家にいながらまるで旅に出ているような、リゾート感のある庭デザインを目指してみませんか?コツは普段とは違う「非日常」を感じられるような空間づくりをすることです。おしゃれな庭デザインの事例や、リゾート感満載の庭に大変身させたリフォーム事例も画像でご紹介します。
目次
家にいながら旅をする!リゾート感ある庭づくりのポイントとは?
家で過ごす時間をもっと豊かに充実させたい――コロナ禍をきっかけにそんな風に考える人が増えています。中でも注目されているのが庭の活用です。
せっかくの庭をただ眺めているだけではもったいない!ストレスが多い日々も庭に出てくつろげばリフレッシュができる、家にいながら旅をしているような気分になれる、そんなリゾート感満載の庭づくりをして、毎日をもっと楽しくしましょう。
リゾートの楽しさは、普段の生活とは切り離された「非日常感」にあります。豊かな自然の中で深呼吸をしたり、青空の下で大きなのびをしたり。ハンモックでのお昼寝や、星空の下でお酒を楽しんだりすれば、きっと日々の疲れも吹き飛ぶことでしょう。
リゾート感のある庭は、心の豊かさを生み出してくれます。今回は、実際の施工事例や、リゾート感のある庭づくりにぴったりなエクステリア製品などを画像でご紹介しながら、癒しとくつろぎを感じさせる庭づくりのポイントをご紹介します。
<ポイント1>自然を感じる素材で癒しの空間づくりをする
リゾート感のある庭づくりのポイント1つめは、自然を感じる素材を取り入れて、癒しの空間を作り上げることです。リゾートでは、木々のざわめきや鳥の声を聞き、空の星を眺め、普段の文明的な生活とはまた違う、自然の中に身を置くことで、安らぎや癒しを感じることができます。
<リフォーム前>
<リフォーム後>
こちらの画像は、和風な庭をリゾート感満載のデザインの庭へとリフォームした事例です。
外出をしなくても、庭で豊かな時間が過ごせるようにとリフォームを決断。リレーリアシリーズ(YKK AP)の木調のルーフやフレーム、ウォールを設置し、植栽と重ね合わせてレイアウトすることで、リゾートテイストのテラス空間を作り出しています。
本物の木を使うとメンテナンスに気を使いますが、リレーリアはアルミに表情豊かな木質柄を再現しているので、温もりを感じさせるデザインでありながら耐久性が高く、屋外で安心して使うことができます。
コツはフェンスやウォールなどのエクステリア製品と植栽とを重ね、立体的にレイアウトをすることです。そうすることで奥行きが出て、自然豊かなリゾート地で過ごしているような雰囲気になります。
<ポイント2>視線コントロールで生活感を極力排除する
リゾート感のある庭づくりのポイント2つめは、視線をコントロールして生活感をできるだけ排除することです。
リゾートの醍醐味は普段の生活から離れたところにあります。せっかく庭でくつろいでいても、お隣りの外壁や道路、物干し場など、生活感があるいつもの風景が見えてしまうとちょっと残念な気分に。
そんな時は目隠しフェンスや庭木を使って、見せたくない部分を上手に隠し、景色がきれいな方向など見たい部分はよく見えるように視線をコントロールしましょう。
<リフォーム後>
<リフォーム後>
こちらの画像は、道路から丸見えで落ち着かなかった庭を壁とフェンスで囲い、プライベート感のあるリゾート風のガーデンにリフォームした事例です。採用したフェンスはリレーリアのプラチナステンで、明るいモダンな庭デザインに仕上がっています。
落ち着いてくつろげるスペースにするコツは、このように庭から見える景色をコントロールすると同時に、外からの視線にも配慮をして計画を立てることにあります。
椅子とキッチンはオリジナルデザインで造り付け、統一感のあるデザインは、まるで高級リゾートホテルの庭で過ごしているような優雅さがあります。
注目したいのは、ラグやクッションなどのファブリックの使い方です。端正な印象があるタイル敷きの庭は、時には少し冷たく感じることもありますが、ざっくりとした暖色系の布地を取り入れることで、温もりや安らぎを生み出し、ゆったりとリラックスができるスペースになっています。
<ポイント3>鮮やかな色合いをアクセントカラーに加える
リゾート感のある庭づくりのポイント3つめは、鮮やかな色合いのアクセントカラーを取り入れて、雰囲気を華やかに盛り上げることです。
リゾートは遊びの場です。普段着とリゾートファッションが異なるように、日常の暮らしの中にあるような色合いばかりでなく、赤や緑、オレンジ、花柄など、ビビッドで華やかなデザインを加えることで、非日常的な楽しさが生まれます。
コツは派手過ぎると思うくらいの色を選ぶこと!クッションやランチョンマット、テーブルクロスといった小物なら比較的手軽に取り入れることができます。色とりどりに咲く庭の花をイメージさせるような色を選べば、庭全体が楽しい雰囲気になります。
<ポイント4>照明計画で夜のムードを盛り上げる
リゾートでは夜の時間も楽しみのひとつ。リゾート感のある庭づくりのポイント4つめは、夜も楽しく過ごせる庭にしておくことです。そのために欠かせないのが照明計画です。
こちらの画像は、コの字型の中心にある中庭に、くつろぎの場作った事例です。まわりを囲むようにシャローネ アクセサリーパネルをあしらい、屋根はリレーリアルーフフレームを取りつけることで隣家の2階からの視線を気にすることなく、ゆったりとくつろげるスペースにしています。
夜になるとまた風景が変わって、足元の間接照明や、屋根に埋め込まれたダウンライトでラグジュアリーな大人の空間に。眩しすぎず、でも必要な部分は明るく、メリハリのある照明計画をすることで、ムードたっぷりに夜の時間を楽しめるようになります。
<ポイント5>贅沢な素材や設備を取り入れる
<リフォーム前>
<リフォーム後>
リゾート感のある庭づくりのポイント最後は、贅沢な素材や設備を上手に取り入れることです。豪華なリゾート空間で過ごす時間は、幸せな充足感を与えてくれます。
もちろん、すべてを贅沢にする必要はありません。ポイントを絞って高級感のある天然石や高品質なアウトドア家具、デザイン性の高いフェンスなどを取り入れることで、空間イメージがグレードアップし、高級リゾートホテルのような面持ちになります。
こちらの画像は、シンプルなフォルムの鋳物フェンスと南国調の植栽を重ね合わせ、大型の床タイル、高級家具、パラソルを組み合わせて、リゾートホテルの中庭のような空間にリフォームした事例です。
随所に高品質な素材を使用することで豪華な雰囲気が生まれ、小さくても上質なリゾート空間が完成しました。
わが家の庭は、一番近くにある最高の癒しスペースともいえます。リゾート感のある庭づくりで、心から癒される庭を目指してみてくださいね。
下記に限られた面積にプールを作り、まさにリゾートホテルのような庭にしたリフォーム事例を画像でご紹介しています。参考にしてみてくださいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中