【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

立春、暦の上では春に転じます。まだまだ冷たい毎日ですが、窓から庭を眺めて今年はどんな植物を植えようかなーと考え始める時期ではないでしょうか。もう少し春が進めばガーデンショップに、たくさんの花苗が並びます。その日を待つ今は、暖かい室内でゆっくりと春のガーデニングの妄想を膨らませる季節。今回は、植物の選び方を4つのステップでご紹介していきます。

Step.1 植える場所を決める

花壇という形でわかりやすい場所が無くても、シンボルツリーの足元など樹木の根本が土のままの場所があれば、そこには草花を植えることができます。季節ごとに花を咲かせる植物を植えれば、いつでも華やかなお庭を実現できます。広い場所が残っていなくても、ちょっとした隙間で10センチくらいのポット苗を植えることができれば大丈夫。隙間からハミ出て育つ植物は、たった一株でも存在感があります。どこに植えられるかなーと庭を眺めながら考えていると、不意に小鳥がやってきたり・・・それを眺めるのもまた豊かな時間になりそうです。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

Step.2 環境を観察する

植物選びの基本、それは環境にあった植物を選ぶことです。日当たりの良い場所では、日向が得意な植物を。日があまり当たらない場所では、日陰が得意な植物を育てます。そうすることで植物は傷みにくく、手入れの手間もかからなくなります。植物を植える場所を観察して日当たり具合や乾燥具合を確認してください。

植物は元々どこかの地域で自生していました。大昔はプラントハンターと呼ばれる人達が国境を越えて珍しい植物を探し歩き、持ち帰って時の権力者に納めていたそう。観賞用としてだけで無く薬草や香辛料・食用・繊維・・・多様に利用できる植物は貴重だったのですね。そうして植物は原産地から外へ持ち出され品種改良が重ねられ、より活用しやすいようになったり、多様で魅力的な花がたくさん咲くようになったりしています。ガーデンショップには、そんな改良された植物がたくさん並んでいますが、その植物の原産地域が分かれば、どんな環境が得意なのかがわかります。地中海沿岸出身なら乾燥した環境が得意です。ローズマリーやラベンダーなどのハーブ類はこの地域出身の物が多い。昼夜の気温差が大きいところなので日本の冬を乗り越えることもできます。日本出身の草花なら湿度の高い日陰が得意。山で大きな木の足元の日差しの入りにくいところで自生していたからです。こんな感じで大きく地域単位でイメージできれば大丈夫。植物苗についている商品ラベルの裏側に、育て方や得意な環境が記されていたりするので、それをチェックするのも忘れずに。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

Step.3 どんな植物を選ぶ?

草花は一年草・多年草・宿根草と分けられます。一年草なら春と秋に植え替える。多年草なら2〜3年に一度植え替える。宿根草なら冬は地上部が無くなっても春になるとまた芽が出て来るので、植え替えの必要はありません。宿根草を選べば、季節ごとに苗を購入する必要もなくなりコストメリットがありますね。歳を重ねるごとに株が大きく成長し広がり、庭の印象が少しずつ変化していく様子を楽しめます。でも、気分によっていろんな草花を楽しむガーデニングは難しくなります。ガーデンショップを訪れて、見たことのない花に出会ったり、珍しい葉色のカラープランツ見つけてワクワクしたり・・・そんな時間を楽しみたいなら一年草を選ぶのが良いと思います。多年草は2〜3年で消えてしまうのですが零れ種で少し離れたところで発芽して広がることもあります。ナチュラルな雰囲気の庭が好みなら、自然の偶然に任せる庭づくりが楽しめます。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

Step.4 垢抜けるコーディネート

上記の3つのステップを踏まえて、計画も万全とガーデンショップに行ったとしても、やはり現地では迷いに迷うことになるはずです。上記に加えてもうひとつ計画を持っておくと、なんだか素敵にならないなーなんて失敗も遠ざけることができると思います。それは「カラーコーディネート」。今年はどんな色の庭にするのかを決めておきます。イエロー系・ブルー系・レッド系・ホワイト系と大きな括りで大丈夫です。どの色を選ぶとどんな雰囲気になるのかを知って今年の庭のテーマカラーを考えてみてください。

イエロー系

イエローは元気な色!イエローからオレンジの花色でまとめると庭全体が明るい雰囲気になります。小さめの花を多く選ぶとキュートな雰囲気も作れます。風に揺れる様子も楽しげに。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

ブルー系

ブルーは落ち着いた色。ブルーからパープルの花色でまとめると落ち着いた雰囲気になります。大きめの花なら、その花の重さで下にしな垂れる様子が、しっとりした庭を演出してくれます。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

レッド系

レット系は女性らしい色です。赤からピンク・赤紫の花色でまとめると可愛らしさやエレガントさを感じさせる庭になります。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

ホワイト系

ホワイトは清楚な色。優しい雰囲気になります。ホワイトは上記の色と組み合わせても使いやすいです。たくさん花を組み合わせるとき、単色で揃えるのが難しい時はホワイト系の花を取り入れてください。

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

ガーデンショプにたくさんの花苗が並ぶ季節までもう少し。それまでに、4つのステップでガーデニングの計画を立ててみてください。これもガーデニングの楽しい時間です。さて今年の庭は、どんな雰囲気を演出しましょうか?

 

著者プロフィール

【建築設計士が考える】春のガーデニング、植物を選ぶ4つのステップ

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。