庭のリフォームには高額な費用がかかることがあります。そこで、少しでも節約するために利用したいのが、自治体などの補助金や助成金。ただし活用するには条件を満たす必要があるため、まずはそれを把握することから始めましょう。本記事では庭のリフォームを検討されている方向けに、補助金等を活用するポイントや、補助金を踏まえ、より理想に近づく庭リフォームのステップを解説します。
補助金でワンランク上の庭リフォームを!
補助金を活用すれば、想定した額よりも安く理想の庭を実現できます。支出を抑えつつ、あこがれの庭が手に入ります。
逆にいえば、補助金を使うことで「リフォームのグレードを上げる」こともできます。
- フェンスやカーポート、砂利などを、より高品質・高機能なものに変える
- ウッドデッキや花壇、砂場などを設けたり、広げたりする
- 樹木の本数や芝生の面積を増やす
など、もともとの予算では諦めていたことも、補助金があれば叶えられるというわけです。
補助金を活用するための5つのポイント
庭リフォームに補助金を活用する際には、次のようなポイントに注意しましょう。
補助金のポイント① 補助金の対象となるリフォーム内容は様々
補助してもらえるリフォーム内容にはさまざまなものがあり、以下はその一例です。
- 生垣の設置
- 植樹帯の設置
- シンボルツリーの植栽
- ブロック塀の取り壊し
- 壁面緑化
- 垂直緑化(つる性植物をはわせるなど)
住んでいる自治体でどのような対象に対して補助を行っているか、ホームページや広報誌などで確認してみましょう。
補助金のポイント② 自治体によって補助金の制度が異なる
補助金には、国が補助するものや市区町村が補助するものがあります。例えば、自宅がある県では行ってなくても市ではあるかもしれません。また、県でも市でも似たような補助金があり併用可能といったような、ラッキーなケースもあります。
リサーチの際にはくまなく調べて、見落としがないようにしましょう。
補助金のポイント③ 補助金には満たすべき条件がある
ほとんどの補助金は、利用するための条件が定められています。
例えば…
- 面積や長さ、高さの条件を満たしている
- 指定された年数以上、管理を行う
- 指定された日までに工事を完了させる
- 市町村民税の滞納が無い
こうした条件をクリアしていない場合は補助金を受け取ることはできないため、計画段階ではしっかりと確認することが大切です。
補助金のポイント④ 申請は工事の契約前に
補助金の多くは、着工前や契約前など工事が始まる前に申請することが支給要件のひとつになっています。工事が終わった後で書類を揃えて補助金を申請しても、受け付けてもらえません。また補助金を申請する際には工事の見積書を添付する必要があるため、打ち合わせの段階で施工店に補助申請を行う旨を伝えておきましょう。
補助金のポイント➄ 予算額に達すると補助が締め切られることも
補助金の多くは、年間の予算額が決まっています。申請者が多い補助金だと、受付期間が終了していないのに、予算額に達して締め切られてしまうかもしれません。春に告知された補助制度が夏や秋に締め切られてしまうことも珍しくありません。このため年度が変わったら自治体のホームページなどをよくチェックし、希望する補助金の募集開始までには施工店に相談しておくといいでしょう。ただし募集開始前にかかった費用は補助されないことがありますので、その段階では契約に進んではいけません。
補助金であこがれの庭にリフォームする手順
補助金を活用して理想の庭にリフォームするためには、次のような手順で進めましょう。
STEP1:実現したい庭のイメージを固める
補助金の有無に関わらず、実現したい庭のイメージをきちんと固めることが重要です。補助金を当てにして庭リフォームを計画しても、使いにくく理想とほど遠い庭になってしまっては本末転倒です。日頃から理想の庭のイメージを固めておき、それを補助してくれそうな制度が告知されたら、速やかにリフォームを実行に移すのが理想です。
STEP2:補助金や助成金を探す
庭のイメージが固まったら、それを補助してくれる制度を探しましょう。その際には、主に以下の3つをチェックします。
- 国の各省庁のホームページ
- 自宅がある都道府県のホームページ
- 自宅がある市区町村のホームページ
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が運営している「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」では、補助金や助成金の制度を自治体ごとに検索できます。効率的に補助金を探すことができるので、ぜひ利用してみてください。
STEP3:補助金の制度に詳しい施工店を探す
施工店の中には補助金の制度に詳しいところがあり、補助金を活用した提案をしてくれたり、補助されやすい工事のノウハウを有していたりしますので、そのような施工店に相談するのがおすすめです。
また、施工店と契約する前には、複数の施工店を訪問して希望を相談し、相見積もりを取得するのがおすすめです。相見積もりは金額だけで比べず、どの施工店なら希望を叶えてくれそうかという観点で見比べるのが大切です。
STEP4:施工店と詳細を決定し、リフォームの契約を結ぶ
希望のリフォームを行ってくれそうな施工店が見つかったら、補助金の申請をどの程度サポートしてくれるかを確認して、契約に進んでください。申請書の作成を代行してくれる施工店もありますし、自分で申請する場合でも書き方をアドバイスしてくれる施工店もあります。
STEP5:工事を実施し、補助金を受け取る
庭リフォームを契約し、補助金の申請が受理されたら、工事に進みます。無事に工事が終了したら、必要な書類を添えて補助金の受け取り手続きをしましょう。
補助金の情報を見逃さず、理想の庭リフォームに役立てよう
補助金で庭をリフォームするには、事前に補助金の情報を収集し、正確に条件などを確認しておくことが欠かせません。うまく活用すれば、費用をおさえつつ満足できるリフォームを行うことができるでしょう。