洗濯物を干したり子どもが遊んだり、自然を感じられるリラックススペースにもなるウッドデッキ。この素材には何を選ぶべきでしょうか。素材によって耐久期間や加工のしやすさが異なるので、木ならどれも同じというわけではありません。本記事では天然木と人工木の違いについて、またリウッドデッキをおすすめする理由を解説します。
ウッドデッキに用いられる素材

ウッドデッキに使われる素材には、大きく分けて天然木と人工木があります。天然木にはさらに、ソフトウッドとハードウッドがあります。
ソフトウッド
ソフトウッドとは針葉樹から作られた木材で、その名の通り柔らかいため加工がしやすいというメリットがあります。
代表的な素材としては以下のようなものがあり、中でもSPF材はDIYでもよく使われる素材なので、ホームセンターなどでも手軽に求めやすいでしょう。
- SPF材
- レッドシダー
- 赤松
- 米松
- ヒノキ
- スギ
ソフトウッドは「軟木」(やわき)という別名があります。その名の通り、柔らかく劣化しやすいということがデメリットで、使用する場合はそれを踏まえることが必要です。寿命も2~5年程度で、あまり長持ちする素材ではなく、風雨にさらされるウッドデッキに向いている素材ではありません。定期的なメンテナンスが必要になります。
ちなみに、天然木に腐りにくい「防腐加工」や、シロアリを防ぐ「防蟻加工」を施したものもあります。中でも代表的なのは、ACQという防腐・防虫薬剤を加圧注入した加工です。例えば、表面が緑色の木材をホームセンターなどで見かけることがありますが、それはソフトウッドのSPF材にACQ加工した「SPF ACQ材」です。
ACQ加工した木材は腐りにくく、シロアリを防いでくれますが、元の素材の寿命そのものを長くする効果はあまり期待できません。
ハードウッド
ハードウッドはソフトウッドとは逆に、堅く丈夫で耐久性に優れている木材です。代表的な素材には、以下のようなものがあります。
- イタウバ
- イペ
- ウリン
- セランガンバツ
これらは繊維が非常に密になっている堅くて重い広葉樹で、20~30年程度の耐久性を持つものも少なくありません。また、シロアリにも強く、腐食しにくいことから、水辺などに設置されるウッドデキに使用されることが多いようです。ただし、硬いということは加工しにくいというデメリットにつながるため、DIYで使う際は注意しましょう。
人工木(再生木)
人工木(再生木)とは、合成樹脂を主成分に、木粉と複合して溶かしてから成形した素材です。例えばYKK APの「リウッドデッキ 200」は、ポリプロピレンと木粉を重量比で半々ずつ混合したものです。均一に仕上げられていますので、天然木のように「節」を気にして組み合わせる必要がありません。
ウッドデッキに天然木を使う際の注意点

天然木には木材ならではの温もりや、素朴な風合いがあります。また、手入れをしながら大切に使っていくことで、自然な経年変化が楽しめます。
ただし、次のようなデメリットがあることに注意して、定期的に適切なメンテナンスを行うことが必要になります。
- シロアリが寄りつき、ウッドデッキだけでなく家屋にも被害を及ぼすおそれがある
- ささくれが発生しやすく、けがの原因になる
- 色あせしやすく、見栄えが悪くなりやすい
- ソフトウッドなどは数年で朽ちてしまう
YKK AP「リウッドデッキ 200」を選ぶ4つのメリット
メンテナンスの手間をはぶいて、ウッドデッキのある生活を楽しみたいなら、人工木(再生木)のものを選ぶのがいいでしょう。
再生木を使ったウッドデッキYKK APの「リウッドデッキ 200」は、天然木の弱点を克服しつつ、新たな魅力も提供しています。
リウッドデッキの特長① シロアリを寄せつけず、キノコのすみかにもならない

「リウッドデッキ 200」の最大の特長は、シロアリなどを寄せつけないことです。京都大学木質科学研究室が実施した長期腐朽試験で「リウッドデッキ 200」の平均質量減少率は0%でした。(※1)シロアリに食べられることがなく、防蟻加工をしなくて済みます。
また、YKK APで行った試験結果では、天然木がオオウズラタケやカワラタケなど菌類の影響を受けるのに対し、「リウッドデッキ 200」には影響が見られませんでした。(※2)リウッドデッキは腐りにくく、安定した品質を長く保てます。
※1と※2は「リウッドデッキ200」カタログより
リウッドデッキの特長② ささくれが起きず、けがを防げる

「リウッドデッキ 200」は木を粉にした上でポリプロピレンと溶かして成形しているため、経年によって「ささくれ」などが生じることはありません。天然木のように素手や素足に木のトゲが刺さるような心配をせず、子どもやペットを安心して遊ばせられます。
リウッドデッキの特長③ 色あせせず、耐久性にも優れている

ウッドデッキは屋外に設置するものなので、日々紫外線や風雨にさらされています。このため天然木は1年程度で色あせしてしまい、くすんだグレーになってしまうことが多く、ひび割れや強度の低下などの老朽化が避けられません。
これに対し、「リウッドデッキ 200」は色あせしにくく、ポリプロピレンを含んでいるため傷つきにくく、腐りにくいという特長があります。
リウッドデッキの特長④ 壁や家屋、エクステリアにマッチする色を選べる

天然木は木の種類によってある程度色が決まってしまいます。また塗装すると、色や塗料によってせっかくの木の風合いが失われてしまいます。
「リウッドデッキ 200」はあらかじめ5色のバリエーションを用意していますので、塗装の必要なく、ご自宅の壁や家屋、エクステリアにマッチした色のウッドデッキを作れます。
快適に長く使うならリウッドデッキ。素材選びは施工店に相談を

快適に長く使えるウッドデッキを設置するなら、素材選びはとても重要になります。
また、一から自作するのか、キットを買ってきてDIYで組み立てるのか、工務店に頼むのか、施工方法によっても変わってきます。
ソフトウッドを使ってDIYで仕上げれば安上がりにできますが、1年程度で色あせてしまったり、シロアリの被害を受けたり、危険なささくれができてしまったりするため、数年で作り直さなければならないことがあります。
特に子どもやペットがいる家庭なら、ある程度の費用はかかりますが、施工店に相談し、プロに任せるほうが安心。さらにYKK AP「リウッドデッキ 200」を選べば、シロアリの食害や菌類による腐朽などの心配をせず、美しい風合いを長く楽しめるウッドデッキができるでしょう。