お庭を部屋の延長のように感じ、アウトドアリビングとして活用するならウッドデッキを設けるのが、とてもオススメです。ダイニングやリビングから段差なく出入りができて、ウチとソトの境目を感じることなく行き来できるのは、庭を最大限に利用するために欠かせない条件。
お庭にウッドデッキを作って、楽しいガーデンライフを満喫するぞ!と思っていたのに、想像していたほど利用できていないなら、庭に何か問題があるのかもしれません。活用できない大きな理由のひとつが、周囲からの視線が気になって、ゆっくり過ごせないというもの。今あるウッドデッキで過ごす時間を、プライバシーが確保されリラックスできるものにするための方法をまとめました。
1.庭を囲う塀やフェンス
庭のどこにいても誰かの視線を気にせず過ごせる環境を作るなら、ウッドデッキから離れたところで庭全体を囲う必要があります。
ブロック積みの塀で囲い、高い場所は植栽を使って視線を遮る方法や、ブロック積に目隠しフェンスを設置して庭を囲い込む方法。
地面から背の高い目隠しフェンスを設ける方法もあります。
目隠しフェンスは木調ラミネートのアルミ製のものが人気ですが、もっとナチュラルな雰囲気を作りたいなら、ウッドデッキと同素材の再生木のフェンスもオススメです。
2.ウッドデッキ上の後付け目隠しフェンス
限られた方向や範囲からの視線を遮りたいなら、庭全体を囲う必要はりません。ウッドデッキで過ごす時の目隠しなら、ウッドデッキの上に後付けで目隠しフェンスを設置することができます。
既存のウッドデッキの上にベースプレートで固定します。
背の高いフェンスには控え金具を取り付け、しっかり固定できるので倒れる心配もありません。
カラーバリエーション・デザインも豊富で、庭のイメージに合わせて選ぶことができます。フェンスの高さにバリエーションがあるので、必要なところ以外は背の低いフェンスにしてデッキで過ごす時の解放感を失わないデザインも可能です。
ナチュラルな雰囲気を作りたいなら、再生木素材で抜け感のあるデザインを選び、樹木をそばに植えて、フェンス+樹木で目隠し効果を発揮させるのも良い方法です。
3.ウッドデッキを囲う背の高い壁
ウッドデッキのすぐそばにフェンス以外の背の高い壁を設けたい時には、アルミ柱にアルミ素材のパネルを張って壁を作る方法があります。ブロック積みでは実現できない背の高い壁の施工が可能です。フェンスより厚みがあるので、ボリュームのあるしっかりした構築物になり、高級感やラグジュアリー感を大切にしたい庭にオススメです。
4.上からの視線を遮る屋根
道路や隣地の庭からの視線は気にならない状態にできたけど、お隣の家の二階窓から見たら丸見えなのが気になって・・・そんな悩みを持つ方も多いです。上からの視線は目隠しフェンスでは防ぐことができません。高い位置からの視線を遮るにはパーゴラや屋根を設けると効果的。
先にウッドデッキだけが完成しているところに、屋根やパーゴラを増設することも可能です。柱の位置をウッドデッキの外側に設ける方法や、ウッドデッキの床を貫通させて柱を設ける方法があります。
5.上からの視線を遮るオーニング
パーゴラや屋根を増設するとなると、ある程度大きな工事になります。もう少し簡単な方法を考えるならオーニングがオススメ。建物の外壁にテント生地を収納するケースを固定するだけです。
オーニングには電動式と手動式があります。電動式のリモコンタイプなら風が強い時や陽が沈んだあとに、自動的にオーニングを収納してくれるオプションもあって便利。
そしてオーニングの魅力はデザインバリエーションの豊富さ。建物外観やインテリアに合わせてセレクトが可能で、個性的なお庭づくりにはピッタリです。
6.まとめ
ウッドデッキはお庭にあると、とっても良いアイテムです。お庭の活用度がグンと上がります。そんな価値あるウッドデッキを作ったなら、毎日活用しないともったいない。リラックスして過ごせない要因は、出来るだけ解決していきたいですね。
最適な解決策はお庭によって違います。ご自宅のお庭を観察して、心地よくストレスなく過ごせるウッドデッキ空間を作ってください。
著者プロフィール
冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)
個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。