玄関周りコーディネートのコツ

玄関周りは「家の顔」と言われます。1日の仕事を終えての帰路、少しずつ我が家が見えてくると、帰ってきた〜とホッとする。
来客だけでなく通りすがりの道ゆく人達にも見られている部分。お気に入りにできていると、足を踏み入れるときに嬉しかったり誇らしかったり。
毎日、ちょっと幸せな気分になれるのです。

家を新築する時、中古住宅を購入した時、ライフスタイルが変わった時など、玄関周りをどうしよう?と考えるタイミングです。
一度作ってしまえば、頻繁に取り替えができない外構部分。じっくり考えて、ずっと満足が続く「家の顔」にしたいもの。
今回は、そんな玄関周りの失敗しないコーディネートのコツをお伝えします。

「どんな玄関周りにしよう?」と考え始めた時、
まずは情報収集をしようとInstagramやpinterestなどWEBで検索してみる人も多いと思います。たくさんの画像の中から気になるものをピックアップしていく。それは自分の好みを整理していくために、とても役立つことです。専門家にデザインを依頼するときにも、言葉で説明するだけより画像があったほうが伝えやすくなり、デザイナーもあなたの意向を掴みやすくなります。

でも、その前に。一番最初にして欲しいことがあります。それは「我が家の外観の写真を撮る」こと。
家の外に出れば、いつでも見られるのですが長時間じっくり眺めることは少ないものです。
改めて我が家を客観的に見るために写真に撮ることをお勧めします。

玄関周りを見るときは、必ず家が一緒に見えています。
その家と玄関周りのデザインがしっくり馴染んでいないと、
どれだけ好みの空間に玄関周りを整えたとしてもどこかチグハグで素敵だなと感じられるものにはなりません。

だから、まずは我が家の外観がどんなものなのか。しっかり再確認することが大切なのです。道路から家全体が入るように写真を撮ってください。
そして、その写真から我が家を読み解いていきます。

玄関周りを構成する要素は、アプローチ・階段・門柱・塀・門扉・ポスト・インターホン・表札照明・・・、
それぞれの要素をどんな素材を使ってどんな形にするのか、どこにレイアウトするのかがデザインになります。
その「どんな素材を使ってどんな形にするのか」という部分は家の外観が大きく影響することになります。

例えば こちらの家を見てみましょう。

 (耐熱玄関ドア ヴェナートD30 防火ドア)

まずは、家の外観デザインがどんな色や形で構成されているのかをみてゆきます。こんな感じで。

  • 外壁は白系
  • 屋根は濃いグレー
  • 窓枠・シャッターは黄色の混じったステンカラー
  • 玄関扉は木調で縦板張り
  • バルコニー手摺は木調で横桟
  • 縦長窓が印象的
  • 全体的な印象はナチュラルとモダンのミックススタイル

ということは、玄関周りも同じ印象のミックススタイルがぴったりのスタイル。
植物を沢山植えて自然素材を用いるとグッとナチュラルスタイルに近づき、すっきり整え直線を意識するとモダンスタイルに近づきます。
ナチュラルモダンを中心にナチュラル寄りに又はモダン寄りにと考えると、しっくり馴染んだ良い雰囲気を作ることができます。

この家と門周りのコーディネートのポイント

<ナチュラルスタイル近づけたい場合>

  • 自然木や木調カラーを使うなら家の木調と色を合わせる
  • 門柱・塀は建物と馴染むデザインに。白系や木調カラーなど建物の中にある色を用いる
  • 表札・ポスト・照明は目立たず周囲に馴染むもの
  • 門扉は木調カラー。鋳物デザインなら黒もOK。
  • カーポートは白系、又は木調カラー
  • 形状は横桟デザイン・縦板張りデザイン
  • 動きのある植物を多用した植栽

<モダンスタイルに近づけたい場合>

  • 門柱・塀は建物と馴染むデザイン又は、対比させてコントラストをつける
  • 表札・ポスト・照明はポイントとなる色使い。黄色や赤色などの彩度の高い色もOK
  • 門扉・カーポートは木調カラーや黄色の混じったステンカラー
  • 形状は横桟デザイン・縦板張りデザイン・縦長の長方形デザイン、スッキリまとめる
  • 植物は硬い印象のものを少し。

 

意外と選択肢が少ないと感じましたか?そうなのです。家と一体として見える玄関周りはなんでも自由でOKではなく、
建物ありきのデザイン・コーディネートになります。建物で思い通りにならなかった不満足を外構で解消したいと考える方もいるのですが、
そこはバランスが大事です。大きく外さない中で、理想の雰囲気を作る工夫が必要になってきます。

玄関周りの失敗しないコーディネートのコツは「コーディネートのスタートは我が家の外観」だということ。

我が家の外観を知った上で、もう一度webやSNS検索を試みてください。漠然としていたイメージが少し具体的になってくるはずです。

ナチュラル寄り(耐熱玄関ドア ヴェナートD30 防火ドア)

モダン寄り(耐熱玄関ドア ヴェナートD30 防火ドア)

 

著者プロフィール

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。