今やウッドデッキは庭の定番アイテム。でも、ただ敷くだけじゃもったいない!今回は、YKK AP エクステリア スタイル大賞の2024年度受賞作品から、美しさと機能性を兼ね備えた「リウッドデッキ」に、屋根や日よけ、目隠し、植栽などのアイデアを加えて、さらに快適便利に、そして豊かな時間を過ごせる庭にした施工事例をご紹介しましょう。
注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれ、YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。
目次
屋根や日よけで快適性アップ!
屋外でも天気に左右されない庭に

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:シンプレオ フェンス/リウッドデッキ 200/ソラリア テラス屋根/有限会社 オーク https://www.oaktree.jp/
せっかくの「リウッドデッキ」空間も、真夏の強い日差しや急な雨で使いにくいこともあるもの。そんな時はテラス屋根やシェードを取り付けると、天気に左右されずにいつでも心地よく過ごせる庭空間に変わります。
手軽なのはタープの取り付けです。ただし風を受けやすいのでフックは頑強に取り付けましょう。
こちらの施工事例は、テラス屋根とタープを組み合わせるアイデア。季節や時間帯、庭の用途に合わせて日陰の範囲を増やすことができて便利です。
シンプルなテラス屋根はすっきりとしたモダンな印象になります。ポリカーボネートの屋根葺き材は、明るさを取り込みつつ紫外線はしっかりカット。熱線遮断の機能が付加されたタイプなら、夏の暑さも防ぎやすくなります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:シンプレオ 門扉/ルシアス フェンスLite/シンプレオ フェンス/リウッドデッキ 200 EG/ルシアス デッキフェンス/ルシアス デッキ門扉/ソラリア テラス屋根/アウターシェード/ 株式会社 ワンストーン
テラス屋根にカーテンのように開閉できるシェードを取り付けるアイデアもあります。日差しを取り入れたい時は開放して青空の下で食事をしたり遊んだり。閉めれば日差しを遮ることができるなど、季節や天気に合わせて快適な空間にできます。
シェードは柔らかい素材感があり、ナチュラルで優しい庭によく似合います。近隣にマンションなどの高層の建物がある場合は、上階からの目隠しにもなり、落ち着いたアウトドアリビングが作れます。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:リウッドデッキ 200/パラソリア/ 株式会社 ライフエクステリア http://www.life-exterior.com/
カフェやお花屋さんの店先のような庭空間を作り出してくれるのがオーニングです。オーニングとは、壁に取り付けて、布の庇を斜めに張り出すテントのような日よけのこと。
オーニングには電動式と手動式があり、季節や天気に合わせて出し入れができます。特に役立つのは夏場の日差しの強い時期。オーニングを張り出せば、リウッドデッキ空間だけでなく、室内への直射日光も遮ってくれるので、室内の涼しさを保ちやすくなります。冷房効率もアップするなど、室内の快適性や省エネ効果も高めてくれるエクステリアアイテムです。
リウッドデッキに植栽と照明を加えて非日常を演出!
森の中のようなリゾートに

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:リウッドデッキ 200/ルシアス デッキフェンス/ 有限会社 リーブス https://www.leaves-since1998.co.jp/
「リウッドデッキ」は外に広がるスペースを作りだすだけでなく、ちょっとした工夫で別世界のような空間に変わります。特に印象を大きく左右するのが植栽と照明です。
「リウッドデッキ」空間を囲むように樹々をレイアウトすれば、まるで森の中にいるような雰囲気に。家に居ながらにしてリゾート感たっぷりのアウトドアリビングになります。
植栽は地植えだけでなく、大きめの鉢に育てた木を「リウッドデッキ」の上に置いたり、フェンスにつる性植物を這わせたりなどの工夫をすることで、変化に富んだ表情豊かな空間になります。
庭に植える木を選ぶ際には、手入れのしやすさが大事なポイント。剪定や害虫対策の手間が少ない樹種を選べば、メンテナンスがラクになります。
また、花や食べられる実がつく樹木を選べば、四季折々の風景の変化を楽しみながら、食卓も豊かに。洋風でモダンな雰囲気を演出したい場合は、葉が薄く淡い色合いの軽やかな植物を選び、足元にハーブを植えると、さわやかな香りが加わってリラックスできる空間になります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年展示場・モデルハウス部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス フェンス/リウッドデッキ 200 EG/ 株式会社 ジーアール https://granks.jp/

