我が家の庭を目隠しするための選び方や種類、使い方のアイデア、注意点をご紹介。

我が家の庭を目隠しするための選び方や種類、使い方のアイデア、注意点をご紹介

庭の目隠しを上手にすることができると、周囲からの視線を気にせず快適に過ごせるのはもちろん、庭の景観が映え、おしゃれな我が家だけのお楽しみ空間としても楽しめます。本記事ではさまざまな種類の目隠しについて、特徴や選び方のポイント、使い方のアイデアを紹介します。

我が家は必要?庭の目隠しを入れた方がいいケースとは?

「庭が周囲から見られていないか気になる」という悩みをお持ちの方が増え、庭の目隠し対策が求められています。特に新築物件を購入した場合、外構が開放的なオープン外構になっているお家が多いため、庭の目隠しの必要性を感じやすいでしょう。

たとえば、基本的ですが、こんな場合は、庭に目隠し入れた方が快適に過ごせるでしょう。

  • 道路沿いに面している
  • 隣家との距離が近い
  • リビングの前に庭がある
  • 防犯対策が気になる
  • 庭でプライベートな楽しみをしたい
  • 視線に気にせず庭を楽しみたい
  • ゆっくり、毎日のガーデニングを楽しみたい

など

庭の目隠しは、単に外からの視線を遮るだけにとどまらないさまざまなメリットがあります。
目隠しを導入することで、カーテンや窓を気兼ねなく開けられるので、換気や採光が容易になることはもちろん、テラス風のくつろげる空間にしたり、子どもの遊ぶスペースを作ったり、物を置いたり、趣味のガーデニングを楽しむなどといった、庭の活用の幅を増やせるたくさんのメリットがあります。

さらに、自宅より高い敷地にある家からや隣家の上階から見下ろされるといった状況も考えられます。この場合も、上から視線に対して目隠しを設けることを検討したほうがよいでしょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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庭の目隠しアイデア5選

庭の目隠しにはさまざまな種類があり、ひとつの種類の中でも異なった材質や形状のものがあります。それぞれの特徴を知っておくことで、幅広い選択肢からご自宅の状況に適したものを選べるでしょう。
以下では、簡易的なものから本格的な目隠しまで、5つのアイデアをご紹介します。

1. 自然に目隠しできるグリーン(庭木)

庭木は目隠しとしての効果があるのはもちろんですが、植物として庭に彩りをもたらすこともできます。

そんな庭木を導入するメリットとしては、

  • 圧迫感がなく、開放的な目隠しができる
  • 気になる箇所にピンポイントで置くことも可能

という点が挙げられます。

ただ庭木には、日頃の手入れが必要であること、また植物なので季節によっては虫が発生するなど、注意点もあります。これは、庭木と同じく植物をベースとした生垣についても同じことが言えます。
庭木や生垣の枝や葉が隣家の敷地に入ってしまうと迷惑になるので、植える位置に注意するのはもちろん、定期的に剪定する必要もあるでしょう。手入れが面倒な場合は植木屋さんに頼むことも可能ですが、維持するためのコストもかかります。

2. DIYでも設置できるラティス(トレリス)

我が家の庭を目隠しするための選び方や種類、使い方のアイデア、注意点をご紹介。

YKK AP ガーデン倶楽部 リウッドフェンス

ラティスとは、主に格子状の柵のこと。格子の形状は豊富にあるため、お好みに合ったデザインのものを選べます。ちなみに、ラティスと同じような柵を「トレリス」と呼ぶ場合もありますが、どちらとも英語で「格子」という意味です。

ラティスのメリットは、格子状のため圧迫感がなく、庭の目隠しをしつつ適度な採光効果があり、風通しもよい点です。格子にプランターを吊るして華やかにアレンジしてもよいでしょう。

ホームセンターなどからお気に入りのものを購入し、DIYで設置できるのも魅力のひとつです。ただし、DIYで設置する場合は、どのような種類のものを選ぶかに注意が必要です。特に強風対策として、飛んでいかないように固定できるものを選んでください。紐などで近くの柱やフェンスなどに括りつける程度では、いつの間にか紐が劣化して切れてしまうかもしれません。自分の家はもちろんですが、近くの家や人に被害が及んでは大変なので、強度のある専用金具で固定しましょう。
また、雨ざらしとなってしまうため、長期間濡れても大丈夫なように防腐処理がされているものがおすすめです。

種類が豊富でアレンジも可能のため自由度が高く、DIYでも設置できるのがラティスの魅力ですが、耐久性なども念頭に入れて検討する必要があります。分からないことや心配ごとがあれば専門の施工店に相談することも考えます。

