春などは生活が変わることが多い季節。勤務地が変わる、子どもが免許取れる年齢になるなどして、カーポートの新設や増設などが必要になるお宅も多いのではないでしょうか。今回はカーポートの選び方、設置場所の決め方などをご紹介します。
そもそもカーポートはいる?いらない?
庭が狭い、せっかくのこだわりの家が隠れてしまうのがイヤなどの理由でカーポートの設置をためらう人もいるかもしれません。
しかし、雨ざらしのままだと砂埃や鳥の糞などで車が汚れてしまいます。紫外線によって色褪せが早まったり、ゴムや樹脂製パーツの劣化を早めてしまうことも。お気に入りの愛車を長くきれいに使いたいなら、カーポートの設置は欠かせません。
また、雨の日に車に乗り降りする時に、カーポートがあれば濡れずにすみますし、夏の暑い日には車内の温度の上昇を防ぐことにも役立ちます。
どんなカーポートを選べばいい?
機能面から考えた場合、風が強い地域は降雪が多い地域はそれに対応した強度を持つカーポートを選ぶことが必要になります。多少価格は上がってしまうかもしれませんが、車の破損だけでなく、風に飛ばされた部品によって自宅や近隣の家を傷つけたり、雪で倒壊してケガをしたりする可能性もあるので、必ず適切な製品を選びましょう。
また、屋根材の選び方もポイントとなります。紫外線を遮る「熱線遮断ポリカーボネート」の製品を選ぶと、車の色褪せや塗料の劣化を防ぐことができます。家の前にカーポートがあり暗くなってしまうのが嫌だという場合は、熱線遮断ポリカーボネートのクリアマット調の製品を選ぶのがいいでしょう。
柱の本数や位置はデザイン的なことだけでなく、車の出入りのしやすさにも関わってきます。車庫入れが苦手な家族がいる場合は、後方支持のものや、出入りする側に柱がない片側支持タイプのものを選ぶのがおすすめです。
設置場所選びで気をつけたいことは?
次にカーポートをどこにどのように設置するかについてですが、まず考えるべきはもちろん車が出入りしやすいかということです。ただそれ以外にも、下記のような点を考慮する必要があります。
- 自宅や隣家の日当たりを妨げないかどうか
- 水道や電気などの検針を妨げないかどうか
- カーポートの屋根にたまった雨水が、隣の家に流れ込まないか
- (雪の多い地域で)家の屋根から落ちた雪がカーポートの上に落ちない位置かどうか
- 屋根が風にあおられるような向きではないかどうか
カーポートをもっと使いやすくするアイデア
カーポートは、車を置くだけの場所だと考えているなら、それはとてももったいないことです。そもそも、通勤などで車を使っている場合、車がない時間の方が多いわけです。カーポートをもっと活用してみましょう。
洗濯物干し場や備蓄品の保管場所として使うのは定番ですが、その場合、カーポートを家にぴたりとくっつけて設置すれば、より使いやすくなります。
さらに、カーポートは趣味の場所としても活躍します。雨の日や日差しが強い日でも、快適に過ごすことができるアウトドアリビングとして、カーポートを利用してみてはいかがでしょうか。
カーポートで我が家がランクアップ!3つの設置例
今やカーポートはさまざまな製品があり、なかにはデザイン性に富んだものも少なくありません。家との調和をとりつつ、カーポートがあることでさらに魅力的な空間になっている例をいくつかご紹介しましょう。
カーポートは愛車の保護に役立つだけでなく、暮らしをちょっと便利にしてくれます。ぜひ、住んでいる地域の気候にあった、使いやすいものを選んで設置してみましょう。新築はもちろん、後付けも可能。その場合でもデザイン選びを慎重に行えば「カーポートだけが浮いてしまう」ということにはなりません。門扉や塀、玄関回りなどと併せてリフォームして、我が家をランクアップさせることができますよ。