家族や親せきが集まる年末年始は、普段なかなかできない話をするいい機会。介護や相続だけでなく、建て替えやリフォームなど家に関することも、みんなの意見を聞けると話がまとまりやすくなります。ぜひ、このお正月は快適な家づくりについて話し合ってみてはいかがでしょうか。
年を重ねても暮らしやすい我が家
年老いた両親をひきとることになった、あるいは両親が暮らす家を住みやすくしたいという場合、真っ先に考えなければならないのがバリアフリー化です。高齢者にとっては、ほんの少しの段差が日常のストレスになるだけでなく、ケガにつながる可能性も高いと言えます。なかでも、玄関周りや掃き出し窓から庭への動線といった出入り口は段差が大きくなりがちなので、ぜひ優先的に計画を進めてみてください。
外出しなくても自然を楽しめる庭に
また、高齢になると外出がおっくうになってしまいます。近所の買い物くらいならともかく、レジャーとなると出かけた先で疲れてしまうかも、トイレの不安もあるから…とだんだん家に閉じこもるようになってしまう人が少なくないのです。しかし、それでは身体だけでなく心の健康も保てません。せめて自宅の庭で過ごす時間がうんと楽しいものになるよう、リフォームしてみてはいかがでしょうか。日光を浴びることは睡眠リズムや骨の健康にプラスになり、風を感じたり緑を眺めたりするだけでも気持ちが癒されます。
狭い庭でもガーデニングはできる！
最近では新型コロナウイルスの影響もあって、友人や家族と旅行に出かけたり、カラオケやスポーツといった趣味を楽しんだりする機会が減っているそうです。一方で増えているのが、DIYやガーデニング。年齢や性別を問わず楽しめて、特別な道具がなくても気軽に始められます。「最初は植木鉢やプランターで始めたもののすっかりハマってしまって、今では庭いじりが毎日の楽しみになった」という人も多いのではないでしょうか。せっかく手入れした庭をもっと堪能するなら、ウッドデッキを新設したり、庭に屋根を付けたりといったエクステリアリフォームがおすすめです。
子育て家庭必見！「保育園の洗濯物多すぎ問題」対策
小さな子どもがいる家庭、特に次の春から保育園に入るお子さんがいるなら、ぜひ検討してほしいのが、洗濯物対策のリフォームです。というのも、多くの保育園では毎日何回もお着替えがあります。例えば毎日遊び着上下を３セット、給食（お弁当）用のエプロン、トイトレ中なら下着も複数枚を持ち帰るわけです。さらに、週1回はお昼寝用布団のシーツや上履きの洗濯も必要になります。気温の高い真夏や空気が乾燥している真冬ならともかく、梅雨や秋の長雨の季節ともなると、「明日持っていくものがない！」とイライラビクビクすることに。入園準備のひとつとして、カーポートを洗濯物干し仕様にするか、バルコニーやベランダに囲いをつけるなどのリフォームを考えてみてもいいかもしれません。
ワンちゃんも家族の一員。リフォームで暮らしやすく
ペットを飼うなら、ペットの暮らしやすさを考えることも大切になります。例えば犬の心身の健康のためには、毎日の散歩が欠かせません。普段は室内で飼っている小型犬でも適度な運動と気分転換は必要なのです。とはいえフルリモートだった仕事が通勤に移行したり子どもの部活が復活したりして散歩に連れていく時間がなくなった、飼い主の高齢化で長時間の散歩が辛くなったなど飼い主の状況が変わることもあります。そんなピンチを解決するアイデアのひとつが、庭にドッグランをつくること。広大な庭でなくても、工夫次第で犬が快適に運動できるスペースをつくることは可能です。
家や庭のリフォームは内容によっては金額がかさむこともありますが、家族全員にとってメリットがあります。例えば、玄関や庭の出入りをバリアフリーにすると、高齢者が使いやすいだけでなく、子育て中のママパパがベビーカーを押しての出入りもスムーズになります。さらに小さな子供が転ぶ心配も減ります。また、趣味のガーデニングや毎日の暮らしももっと、快適にしてくれます。つまり、コストパフォーマンスとしてはかなり優れているケースが多いのです。家族が集まるこの機会に、ぜひ、お家や庭のリフォーム計画を立ててみてください。