3. 視線も直射日光も遮断できるタープ(シェード)

タープ(シェード)は、夏の日差しを遮るためによく使用されますが、目隠しとしての効果も兼ね備えています。

形状は、四角型以外にもあるため、スペースに応じて設置しやすいことも利点のひとつです。材質も豊富で、遮光効果を持つ厚手のものや、風を通しやすい薄手で軽い素材のものもあります。デザインもカラフルなものから実用性を重視したものまでさまざまありますので、用途とお好みに合ったものをお選びください。

以下の記事では、布やシェードを使った手軽なアイデアを紹介しています。

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4. しっかり目隠しできるブロック塀

分厚い造りが特徴のブロック塀は、他の目隠しに比べると頑丈で耐久性に優れ、強風や台風の日でも安心感があります。ただし、分厚くて上から下まで遮蔽されている分、圧迫感が出やすいのがデメリット。圧迫感を減らすため、穴をあけたり、曲線を用いたり、色を明るくしたりといったデザイン上の工夫をするとよいでしょう。

また、建築基準法に基づく高さ制限などにも注意が必要です。たとえば、鉄筋入りのブロック塀は2.2m、鉄筋が入っていないブロック積みの場合は1.2mの高さ制限があります。その他、設置場所の基礎などにも建設基準が設けられています。設置する際は、専門の施工店に基準を満たしているかを必ず確認、施工する場合のチェックをしてもらいましょう。
地震などでブロックが倒壊すると大変危険なため、設置後に傾きやひび割れなどの異常が見られた場合は、設置し直さなければならないこともあります。

5. 庭の背景としても演出できるフェンス

フェンスは目隠しとしてのみならず、庭の背景としての演出要素を持ち、豊富な種類から好みに合ったものを選べます。素材は、ウッド、アルミ、スチール、樹脂などがあり、形状も縦格子、ルーバー(細長い板を、隙間をあけて平行に並べたもの)などさまざまです。これら素材と形状の組み合わせによって、和風、洋風、スタイリッシュ、ナチュラルなど、幅広いイメージを作り上げることができます。

設置する箇所によって、しっかり隠したほうがよいか、軽く隠すだけで十分かは異なります。フェンスには多彩な商品があるため、自在に組み合わせることが可能です。自宅の置かれた条件や設置の目的によって、どのようなデザインのフェンスが適しているか異なるため、取り入れた際のイメージを思い描きながら選びましょう。

以下のリンクから、希望のフェンスを探してみることができます。

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庭の目隠しは高さ・風通し・採光がポイント

ここまで、5つの目隠しのパターンについて、ご紹介しました。それぞれ材質や効果など特徴が異なるため、ご家族のニーズに沿うものを選びましょう。さらに、選ぶ際は、以下のように、高さや風通し、採光などのポイントも念頭に置いてください。

1.庭での過ごし方やご家族の身長、住居の基礎に応じた高さの設定

目隠しの効果を発揮できるよう、どの場所にどのくらいの高さのものを設置したらよいかを考えます。人の視線の高さを考慮すると、180cm以上あることがおおよその目安です。ただし、家族の身長や室内や庭での姿勢、移動したり、くつろぐ場所によっても必要な高さは異なるため、事前に計測しましょう。

2.下部分を覆わずに風通しを確保

目隠しで上から下まで完全に覆われていると、閉塞感や圧迫感が出てしまいます。また、通気性が悪くなって、湿気がたまりやすくなったり、庭の植物の生育が悪くなったりすることがあります。そのため、基本的には上部分を遮蔽して、下部分は覆われていないか通気性のよい素材を選ぶのが理想的です。

3.室内の採光を妨げない配慮

目隠しの高さや材質によっては、室内の採光を妨げてしまう場合があるので注意しましょう。我が家だけではなく、隣家の採光も妨げないようにします。

4.景観を損なわないデザイン性

種類によっては、自宅の外観にそぐわないフェンスデザインになってしまう可能性もあるので、デザイン面も考慮に入れましょう。目隠しを導入する第一の目的は、視線を遮ることにありますが、デザインや機能性も考慮に入れて選ぶと、生活の質を向上させることにも繋がります。
我が家の外観や置かれた条件、目隠しの目的、目隠しした後の暮らしのイメージをメーカーのショールームや専門のエクステリアプランナーに相談して、いっしょに考えることもお勧めします。

隠したい場所や好きなイメージに合わせて目隠しの方法を選ぶことができます。隠すことだけではなく、圧迫感や、風通し、採光などの快適性なども忘れないように検討します。部分的に設置できるものもあるので、特に気になる箇所から取り入れてみるのもよいでしょう。

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。