庭を目隠しするための格子状のフェンスを「ラティス」もしくは「ラティスフェンス」と言いますが、メリットは、比較的安価で設置が簡単なこと。ただし製品を選ぶ際には注意すべき点もあります。本記事ではラティスを選ぶメリットや注意点に触れた後、上手に目隠しするポイントについて解説します。
ラティスは手軽に庭を目隠しできる便利な方法
ラティスの多くは、天然木か人工木で作られています。このため、木の風合いを活かしたナチュラルな色の製品で庭をまとめたいと思う人にぴったりです。最近ではアルミなど金属製の製品もありますが、その場合もブラウンなど木をイメージする色を選べば見た目にあたたかみが感じられるでしょう。
またラティスは、比較的安価であることもメリットです。なかには1枚数千円程度で購入可能な製品もあり、気軽に目隠しに使えます。フェンスと異なり、置くだけで目隠しできる製品もあります。ラティスはフェンスなど他のエクステリア製品と併用できます。たとえばフェンスの内側にルーバータイプのラティスを設置するという方法も。フェンスを撤去して設置し直す工事は不要なので、短期間で費用をかけずに目隠しできます。
ラティスの活用には注意が必要
ラティスを活用する際は注意が必要なこともあります。
- 適切に固定していないと吹き飛ばされやすい
- 天然木の場合は耐久性が低く、色もあせやすい
- 安いからといって飛びつかない
ラティスには地面に置くだけのタイプと、地面に固定するタイプの2つがあります。地面に置くだけのタイプは手軽ですが、強風にあおられると吹き飛ばされてしまうリスクがあります。また子どもやペットがいたずらしてして、いつの間にかラティスがずれてしまうこともあります。これを避けるためには、できれば地面に固定するタイプを選ぶのがよいでしょう。もし置くだけのタイプを選ぶ場合は、金具や結束バンドなどを用いてしっかり固定することをおすすめします。
またラティスを選ぶ際には、素材にも注目しましょう。素材のあたたかみを感じられるため、つい天然木のものを選びがちですが、実は次のようなデメリットがあるのです。
- 耐久性が低い素材がある。また、シロアリなど害虫を呼ぶ原因となる場合もある
- 塗装の色あせが避けられない。購入時の風合いを保ちたい場合は、定期的な塗装が必要
- ささくれが生じた場合は、けがをするリスクがある
このため、できれば人工木やアルミなど耐久性のある素材で作られたラティスを選んだほうが安心して使えます。もし天然木のラティスを選ぶ場合は、防腐処理がしっかりされているか必ず確認しましょう。ラティスは、ホームセンターや通販サイトなどでも購入できます。ついつい安い製品に注目しがちですが、選ぶ際には素材や防腐処理の有無などもぜひご確認ください。
ラティスで上手に目隠しする3つのポイント
庭の目隠しとしてラティスを使う場合は、ルーバータイプもおすすめです。このタイプのラティスは視線をさえぎりながら、風を通すことが特徴です。風通しの良さを保ちつつ、外から見えない庭にできます。また横からの雨の吹き込みもある程度防ぐことが可能です。道路に面した場所や、お隣の視線が気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
一方でスタンダードなラティスも、つる植物をはわせるなど植物と組み合わせれば目隠しに使えます。自然の緑を使うと目にもやさしく、庭の中を見えにくくできます。またラティスを二重にする、ラティスの後ろに鉢植えの植物を植えるのもいいですね。
ラティスを選ぶ際にはご自身の好みだけでなく家屋との調和も大切です。設置したときに全体的な印象がどうなるか、よく検討してから選んでください。ラティスが個性を主張しすぎるあまり、「外からでもラティスだけがよく目立つ」といった状況にならないよう注意を払いましょう。加えて、周囲との調和も考えて選ぶことも重要です。周りの家の外構も参考にしたうえで決めるとよいでしょう。
YKK APが提供する「ラティスフェンス」
ラティスによる目隠しは、DIYでも可能ですが、製品選びを間違えればシロアリなどの害虫を招いてしまったり、簡単に倒壊してしまったりするおそれもあります。ラティスで安心した目隠しを行うには、施工店への相談がおすすめです。専門家の視点から、適したアドバイスを受け、安全に使えるよう工事を行ってもらいましょう。
YKK APでは、さまざまなラティスを用意しています。ブラウンなど木のあたたかみを連想させる色のほかに、ホワイトやシルバーといった色も選べます。また幅や高さもさまざまな種類を用意しています。ラティスで安心できる目隠しを作りたい方は、ぜひ活用を検討してみてください。