備蓄品などの保管場所として、カーポートの活用も考えませんか?

東日本大震災が発生して3日目の朝、建物の屋上で、いまだ救出されていない大勢の避難者がテレビに映し出されていました。“災害が起きても、翌日にはヘリコプターが全員を救出すると思っていたのに”と、その映像にショックを受けた人も多かったようです。近年、自然災害が多発しています。そこで非常時に備えて備蓄したいものと、その最適な置き場所として「カーポート」を紹介します。

非常時の備えは、家族に適したものが重要

個々の備えを考える前に、押さえておきたいポイントがあります。それは、備えは家族にあっていないと意味がないということです。たとえば、乳児がいるご家族の備えに、粉ミルクやおむつがなかったら大変なことになります。家族の年齢や性別、健康状態などから、絶対に必要となるものをきちんと確認しておくことをおすすめします。

さて、就寝中に被災し、あわてて非常用の持ち出し袋をつかんだとき、ある人はすぐに気づくことがあります。「メガネがなくて、よく見えない」ということです。近視の方にとってメガネやコンタクトレンズは、身体の一部。ある調査によると、実に7割の日本人がメガネを日常的にかけているといいます。必要不可欠なメガネがなくなると、行動が制限されるだけでなく、危険度が増し、精神的な負担も増加します。非常用の持ち出し袋の中に、古いメガネや使い捨てのコンタクトレンズを入れておけば、安全に避難することができます。「メガネを取りに戻らなくちゃ」というような、危険に身をさらすことも回避できます。

備蓄品などの保管場所として、カーポートの活用も考えませんか?

さらに、とても重要なものとして、あえて挙げておきたいものがもうひとつあります。それは、ほとんどの人が就寝時には枕元に置き、24時間手の届くところにあるスマートホン(スマホ)です。もし仕事をしている方がスマホを失うと、公衆電話がそこにあっても電話番号がわからず、仕事(会社)関係者に連絡ができません。もちろん、メールやSNSを利用した連絡は一切できなくなります。インターネットやワンセグ放送などからの情報収集もかないません。また、そこには思い出いっぱいの画像が保管されていたりもします。とても大切なスマホですから、避難後も使えるように、充電用のバッテリーを非常用の持ち出し袋の中に入れておきましょう。バッテリーには、コンセントから充電する充電タイプ、乾電池をセットして使う乾電池タイプがあります。乾電池タイプの場合は、適合する乾電池も用意します。この他にも、手回し発電や太陽光で発電し充電するタイプもあります。いずれも満充電には時間がかかりますが、サブとして用意しておくと安心です。

非常時の備蓄品は最低1週間分を用意しましょう

以前は、食料品などの備蓄量は3日分と言われていました。しかし、規模の大きな災害になると、支援を受けられるまでに結構な時間が必要になります。そこに待っている人が見えていても、道路の寸断により近づけないということも珍しくありません。東日本大震災や熊本地震のように、役所が被災すると物資の支援はさらに遅くなるため、3週間分は必要とも言われています。しかし、現実的には最低1週間分の備蓄量をと呼びかけられています。

備蓄品などの保管場所として、カーポートの活用も考えませんか?

避難に準備したい品々(候補)

  • 緊急避難時の持ち出し品

貴重品(現金、預金通帳、印鑑、権利書、健康保険証、運転免許証)、ヘルメット、携帯ラジオ、懐中電灯、生理用品、タオル、トイレットペーパー、救急セット(常備薬)、洗面道具、予備のメガネ(使い捨てコンタクトレンズ)、乾電池(所持機器適合品)、スマートホン適合の充電用バッテリー、開封するだけで食べられる非常食(水、乾パン、おかず缶詰、のり佃煮、梅干し、ふりかけ、あめ、ビスケット、チョコレートなど)

  • 生活用備蓄品(家族構成を考えて1週間分)

カセットガスコンロ(予備ガスボンベ)、キャンプ用食器セット、ビニールごみ袋、紙の下着、生理用品、トイレットペーパー、簡易トイレ、ラップ、折り畳みポリタンク、バケツ、ガムテープ、100円ライター、乾電池(所持機器適合品)、緊急連絡先の電話番号控え、バスタオル、ウエットティッシュ、アルコール除菌ジェル、爪切り、石けん、水のいらないシャンプー、万能ナイフ、軍手、ロープ、アルミブランケットなど ※機能性の高い便利グッズなどもおすすめです

  • 食料備蓄品(家族の年齢等を考えて1週間分)

水、乾パン、アルファ米、各種缶詰・びん詰、梅干し、カップラーメン、レトルト食品、そうめん、もち、ふりかけ、即席みそ汁、菓子類、氷砂糖  ※おいしい非常用食品が多数販売されていますので、お好みに合わせて用意しましょう

備蓄品の保管場所にカーポートを活用

緊急避難持出品は「避難しよう」と行動するときに持ち出すものですから、そこを考えて置き場所を決めましょう(貴重品は、一か所に集めるのではなく、防犯上、保管場所を把握しておくことがポイントです)。では、1週間分もの備蓄品はどこに保管しておくといいのでしょうか。考え方としては、玄関、1階の窓近くなど、一時避難後に家に戻って持ち出しやすい場所が適当と言われています。

万一、お住まいが倒壊し、家に入れないことを考えるとお住まいの外も保管場所の候補です。例えばカーポートというのも“アリ”。お住まいと独立した場所であればこそ、大量の備蓄品も日常生活のじゃまにならずに保管でき、非常時には無事に持ち出せるとも言えます。もちろん、食料品などは難しいかもしれませんが、生活用備蓄品などは、カーポートの片隅にコンパクトな物置を配置して、その中に汚れないよう保管しておけば安心です。いざ、持ち出す際には、すぐ隣にある自動車に乗せることもできるので、とてもスムーズ。非常時の備えを見直す際には、カーポート活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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平成16年新潟中越地震を想定した仮動的応答試験実施し、十分な強度を持つ〈ジーポートneo シリーズ〉。豪雪地域でも安心してご利用できます。1台用から4台用までラインアップも豊富で、お住まいに合わせやすいカラーバリエーションを用意しています。

 

備蓄品などの保管場所として、カーポートの活用も考えませんか?

台風による強風対策、庭まわりやカーポートも忘れずに備えましょう

2018.08.31
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