思い通りの家を手に入れてワクワク気分で新しい生活を始めてみると、あれ?ちょっと気になるな・・・と感じるところがいろいろ出てきます。少しずつ手を加えながら、より暮らしやすい我が家に整えていきたいですね。今回は住宅地や都会の狭小地の住宅で見かける「玄関が道路から丸見え問題」の解決方法をご紹介します。機能的には目隠しをつけるだけですが、家のイメージや我が家らしい雰囲気を作るためにコーディネートも意識したいところです。おしゃれな我が家の玄関周りづくりを目指しましょう!
1.玄関目隠しの種類 3タイプ
玄関の目隠しには、必要に応じて種類があります。住まう人がどれくらいの目隠しが欲しいのかによって変わります。
A : 家の中の床面が見えない程度の目隠し
玄関扉を開けると玄関土間や家の中が、道ゆく人から丸見えになっていませんか?囲い込むような目隠しは必要ない家でも室内の床面は見えない方が落ち着きます。
インターホンやポストを取り付ける門柱を玄関の前に設けると、目隠しの役割も果たしてくれます。これらは玄関周りに必ず必要な機能。これだけのために壁を作るのではなく、他にも役割を持たせることができれば一石二鳥です。既に門柱は他の場所にある場合、建物のイメージに似合うウォールを設けます。玄関前が落ち着くと共に、我が家らしさの演出も可能です。
B : 道ゆく人と視線が合わない目隠し
玄関の扉を開けてすぐ、前の道を歩く人と目があって気まずい感じ・・・そんな瞬間を無くすなら視線が合わない高さの目隠しスクリーンが必要です。
背が高くなると面積が大きくなって素材感も出てきます。建物のイメージを壊さず違和感なく収まるデザインを選んで、建物との一体感を目指しましょう。
C : 玄関周りに重厚感をプラスする目隠し
スクリーンを新設するなら、合わせて玄関周りを今よりカッコよく重厚感のある雰囲気にしたい。せっかくコストをかけるなら、より良いものを選びたいと考える方もいるはずです。そんな時はスクリーンにゲートがプラスされているデザインはいかがでしょう。玄関周り全体を包み込むように取り囲み、よりプライベート感のある場所になります。
2.こんな玄関と建物にはコレが似合う! 10例
どのタイプのスクリーンを選ぼうと、建物とのコーディネートは欠かせません。玄関周りとスクリーンの組み合わせをご紹介していきます。
1)ナチュラルなイメージの玄関周り
扉のスリットや白い壁に映える柱に合わせて、縦ラインのデザインをセレクト。
2)スタイリッシュな玄関周り
全て隠してしまうのは、もったいないです。この雰囲気をできるだけ邪魔しないように、建物と馴染む色に。玄関扉に縦スリットがあるので、少し抜け感のある縦格子をセレクト。
3)シックな中にカジュアルな若々しい印象を加えた玄関周り
これも隠してしまうのは、もったいないと感じます。目隠しには玄関周り全体を隠さず、家の中の床面を隠す程度のウォールがおすすめです。
4)木目が印象的なナチュラル系
木目が印象的でナチュラル系ですがワイルドでカッコいいイメージも。横板張りのザクッとしたデザインをセレクト。
5)大人っぽい落ち着いた雰囲気
壁面仕上材のタイルが印象的です。スクリーンを目立たせたくないので玄関扉と色とデザインを合わせます。
6)スタイリッシュ+ナチュラル
外壁やサッシ枠、玄関扉と黒色が効いています。色の組み合わせに統一感を持たせたセレクトに。
7)全体の明度を低く抑えたグレイッシュにまとめた玄関周り
玄関扉に合わせて木調を選ぶのも一案ですが、今回はスクリーンの存在感を弱くしたいので抜け感のある軽いデザインをセレクト。
8)彩度を落とした柔らかなグレイッシュ
優しくて軽やかです。スクリーンもコントラストがつかないように柔らかい色を選びました。白色ではなく木調のバニラウォールナット色です。
9)白い外壁に部分的に木素材を使った自然な雰囲気
白い外壁に部分的に木素材を使い自然な雰囲気を取り入れつつ、黒をアクセントにしてカッコよく引き締める。そんなデザインをスクリーンにも取り入れました。
10)品よく落ち着いた玄関周り
余裕や豊かさを感じます。ボリュームのあるウォールを選べば、かなりエグゼクティブな印象の住まいに仕上がります。
10タイプの玄関周りにスクリーンをコーデイネートしてみました。スクリーンのバリエーションは色の形も、まだまだ種類がたくさんあります。ご自宅の玄関周りにピッタリなデザインがきっと見つかるはず。玄関と建物に似合う目隠しコーディネート例をご参考に、家のイメージや我が家らしい雰囲気を選んでみてください。
玄関が道路から丸見えを解決!
玄関と似合うコーディネートフェンスの詳しいことを知りたい
著者プロフィール
冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)
個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。