「花育(はないく)」とは、花や緑に親しみ、育てる機会をとおして、やさしさや美しさを感じる気持ちを育むこと(農林水産省のウェブサイトより)。気候もよく、たくさんの草花が花を咲かせる春は、花育にぴったりの季節。子どもと一緒に楽しみながら花育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
花苗なら思い立ったその日に美しい花壇が完成!
庭で花を楽しむ際に一番簡単なのが、園芸店やホームセンターなどでポット苗を買ってきて花壇やプランター植え替える方法。色とりどりの花が咲く庭が、思い立ったその日に完成します。
≪春におすすめの花苗≫
- パンジー
- ビオラ
- ペチュニア
- マリーゴールド
- ノースポール
- マーガレット
- ネモフィラ
など
これらの花は、色鮮やかな上育てやすく、地域を問わず安価で手に入ります。1種類ずつまとめて植えるのも良いですが、寄せ植えやハンギングなどにすると、デザインや色選びなどの楽しさが加わります。
大人でもなかなかみたことがない“野菜の花”を鑑賞してみては?
苗ではなく種を買って蒔けば、芽が出て花が咲くまでの成長を体験することができます。春蒔きの花は種類も豊富で、成長が早いものが多いので、ぜひチャレンジしてみてください。
観賞用の花々だけでなく、野菜の種を植えるのも面白いかもしれません。スーパーなどで買ってくる野菜からは想像できない可憐な花が咲くことや、花が終わった後に実が育っていく過程などを知ることができます。もちろん、実った野菜は美味しく食べて。子どもと一緒に育てた野菜で、お庭バーベキューをすれば、苦手な野菜を克服するきっかけになるかもしれませんね。
≪おすすめ春蒔き野菜≫
- ミニトマト
- キュウリ
- ミニにんじん
- ミニカブ
- リーフレタス
など
これらの野菜はプランターでも栽培でき、種まきから収穫までが1~2カ月ほどと短いため初心者には作りやすいのがポイントです。
緑の芝生と触れ合うのも、「花育」のひとつ
意外と忘れられがちですが、芝生も身近な緑のひとつです。ゴルフ場や公園にあるイメージが強い芝生は、庭に敷くこともできます。
庭に芝生を敷くメリットは、美しい緑を楽しめるだけでなく、雑草がはびこるのを抑えてくれたり、地面の温度を下げて過ごしやすくしてくれたりとメリットもたくさん。裸足で歩いたり寝転んだりもできるため、子どもやペットがいる家庭にはぴったりです。
「手入れが大変そう……」という心配がある場合は、庭の一部分だけ芝生にするという手もあります。
ウッドデッキがあれば、気軽に庭に出る機会が増える!
せっかくの花育ですから、一度やればおしまいというのではなく、継続的に花や緑と親しんでいきたいものです。
そのためには、庭に出るのが楽しみになる環境づくりもポイント。
例えばウッドデッキがあれば、リビングから気軽に“ちょっと外に”に出ることができます。わざわざ靴を履いて庭へまわるのがおっくうという、小さなストレスを無くすことができるというわけです。
お天気のいい日にはウッドデッキに椅子を出したりラグを敷いたりして、ティータイムを楽しむはどうでしょう?特別な準備をしなくてもマグカップとお菓子を運んでくればいいだけなので、カンタン!子どもたちだけのランチ会も、ウッドデッキなら大人がリビングから見守れるので安心です。
庭がある家でも、意外とウッドデッキが活用されていないというケースも多いもの。花育をきっかけに、この春から、子どもだけでなく大人も花や緑と親しむ生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか?