外の視線から守るアイテムのひとつに「シェード」があります。シェードなら大がかりな工事をしなくても済み、好みの色を選ぶこともできます。本記事ではシェードを庭の目隠しに使うメリットや活用例についてご紹介します。また上手に活用するために知っておきたいポイントについても解説します。
目隠しにシェードを使う5つのメリット
目隠しとしてシェードを使うメリットには次のようなものがあります。
- 外からは中が見えにくく、中からは外を見やすい
- さまざまな場所に設置できる
- 工事が部分的で済む
- 色を選べる
- 暑さをしのげる
内側が濃い色のシェードなら、外からの視線をブロックしながら、内側からは外がよく見えます。プライバシーを守りつつ、眺めの良さを両立できます。
シェードは窓の上に設置するのが一般的ですが、天井やテラス屋根、バルコニーなど、さまざまな場所につけることもできます。シェード下部を固定する「納まり」は、地面や土間、リウッドデッキ、バルコニーなど、さまざまな場所に設置できます。
また、シェードの設置はフェンスなどとは異なり、大がかりな工事が不要なのもポイント。YKK APのシェードは豊富な色を取り揃えており、明るく華やかな色から落ち着いた雰囲気の色まで、以下に挙げる9種類からご自宅にあわせて選べます。
- オレンジ
- グレージュ
- ブルー
- グレイ
- ブラウン
- グリーン
- クリーム
- ベージュ
- ライトグレイ
このうちクリームやベージュ、ライトグレイは、表と裏の色が同じなので、他の色よりも透けやすいので、よく考えて選びましょう。
シェードは直射日光を遮り、暑さをしのぎやすくしてくれます。YKK APが「複層ガラスだけの場合」と「複層ガラスの外に、ブラウンのアウターシェードを設置した場合」とで室内に入ってくる熱量を比較したところ、複層ガラスの場合は79%分の熱量が室内に入ってきてしまいましたが、ブラウンのアウターシェードを取り付けると12%に抑えることができました。ガラスだけの場合と比べて、室内に入る熱量を6分の1以下にでき、大きな効果が得られることがわかったわけです。
シェードを庭の目隠しとして使うときは窓に密着していないので、ここまでの効果は望めませんが、日差しを避けることで外気の熱が入りにくくなりますので、夏の冷房効果がアップし、快適な暮らしづくりの助けとなることでしょう。
YKK APのシェードを活用した3つの例を紹介
YKK APのシェードの活用例を紹介します。
1つ目の例は、濃い壁の家にオレンジのシェードを組み合わせたもの。意外に思うかもしれませんが、とても上品な雰囲気の家に仕上がっていますね。シェードの下部を固定する「納まり」は、リウッドデッキに取り付けられています。リウッドデッキの色と調和していることもポイントです。
2つ目の例は白壁の家に設置したパーゴラに、グレー系のシェードを合わせています。家の白とシェードが調和していることが特徴。シェードは比較的薄めの色ですが、パーゴラの中に置いている物や家の内部も見えにくくなっています。また「納まり」はアルミ付け。床がリウッドデッキでなくても設置可能です。
3つ目の例では、グリーンのシェードを使っています。庭の緑ともよく調和します。落ち着いた色なので、目と心に安らぎを与えてくれるでしょう。庭を芝生にしている方、ガーデニングや植栽がある方におすすめで、テラス屋根に取り付けできることも注目です。
目隠しにシェードを使う2つのデメリット
一方で、シェードは次のようなデメリットもあります。
- 部分的にしか目隠しできない
- 経年劣化で色あせする可能性がある
- 屋外が暗くなると透けやすくなる
目隠しという目的でシェードを設置する場合は、1方向しか隠せず、横からの視線に対しては無防備であることはデメリットになるかもしれません。
また、シェードは屋外で使うため、長く使用するうちに次第に色あせてしまいがちだということです。あらかじめ濃い色を選んでおくといいでしょう。
生地内側が黒くすることで明るい日中は外から見えにくくなりますが、暗くなると室内が見えやすくなります。これは、明るいほうから暗い側は見えにくいという特性があるからです。
シェードをうまく活用する3つのポイント
シェードを目隠しに活用するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 風にあおられないよう、しっかり固定する
- 色やデザインは周囲との調和を考える
- 雨除けを兼ねられる素材を選ぶ
シェードには「デッキ納まり」や「バルコニー手すり付け」といった、床や手すりに固定する部分が必要です。シェードが風にあおられないように、これらを決められた位置でしっかり固定しましょう。
また、シェードの色やデザインは、次のことを踏まえた上で選びましょう。
- 家や庭の雰囲気と調和すること
- 近隣との調和をはかること
さらに、リウッドデッキに固定する場合など、窓と離れた位置にシェードを設置する際には、雨除けを兼ねられる素材かどうかも確認しておくといいでしょう。テラス屋根などがあってもリウッドデッキは濡れてしまいがちですが、シェードに防水機能があれば、ある程度の風雨から守ってくれます。
シェードをうまく活用することで、庭を目隠ししつつ、家の雰囲気を作ることができます。家や庭の雰囲気との調和を考えてシェードを選びましょう。