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム/リレーリア ルーフフレーム/シャローネ 門扉/リウッドデッキ 200 EG/低電圧照明「VIEW UP」/カスタマイズパーツ/汎用形材・部品/ 株式会社 シノザキ
「リウッドデッキ」空間に欠かせないのが照明です。せっかくの庭が夜になると真っ暗ではもったいない!照明を効果的に取り入れることで、夜でも素敵な時間を楽しめる庭に変わります。
例えば、テラス屋根やパーゴラの梁にスポットライトやダウンライトを設置すれば、やわらかい光が空間全体を優しく包み込んでくれます。
加えて、足元から植栽やデッキを照らすスポット照明を組み合わせれば、陰影を際立たせてドラマチックな印象に。「リウッドデッキ」は木目が美しいデザインなので、デッキの上にフロアランプを置いて床面を照らすのもおすすめです。
狭い庭でも心地よく!
リウッドデッキ+目隠しで癒しのスペースに

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス スクリーンフェンス/ルシアス フェンス/リウッドデッキ 200 EG/ 積水ハウス 株式会社 名古屋西支店 https://www.sekisuihouse.co.jp/
奥行きの無い庭や家のコーナー部分など、狭い空間でも、「リウッドデッキ」を設置することで、ただの通路やデッドスペースだった場所が、ゆったりとくつろげる癒しの空間に変わります。
隣家や道路からの視線が気になる時には、目隠しフェンスを使い、外からの視線を遮って落ち着ける空間に。フェンスはデッキと素材感や色味をコーディネートすると、統一感が生まれ、空間がすっきりとまとまります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年戸建分譲街並み部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス フェンスLite/リウッドデッキ 200/ルシアス デッキフェンス/ルシアス ハンドレール/ルシアス スクリーン/ 株式会社 ヒノキヤグループ桧家住宅カンパニー
室内からフラットにつながる「リウッドデッキ」は、家の中から庭へと自然に視線が抜けるので、家の中が広く感じられるようになります。また、庭への出入りもスムーズになるので、庭に出る機会が増え、暮らしの楽しさがぐっと高まります。
限られたスペースでも、リウッドデッキのちょっとした工夫で、暮らしをもっと楽しく、快適にしてくる空間に生まれ変わります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス フェンス/リウッドデッキ 200 EG/ 積水ハウス 株式会社 三重支店 https://www.sekisuihouse.co.jp/
配置や高さの工夫で家事ラクを叶える!
安全で快適な洗濯物干し場に

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス 門扉/カスタマイズポストユニット/ルシアス フェンス/ジーポートPro シリーズ/リウッドデッキ 200/ルシアス デッキフェンス/ルシアス デッキ門扉/ソラリア テラス屋根/サザンテラス/ 株式会社 GENKI https://www.sekisuihouse.co.jp/
「リウッドデッキ」は洗濯物の干し場としても大活躍します。その際には配置や高さ、目隠しの工夫を加えることで、家事がよりスムーズにこなせるようになります。
庭に洗濯物を干す際に気になるのが、出入りの時の大きな段差や突然の雨、そして外からの視線などの防犯面です。
なかでも、濡れた重い洗濯物を持って大きな段差を上り下りするのは意外と重労働。高齢になると転倒のリスクも高まります。
そこで、「リウッドデッキ」を室内の床面と高さを合わせて設置すれば、段差なくラクに出入りができるように。さらに洗濯機置き場の近くにリウッドデッキを置ければ、家事の際の無駄な移動距離を減らすことができ、効率よく家事をこなせるようになります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア ルーフフレーム/リウッドデッキ 200/Uープラン
「リウッドデッキ」に目隠しフェンスやテラス屋根を組み合わせれば、さらに洗濯物干し場としての快適性がアップします。
目隠しフェンスには、視線を適度に遮りつつ、風通しのいいデザインも揃っていますので、人目が気になる洗濯物も安心して干せるようになります。
またテラス屋根を設置すれば、天気を気にせずに洗濯物が干せるようにも。急な雨でも洗濯物を取り込むタイミングを気にせずに済むようになるので、家事のペースを整えやすくなります。
今回は、YKK AP エクステリア スタイル大賞の2024年度受賞作品から、「リウッドデッキ」にプラスアルファの工夫を加えて、さらに快適で便利な空間にした施工事例をご紹介しました。屋根や日よけ、植栽、照明、目隠し、そして配置や高さの工夫で、リウッドデッキはさらに暮らしを心地よく、豊かに彩ってくれることでしょう。
「リウッドデッキ」設置にプラスの工夫で、もっと、毎日を楽しく。
下記に庭やテラスを憩いの場にする「目隠し」に取り入れやすい、おすすめフェンスをご紹介しています。快適な庭づくりの参考にしてみてくださいね。
著者プロフィール

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中