庭が道路に面している場合、道路や隣接する建物などから庭が見えないかどうか、心配になるものです。フェンスを上手に選べば外からの視線を防ぎ、安心して過ごせる空間を作ることができます。本記事ではフェンスでお庭を目隠しするポイントを解説し、活用できるフェンスの種類を紹介します。
フェンスで庭を目隠しする際のポイント
庭の目隠しにフェンスを設置する際に押さえておきたい5つのポイントを紹介しましょう。
ポイント1:庭への視線をしっかりさえぎる
目隠しとしてフェンスを使う場合は、横板や縦板を用いた製品が候補になりますが、圧迫感が気になるなら、板と板の間に少し隙間がある製品を選ぶといいでしょう。
絶対に外から見えないようにしたいという場合は、以下のような製品を選ぶとよいでしょう。
- ブラインドタイプ(板を柱の前と後ろに交互に設置したタイプ)
- ルーバータイプ(板を斜めに取り付け、風が抜けるすき間を設けたタイプ)
1.8mほどの高さがあれば、通行人からの視線を確実に遮ることができるでしょう。基礎とフェンスとの隙間も気になる、という方には目隠しカバーでふさぐことをおすすめします。
ポイント2:庭に十分な風通しを確保する
フェンスを選ぶ際には、風通しのことも気になります。フェンスがあることで外から吹いてくる風を防げるのはメリットですが、完全に風通しを遮ってしまうと次のようなデメリットもあります。
- 庭や自宅にたまった湿気やにおいがなかなか取れない
- 洗濯物がなかなか乾かない
- 隣接するお家から圧迫感がある、風通しが悪いなど苦情受ける可能性がある
このため、外からの視線を遮りつつ、十分な風通しを確保したいものですね。
板の間隔が空いたフェンスやルーバータイプのフェンスなら風を通してくれるのでおすすめです。
ポイント3:周囲との調和も考慮したデザインのフェンスを選ぶ
目隠しということでは、フェンスが高いほどその効果も高くなりますが、周辺との調和も必要です。例えば隣家との境ぎりぎりに高いフェンスを設置すると、先方に圧迫感を与えてしまったり、日当たりを悪化させてしまうこともあります。そういうことも考えると、フェンスは高くても2m以内で考えたほうが賢明です。
また周囲と大きく異なる色調やデザインのフェンスを設置すると、近隣の美観を損なってしまうこともあります。個性的なデザインのフェンスが気に入った場合は、そのようなことにも気を配りましょう。
ポイント4:耐久性のあるフェンスを選ぶ
せっかくフェンスを設置しても、耐久性が低いと、時間が経つにつれてボロボロになったり、さびて美観を損ねてしまったりすることがあります。特に天然の木材でできているフェンスは色あせてしまいやすいというデメリットがあります。
せっかく設置するなら、なるべく長く美しさを保ちたいもの。その点、アルミ製や樹脂素材製のフェンスは、高い耐久性を有していますのでおすすめです。
ポイント5:庭のガーデニングとして活用する
フェンスがあると視界が遮られてしまうため、少し殺風景に感じられてしまうかもしれません。最近ではあらかじめプランターが付属しているフェンスもあります。このような製品ならスペースも有効活用でき、見た目の殺風景さを和らげることができるでしょう。
庭の目隠しにおすすめのフェンスの種類
庭の目隠しにおすすめのフェンスを4種類紹介しましょう。また、YKK APの商品も紹介します。
ウッドフェンスで庭を目隠し
天然の木でフェンスを作る一番の魅力は、やはり自然素材の温かさが感じられることです。ただし経年とともに色あせてしまうことがデメリットで、特にSPF材や杉などのソフトウッドは早く劣化してしまうことがあります。
イタウバやイペ、ウリン、セランガンバツなどのハードウッドといった素材を選べば、退色は避けられませんが、傷みにくいというメリットがあります。ただし、これらの素材はとても硬いため、加工が難しいことに注意が必要です。
木目調/竹垣風フェンスで庭を目隠し
樹脂製、アルミ製の原料木目調や竹垣風のフェンスには以下のようなメリットがあります。
- 好みの色を選択でき、天然の木と同じような温かい風合いを味わえる
- 年数が経過しても色があせにくい
- 傷みにくく腐りにくい。シロアリを呼ぶ原因にもならないため、安心して使える
- 工場で生産されるため、品質が安定している
YKK APではさまざまな木目調のフェンスを用意しています。また竹垣風のフェンスを希望する場合は「麗」シリーズを用意しています。
ルーバータイプのフェンスで庭を目隠し
確実に外から視界をシャットアウトしたいけれど、風通しも確保したいという要望をかなたいなら、ルーバータイプがおすすめです。
一部または全部の板が隙間を空けて斜めのルーバーとなっていて、外からの視界を遮ります。同時に、板のすき間を風が通るため、通気性にも優れています。風の強い日は、強風を弱める効果もあるので大変便利です。
YKK APでは、「ルシアス スクリーンフェンスS06型・S07型」や「シンプレオ スクリーンフェンスR2型」などの製品を提供しています。
半透明のフェンスで庭を目隠し
隙間がないフェンスは圧迫感を与えるしまいがちですが、ポリカーボネート製の半透明な板を使ったフェンスなら、ある程度それを和らげることが可能です。一方でフェンスの中がはっきり見えないため、明るさを確保しつつプライバシーを確保できます。
YKK APでは、「ルシアス フェンスJ01型」「シンプレオ フェンスP1F型」などの製品をご用意しています。
YKK APのバリエーション豊かなフェンス
YKK APでは、プライバシーを守るさまざまなフェンス製品シリーズが揃っています。
- ルシアス フェンス
- ルシアス スクリーンフェンス
- シンプレオ フェンス
- シンプレオ スクリーンフェンス
- リレーリア フェンス
- 竹垣風フェンス「麗」シリーズ
それぞれ複数のラインナップから選ぶことができます。色のバリエーションも豊富なので、好みに合ったフェンスを選びましょう。
フェンスを設置するときは、プライバシーを守るためなのか、風を避けるためなのかなど、ご自分が求めることを明確にして製品を選びましょう。ご家族の意見も聞いて、迷ったら施工店に相談することをおすすめします。
- 「ルシアス」フェンス
- 「シンプリオ」フェンス
- 「リレーリア」フェンス
- 竹垣風フェンス「麗」