ウッドデッキは屋外に設けるものなので、使っていくうちに徐々に劣化してしまいます。天然の木を使ったウッドデッキならなおさら大きく劣化してしまうでしょう。劣化は自然現象ですから仕方がないと諦めてしまいがちですが、適切なメンテナンスを行えば、ウッドデッキを快適に使い続けることもできます。
この記事では、ウッドデッキのさまざまなトラブルにお悩みの方のために、DIYなどでできるメンテナンス方法を紹介、また、天然木ではなく、再生木・人工木製の「リウッドデッキ」のご紹介も。天然木と比較して耐候性、耐腐朽性、耐水性に優れているため長期間にわたり快適に、わずらわしいメンテナンスの必要はなくなります。
目次
ウッドデッキにはさまざまな劣化が起こる
ウッドデッキを使い続けるうちに、以下のような劣化現象が表れます。
- 塗装がはがれる
- トゲやささくれが表面に現れる
- 木のひび割れが発生する
- 板が腐ってしまう
ウッドデッキを安全かつ快適に使い続けるためには、このような現象に適切に対応する必要があります。そのまま使い続けてしまうと、ただ見映えが悪いだけでなく、以下のような事故につながってしまうおそれがあります。
- ウッドデッキの表面に現れたトゲやささくれが手や足に刺さり、けがをする
- ペットが木のかけらを食べてしまい、体調を崩す
- ひび割れた、または腐った板を踏み抜き、けがをする
ちょっとした傷口でも、バイキンが入り込めば病院に行かなければならなくなるかもしれません。安心して暮らすためにも、ウッドデッキは適切にメンテナンスしましょう。
メンテナンス方法①:表面を磨く
ウッドデッキは何年も使ううちに多少なりとも劣化していきます。特に天然の木を使ったウッドデッキは以下のような状態になっていたりするのではないでしょうか?
- 色あせが起きてしまい、購入時の美しさが失われている
- 色のムラやシミが出ており、掃除しても取れない
- コケや藻が繁殖してしまった
- 塗装がはがれてしまった
こうした状態のウッドデッキでも、表面を磨けば作った当時の美しさを取り戻せます。ほうきやブラシなどを使って汚れを取り除いてから、サンドペーパー(紙やすり)を使って表面を磨きましょう。3種類のサンドペーパーを用意し、順番に磨いていくと、ザラザラしない美しい仕上がりが得られます。
- 粗目(硬い木には#100番、柔らかい木には#120番がおすすめ)
- 中目(#180番~#240番)
- 細目(#320番~#400番)
表面を磨く作業は、サンドペーパーを挟んで使う「ハンドサンダー」や電動工具「サンダー」を使うと、スピーディーに行えます。ただしけがをしないように注意して扱ってください。また「サンダー」は大量の粉が出るので、マスクや保護メガネも用意してください。
天然木ではなく人工木のウッドデッキも、使い続けると白っぽく色あせしてくることがあります。この場合も、天然木のウッドデッキと同様にサンドペーパーなどで表面を削ると美しさを取り戻せます。
メンテナンス方法②:塗装のはがれは、再塗装で対処できる
塗装のはがれは、同じ色を再塗装することで元通りにできます。塗装は2回以上、上塗りすれば塗料がしっかり板に付きます。ただし、元の色や風合いを合わせなければなりませんので、塗料選びは慎重に行ってください。ホームセンターに行くと多種多様な塗料を販売していますので、じっくり選びましょう。
なお、表面にトゲやささくれがあったり、ひび割れていたり、腐っていたりしたら、塗装の前に後述の処置を行ってください。
メンテナンス方法③:トゲやささくれはサンドペーパーなどで取り除く
ウッドデッキの表面にトゲやささくれがある場合は、塗装などを行う前に取り除いておきましょう。ただし手で直接取り除くと、けがをすることがありますので、サンドペーパーやハンドサンダーなどを使いましょう。粗目のサンドペーパーを使うのもおすすめです。
メンテナンス方法④:ひび割れや板が腐った場合のメンテナンス方法
ウッドデッキの板がひび割れていたり、腐ってしまっていることもあるかもしれません。特に天然木のウッドデッキは長く使うと、そのような状態になることが珍しくありません。小さいひび割れ程度なら、木材用のパテで埋めることができるでしょう。しかし板が2つに分かてしまうほどの大きなひび割れや、板が腐っていた場合は、板そのものを交換しなければなりません。もし、元々DIYで作ったウッドデッキなら、自力でも交換できるかもしれませんが、既製品のウッドデッキや人工木のウッドデッキは、DIYで板を交換することは簡単ではありません。無理せず施工店に依頼してほうがいいでしょう。
「リウッドデッキ」などの人工木ならメンテナンスの手間が軽減される
ここまでお話ししてきたように、天然木を使ったウッドデッキは、やはりどうしても木材が劣化してしまいます。日々の清掃だけでなく、劣化状態に応じたメンテナンスを行わなければなりません。ただの色あせならまだ軽微なメンテナンスで済みますが、あちこちにトゲやささくれができたり、板がひび割れるほどになると、一つ一つ補修するのも大変です。
天然木ではなく、人工木製のウッドデッキなら、わずらわしいメンテナンスの必要はなくなります。
YKK AP「リウッドデッキ」の原料は、木の粉とポリプロピレンです。木のあたたかい風合いをもちながら、しっかりした耐久性があり、シロアリの被害も防ぐことができます。粉の状態の木材が原料ですから、ひび割れたりささくれたりすることはありません。
注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれてます。YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。
「リウッド」(再生木)は天然木と比較して耐候性、耐腐朽性、耐水性に優れているため長期間にわたり快適にお使いいただけます。
ただし、「リウッドデッキ」であっても、何年も使いつづければ色あせは起こります。その場合はサンドペーパーやハンドサンダーで磨くことで、元の色を取り戻せます。天然木のように再塗装しなければならないようなことはありません。天然木よりもずっと容易にウッドデッキを安全に美しく保ち続けられることは大きなメリットです。
ウッドデッキの素材や状況を見極めて、適切なメンテナンスをしよう
ウッドデッキの適切なメンテナンス法は、素材や状況によって異なります。ただの色あせ程度なら、表面を磨いたり再塗装することで元の状態を取り戻せるでしょう。
トゲやささくれが出ていたり、板がひび割れていたりした場合は、サンドペーパーで取り除いたり、パテで補修したりといった作業が必要になります。割れ目が大きかったり板が腐ってしまっていたりしたら、施工店に補修してもらうか、新しいものに買い換える必要があるかもしれません。この記事を参考に、ウッドデッキの状況に合ったメンテナンスを行いましょう。
また、そのようなメンテナンスが煩わしいと感じる方には、人工木製のウッドデッキをおすすめします。なかでもYKK APの「リウッドデッキ」なら最適です。施工店にぜひ相談してみてください。