アウトドアでの食事は大人も子供も心からリラックスできる、素敵なひと時になります。
住宅リフォーム推進協議会が行ったアンケートによると、孫にとって祖父母の家での一番の楽しみは、大勢でわいわいと食事をすること。そこで庭を上手に活用して、孫たちが遊びに来た時にみんなで集まる楽しいスペースを作りましょう。
成功のポイントは、ウッドデッキの高さと外部からの視線のコントロールにあり!手軽なリフォームで我が家にプチアウトドア空間を作って、みんなでホリデーランチを楽しみましょう。
目次
孫にとって祖父母の家は、大勢でわいわい楽しむ場
孫たちにとって祖父母の家で楽しいと感じるのは、大勢でわいわいと食事をすることです(※)
休みの日に、孫や子供たちが遊びにきてくれるのは嬉しいものです。アンケート(※)によると、孫たちが祖父母の家に行って楽しいと感じるのは、一緒にご飯を食べること、一緒におしゃべりをすること、親せきが集まって大勢で食事をできること、つまりみんなで集まって楽しく食事をすることです。
大人数でわいわいとコミュニケーションを取る機会は今の時代にはなかなかありませんから、祖父母の家での体験は、孫たちにとって非日常の、とても貴重で楽しい時間になっているようです。
※祖父母の家に対する意識調査/住宅リフォーム推進協議会調べ
いつもは2人、ときどき大家族を楽しむガーデン
そこで孫や子供たちがもっと遊びに来たい!と思うような楽しい家にするコツをご紹介しましょう。まずは大勢で楽しく食事ができる場を作りましょう。
一般的な家のダイニングは、家族4人程度で食事をするように考えられていることが多く、大勢で集まるには部屋もテーブルも少し手狭です。せっかくみんなで集まったのに、テーブルが小さくて料理が載せきれない、椅子が足りなくて分かれて食事をするようでは興ざめです。
しかしだからと言って、やたらにダイニングを広げて大きなテーブルを置いてしまうと、普段の暮らしで持て余してしまいます。
そこで、庭に目を向けてみましょう。キーワードは、「いつもは2人、ときどき大家族」です。リビングから、もしくはダイニングやキッチンから繋がる庭に、家族が集まるスペースを作るのはいかがですか?普段は2人で楽しむガーデンとして、孫や子供たちが遊びに来た時には大勢で集える楽しい場として、シーンに合わせて使える便利なスペースになります。
孫たちが集まってくる、アウトドア空間で楽しいランチ
エクステリアのリフォームは、増築や室内のリフォームと違って、家の中での工事がほとんどないため、住みながらでも楽にできるのが特徴です。庭にウッドデッキを敷いて屋外用の椅子やテーブルを置けば、素敵なアウトドア空間の完成です。
ウッドデッキを人が集まるスペースとして上手に作るコツは、室内の床と高さを合わせることです。床は庭よりも45㎝ほど高くなっているので、そのままでは、大きな段差があり、どうしてもそこで空間の繋がりが途切れてしまいます。
この段差を無くせば、室内からの繋がりが生まれ、部屋が広がったような開放感が生まれます。また出入りがスムーズになるので、食べ物や飲み物を運ぶのも楽にできるようになります。
道路やご近所からの視線をコントロールすれば居心地アップ
更に庭の居心地をよくするコツをご紹介しましょう。それは道路やお隣からの視線をコントロールすることです。ウッドデッキを敷いたけれど、道路を通る人やご近所から丸見えで落ち着かない、なんとなく庭に出る回数が減ってしまったという声もあります。
そこで、外からの視線をコントロールする工夫をしておきましょう。手軽にできるのが、ウッドデッキに目隠し用のパーテーションを設置する方法です。完全に覆うのではなく、風通し良く、視線をさりげなく遮ることで、庭での居心地が更に快適になります。
パーテーションのデザインにはいろいろありますので、我が家のイメージに合わせて選びましょう。例えばウォームグレイのウッドデッキに格子のパーテーションを組合わせ、白いアイアンの椅子とテーブルのセットを置けば、モダンでハイセンスなアウトドア空間が作れます。
キッチンとの連携、インテリアとのコーディネートも
キッチンとの連携や、室内インテリアとのコーディネートを意識すれば、更に完成度が高まります。食事の準備や後片付けを考え、キッチンからウッドデッキまでの行き来がしやすいよう、家具の配置などにも気を配りましょう。
YKK APのリウッドデッキシリーズのカラーはウォームグレイ、ホワイトブラウン、レッドブラウン、ナチュラルブラウンの4色のラインナップがあり、フェンスも同色でラチス格子や横スリットなど様々なデザインが揃っています。家全体のイメージや室内のインテリアに合わせてコーディネートを楽しみましょう。
リウッドは天然木特有の素材の温かみを活かした独自の新素材で、お手入れが楽なのはもちろん、シロアリに強く薬剤処理が不要なので子供たちに優しいのも嬉しいところです。また一般的なウッドデッキよりスキマが小さいので、子供たちが大事にしているカードなどを落とす心配もありません。
ウッドデッキを作ったら、毎週末に孫たちが来るようになったという嬉しい悲鳴も聞きます。ガーデンを上手に活用して、我が家のプチアウトドア空間で、楽しいホリデーランチやディナータイムを楽しんで下さいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中