モダンでかっこいい雰囲気を演出する植物

エクステリア空間は植物と共にあるほど豊かになります。それは外観の雰囲気のことだけではなく、植物が存在することで生まれる生物の生息できる場所という意味でもあります。住宅地や都市部でもそれぞれの家が少しずつでも植物を育てることで街全体を見ると緑が繋がって小さな生物たちの住処になり、生態系も豊かに育っていきます。そんな、人にとっても気持ちの良い場所が増えていって欲しいですね。

植物を植えると、どうしてもナチュラルなイメージになってしまうので我が家には似合わない、という声もあります。植物は自然のものなのでナチュラルイメージになるのは当然です。植えて放置しておくと自由に成長するので、ワサワサ、フサフサと伸び放題で、それはそれは良い感じでナチュラルになります。でも、モダンな住まいの外観をよりカッコよく引立てる植栽も存在します。今回は、そんな「カッコイイ」を演出する植栽のご紹介です。

まずはモダンな住まいをカッコよく引き立てるエクステリアのポイントを簡単にまとめます。植栽だけモダンにしても効果ないですからね。

モダンなエクステリアデザインのポイント

  1. 直線的な塀やアプローチで構成されたデザイン
  2. 直線的で硬い印象の素材を選択・・・ガラス・ステンレス・タイルや成形された石材など
  3. コンラストの効いた色使い・・・黒を効果的に使う

この3点を意識するとモダンエクステリアに仕上がります。

では、ここからモダンな住まいの外観をよりカッコよく引立てる植栽について

トピアリー

常緑の樹木を刈り込んで形作られたものをトピアリーと呼びます。アルファベットや動物の形に刈り込むものもありますが、カッコいいを目指しているので選ぶのは、スクエアやボール、三角錐など幾何学的な形に整えられたものです。

ツゲを丸く刈り込んだもの。植物でありながらオーナメントとしての役割を果たします。

 

コニファーをぐるっと捻ったようにみえるスパイラルに刈り込んだもの。

オーナメント的に使える植物の足元は石や砂利で収めるとスッキリします。高さのある植物が足元にあるとトピアリーの形が隠れてしまいます。植物なら芝生のように低いものを選んだ方が良いでしょう。

上記のように単体で形作られたものだけでなく列植された植物の塊を、まとめて刈り込む方法もあります。

50〜60センチの高さで植えられる灌木類も四角く刈り込めばモダンなイメージになります。刈り込んだときに上部や側面に丸みがあると和風庭園のように見えてしまうので要注意です。樹木は、小さな葉が密についている種類の常緑樹、例えばクサツゲ・ボックスウッド・コニファー類などが適しています。

並べて植える

同じ植物を1種類だけを並べて植えると、変化が少なくモダンイメージを作ることができます。

こちらはトクサの列植です。古くから和風庭園にも用いられた植物ですが固めて密に並べるとカッコよく収まります。トピアリーのように刈り込まなくても、同じ植物を同程度のサイズで並べるだけでもモダン感は出ます。ローズマリーの立ち性も固めて並べるとモダンを演出できます。硬い印象の植物を選ぶのがコツです。

オーナメントプランツ

植物そのものが単体で絵になる姿をしています。ボールやスパイラルに刈り込んだトピアリーと同じように植物でありながらオーナメント的なのです。

ニューサイランは固く先の尖った葉が足元から何枚も出ていて印象的な姿です。周りの他の植物は抑え気味にしてニューサイランを主役に配置します。

鉢植えにするときは、寄せ植えにせず単体で。十分に絵になります。先ほどの紫色が混じったものや濃いグリーンのもの、グリーンの淵に黄色の斑入りのものなど、葉色の種類も様々なので家のイメージに合わせて選んでください。

 

ニューサイランと似ていますが、こちらはコルディリネ。幹から葉が出ているので成長すると幹が見えてきて葉の位置が少しずつ高くなっていきます。

少し成長したコルディリネです。葉の出ている中心が地面より高い位置にあることがわかると思います。コルディリネも葉色に種類があります。随分と印象が変わるので建物やエクステリアの色とコーディネートしてください。

 

こちらもまた似た姿。ですが実は葉が肉厚で多肉植物と呼ばれる種類のアガベです。葉先がとても尖っていて硬いので小さなお子様がいるお家では、棘のようになっている葉先を2〜3mm切ったほうが安全だと思います。近年、多肉系の大型植物の流通が増えています。グリーン系の色だけでなくブルーグレー系の色も多く、個性的でカッコイイ印象です。

モダンな家に似合う植物を紹介してきました。ナチュラルにならない個性的な植物で住まいを彩って、もっとかっこよくオシャレな佇まいに。コンクリートだけの無機質な空間もグッと魅力的になるはずです。

 

著者プロフィール

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。