お住まいの快適性を考えるとき、重要な要素はいくつもありますが、多くの方が採光(日あたり)を上位に挙げるのではないでしょうか。お洗濯物をカラッと乾かしたり、お布団などの寝具をポカポカにしたりはもちろん、適度に室内に射し込む日光は明るくあたたかな住まいには不可欠なもの。日ざしは、強すぎず弱すぎず、住空間に適度に取り入れることが大切です。
適度な日差しと風を通す格子状のバルコニー
冬場の日差しはとても暖かく感じられるものですが、夏場は日差しが強すぎるとエアコンの冷房効率を低下させてしまいます。季節によって相反する存在となってしまう日差しを上手にコントロールすることが、住まいの快適性を大きく左右します。
外から差し込む光を調整したい
南に面した窓の上に突き出している2階のバルコニーは、庇代わりになり、強い日差しを遮ってくれます。しかし、日当たりが良くないお部屋の場合は、このバルコニーがなければもっと明るい部屋になるのに、と思うのではないでしょうか?
もし、バルコニーの床面に穴がたくさん開いていたら採光の上でもメリットが高いのでは―ということでおススメしたいのがYKK APの「サニースルー」です。2cm幅のアルミ材が2cmの間隔を開けて並ぶ格子床になっているので、日光と風を適度に1階の部屋へと導いてくれます。都市部の狭小地をはじめ、日照条件に恵まれない環境には嬉しいデッキです。材料はアルミで、お手入れもモップ等でラクに行えます。バルコニーの床でありがちな、土やホコリがたまってしまうといったこともありません。
北向きの部屋もアイデア次第で明るい部屋に!
北向きの部屋は日差しが入りにくく、暗くなりがちですが、アイデアやテクニック次第で採光を高めることが可能です。
反射光・間接光を採り入れる
北向きの部屋の窓上にはポリカーボネートなどの光の透過率が高い庇がおすすめです。直射日光は入ってきませんが、外壁などに跳ねかえった反射光を効率よく採り入れて、お部屋を明るくできます。やわらかな日差しに溢れ、それでいて直射日光が当たらず熱くならないので、夏場には南向きの部屋よりも居住性が高まるかもしれませんね。
室内の敷物や家具に“白”を用いる
窓から入る光を効率よく室内に広げ、明るい部屋にするアイデアとしては、室内を可能な限り白色にすることです。まず、やわらかな光が差し込む床には、白いカーペットやラグを敷けば部屋全体に光を拡散します。天井や壁なども白であれば、その光を受けて隅々まで明るくなります。夜になっても照明の光が反射され、明るい部屋であることはメリットです。
フェンスの色を変えるだけで採光アップ!
白色を用いて光の拡散を高める際に、もうひとつ使えるアイテムがあります。それは窓外のフェンス。お住まいの周囲をフェンスで囲っているのなら、窓前のフェンスの色も白色系やシルバー系にしてみましょう。こうした光を反射しやすい色を選ぶことで、北向きの窓でも光が強くなり、それだけ室内が明るくなります。
快適なお住まいのために、採光は重要な要素です。立地条件が悪い、また、お住まいの造りが古いからなどとあきらめずに、エクステリアで改善できることを考えてみてはいかがでしょうか。