お手入れがラクで美しい庭にする!ウッドデッキや庭木の上手な選び方

美しい庭を維持するためには意外と手間が掛かります。草むしりや落ち葉の掃除が憂鬱、木製のウッドデッキやラティスフェンスがぼろぼろになって悩んでいるという声も。今回は、メンテナンスがラクで美しい庭にするアイデアをご紹介します。

木製のウッドデッキやラティスが数年でぼろぼろに、その理由は?

お手入れがラクで美しい庭にする!ウッドデッキや庭木の上手な選び方

耐久性が低い材料を使ったウッドデッキやラティスは、5年おき程度に塗り替えることで美しさが保てるのですが、なかなかできないという声も。

庭の悩みで多いのが、古くなった木製のウッドデッキやラティスフェンスの色が抜けてしまった、表面がぼろぼろになって見栄えが悪い、腐ってグラグラするというものです。

以前、伺ったお住まいでは木製のフェンスを立てていたのですが、お手入れをしないまま放置していたために、数年で色が褪せ、表面がぼろぼろになっていました。見栄えが悪いのはもちろんですが、腐食が進めば倒壊の危険もあります。

何度かお手入れをしようと考えたそうなのですが、自分でやるには手間が掛かり、かといって処分しようにもイマドキはゴミを捨てるのも大変です。結局、美しさを維持するためにはかなりの手間が掛かることが分かり、最終的には費用を掛けて撤去、処分をしました。

なぜこんなことになってしまったのでしょうか。その理由は、耐久性が低い木材を屋外に使用したことにあります。

木は基本的に水に弱い性質があるため、一般的な木材で作られた製品を屋外で使うには、5年程度おきに保護塗料で塗り替えを行い、傷んだ部分は補修をするなど、こまめなお手入れが必要です。しかし手間が掛かるので、現実的にはなかなか難しいところでもあるでしょう。

イマドキは耐久性が高く、屋外でも腐食しにくい木質系の材料がいろいろとありますが、以前は種類が少なく、入手も難しかったため、このような状況に陥ってしまっているケースが良く見られました。現在でも、値段の安い製品の中には、耐久性が低い木材が使われていることもあるため、注意が必要です。

庭の手入れが腰痛の原因に。リフォームでも“手入れがラク”が合言葉

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芝生を美しく保つためには手間が掛かります。中には雑草取りでは腰を痛めてしまう人も。

庭のもうひとつの悩みは、庭木や芝生のお手入れの手間です。ひと昔前の庭のデザインは、手前に大きな芝生スペースを作り、奥に四季折々の花が咲く庭木を植えるというスタイルが一般的でした。子供たちが小さな頃は、その芝生の上でブランコをしたり、ボール遊びをしたり、賑やかに遊んだものです。

しかし子供たちが大きくなれば、庭に出る機会はだんだんと減り、今となっては広い芝生のお手入れが大変と感じている人もいらっしゃることでしょう。芝生を美しく保つためには、芝刈りとこまめな雑草取りが必須です。除草剤を使いたくない場合は手でひとつひとつ抜く必要があり、腰痛の原因になってしまうこともあります。

庭木に関しては、虫のつきやすさ、落ち葉の量、刈り込みの頻度によってお手入れの手間が変わります。庭木の選び方も時代と共に変化していて、以前の住宅地では生垣にサザンカが植えられているのをよく見ましたが、チャドクガが付きやすいため、植え替えを希望する人もいます。

チャドクガの幼虫は毒性が強く、毒毛が風で飛ぶので、近くを通るだけでも皮膚炎を起こすなどの被害にあうことがあります。リフォームの現場でもサザンカが植えられている場合は要注意、チャドクガがいないかチェックしていました。チャドクガは通行人にも被害を与える可能性があるため、しっかり対策、駆除する必要があり、丈夫ではありますが手間が掛かる植木と言えるでしょう。

現在の家づくりでは、手入れがラクであることが大事なこととなっています。これは建物だけでなく庭も同じです。我が家を手間なく美しく維持し続けることができれば、時間にも心にもゆとりが生まれ、もちろんメンテナンスに掛かる費用の節約もでき、毎日をもっと楽しく過ごせます。

新素材のウッドデッキやラティスで、メンテナンスフリーで美しい庭に

お手入れがラクな庭にする1つめのポイントは、ウッドデッキやラティスフェンスに耐久性の高い材料を使うことです。木製品のデメリットはお手入れが大変で腐ることですが、イマドキは耐久性に優れ、お手入れがラクな製品がいろいろとあります。

こちらの写真は、木の粉と樹脂を混ぜ合わせた新素材「リウッド」を使ったウッドデッキです。「リウッド」は耐久性が高く、強度の低下や変色が少なく、腐食もしにくいため、天然木特有の温かみを活かしながら、お手入れがラクな庭になります。

お手入れがラクで美しい庭にする!ウッドデッキや庭木の上手な選び方

耐久性に優れた新素材のリウッド製品なら、ウッドデッキもフェンスもお手入れラクラク。安心して使えます(YKK AP)

屋外の木製品は劣化だけでなく、シロアリの不安もあります。庭のウッドデッキにシロアリがつき、それが家屋にも及んだ例もあります。「リウッド」は、シロアリの食害に強く、防腐のための薬剤処理も不要ですから、小さなお子さんや動物たちにも安心です。

ウッドデッキは、リフォームでも大人世代に人気です。その理由は、何と言っても芝生のお手入れがラクになるというもの。加えて、家の中から段差無くスムーズに庭に出られるようになるので、何かと庭に出る機会が増えた、朝に庭でラジオ体操をするようになった、ウッドデッキの上で昼はお茶、夜はお酒を楽しんでいるという人もいます。庭が暮らしの中で活きるようになるんですね。

庭も大切な我が家の一部です。お手入れをラクにしつつ、庭で過ごす時間が一層楽しくなるような工夫を加えてみてください。

手入れがラクな庭木を、人気は実も楽しめるオリーブやジューンベリー

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寒い地域でも元気に育つジューンベリーは、可憐な花と可愛らしい実で人気の庭木です。

お手入れがラクな庭にする2つめのポイントは、庭木の選び方にあります。害虫が付きやすい庭木はできるだけ避け、手入れがラクなものを植えると良いでしょう。

生垣は、常緑樹で虫が付きにくいこと、また成長が早いものは刈込みに手間が掛かりますので、成長が遅い物を選びましょう。一般的によく使われているのは丈夫で手ごろなレッドロビンやコニファーです。

レッドロビンは新芽が赤くなる木で、皆さんもご覧になったことがあるかと思います。コニファーは洋風住宅にぴったりの姿で、強く丈夫ですが、種類により大きくなるので、定期的な刈り込みが必要です。

お手入れがラクで楽しい庭木として、今人気になっているのがオリーブです。オリーブは常緑樹で、立ち姿もとてもおしゃれ。実がなるのも楽しみのひとつです。ただし寒さに弱いので、雪が積もる地域で育てるのは難しいでしょう。

そこで、東北地方で暮すガーデニングの専門家に、寒い地域でも育てやすく、手入れがラクで楽しい庭木を聞いてみたところ、ジューンベリーと答えが返ってきました。ジューンベリーは可憐な白い花を咲かせ、実をジャムにできるなど楽しさいっぱい、今大人気の庭木です。

ウッドデッキやフェンス、庭木の選び方で、メンテナンスの手間は大きく変わります。お手入れがラクな美しい庭で、更に楽しい時間をお過ごしくださいね。

 

著者プロフィール

お手入れがラクで美しい庭にする!ウッドデッキや庭木の上手な選び方

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中