。
同じ細身の横系格子のデザインでも、横ストライプとはちょっと違った印象に。こちらは木調カラーを選んでナチュラルモダンに仕上げています。
ムダを省いたノイズレスなデザインで、フォルムはよりキューブに近く、住まいをよりスタイリッシュに引き立ててくれます。
たてストライプ
細身の「たてストライプ」のバルコニーフェンス。ナチュラルでモダンな印象です（ルシアスバルコニー/YKK AP）
こちらは「ルシアス」バルコニーの「たてストライプ」のフェンスです。一般的なたて格子の場合、どうしても外からの視線が気になりますが、「たてストライプ」は細かく桟が入っていてピッチが狭いので、目隠し効果が高いのが特徴です。
スリットからは風と光が入るので、内部は明るく快適な空間に。木調のたて格子は和の雰囲気も併せ持っているので、本格和調や和モダンな外観デザインにも似合います。
横格子
水平ラインを強調した幅広の「横格子」デザイン（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
よりプライバシー性を高めたい場合は、幅広の「横格子」がいいでしょう。目隠し効果がより高く、安心して過ごすことができるようになるので、レジャーシートを敷いてごろごろしたり、リラックスチェアでお昼寝をしたり。快適なアウトドアリビングになります。
井桁格子
高級感がある「井桁格子」のフェンス（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
格調高く、高級感のあるデザインにしたいなら「井桁格子」のフェンスもおすすめです。井桁は洋風にも和風にも似合い、日本の住宅を美しく引き立ててくれます。
こちらは柱のない「持ち出し式」のバルコニーに対応している製品です。持ち出し式のバルコニーは建物に強固に固定する必要があるため、外壁仕上げ前の躯体工事が必要です。後付けリフォームをしたい場合には、地面から建てられる「柱建式」を選びましょう。
パンチングパネル
ドット状の繊細な開口が特徴的な「パンチングパネル」のフェンス（「ルシアス」バルコニー/YKK AP）
よりモダンなイメージにしたい場合は、「パンチングパネル」のフェンスも。「パンチングパネル」とは、ドット状の細かい穴が開いたアルミ樹脂複合パネルのこと、凹凸が少ないフラットなデザインが洗練された印象になります。
「ルシアス」シリーズは、バルコニーの他にも玄関ドアや門扉、フェンスなどのラインナップがあり、門扉とデザインを揃えるなど、統一感のあるコーディネートができます。
ベランダ・バルコニーの手すりやフェンスの選び方の工夫で、目隠しと風通しを両立させることが可能です。上手に選んで、より快適な空間づくりを目指しましょう。
小さい子供の転落防止について
「ルシアス」バルコニーはより安全な手すり高さ1200㎜以上格子隙間90㎜以下の商品になっています。踏み台となる植木鉢やテーブル、椅子などを手すり際に置くと足掛かりになり危険です。少し離れて配置し、子供の転落防止に気を付けましょう。また子供がバルコニーにいる時は、目を離さず十分注意をしましょう。
著者プロフィール
Yuu（尾間紫）
一級建築士／インテリアプランナー／インテリアコーディネーター／マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい（ダイヤモンド社）』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」（http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/）でリフォームの実践的なノウハウを公開中
