家の中だけでなく、庭やバルコニーを上手に活用すれば、おうち時間が更に充実します。でも、そのままでは上手く使えない、落ち着かないという声も。今回は、ワンポイントの工夫で庭やベランダを使いやすくして、おうち時間を充実させる!気になる電気代も節約できる、庭やベランダのプチリフォームのアイデアをご紹介します。
DIYにチャレンジしたい!庭やカーポートにあると便利な設備
おうち時間が長くなり、ホームセンターではDIYやガーデニング用品の売り上げが大幅アップしているようです。暮らしを楽しむためにDIYにチャレンジする人が増えているのですね。
毎日をもっと居心地よくするために、家の中に新たに棚を取り付けたり、クローゼットをテレワークコーナーに改造したり。中には和室をフローリング張りにするリフォームを自力でやり遂げた人も!
DIYを上手に進めるコツは、作業スペースの確保にあります。室内ではホコリが舞ったり、作業後の後片付けが大変なので、庭やカーポートを上手に使ってDIYを楽しみましょう。
その際は、庭やベランダに屋外用コンセントを設置するプチリフォームをしておくと、作業がスムーズに進むようになります。DIYでは電動工具を使用することも多く、そのたびに家の中から延長コードで引っ張ってくるのは大変です。
また、屋外用コンセントがあれば、DIYに役立つのはもちろん、洗車や高圧洗浄機、クリスマスツリー、アウトドア用品などにも便利に使えるので、庭やベランダでの楽しみが増えますよ。
庭やベランダでお茶を飲みたい!心が落ち着くリラックス空間にするコツ
家にずっと居るようになると、どうしてもストレスがたまりがちに。そんな時、いつものリビングやダイニングから庭やベランダに飛び出して、青空の下でお茶を飲んだり、食事を楽しんだり、屋外空間を暮らしの中に活かせば、ストレス解消や気分転換に役立ち、テラスレストランのような楽しい気分も味わえます。
でも、庭にアウトドア用のテーブルや椅子をセットしたけれど、何となく落ち着かないのであまり使っていないという声も。その大きな理由のひとつに、外からの視線があります。
通りから丸見えでお茶なんて飲んでいられない、ご近所の人が庭に出てくるたびに目があって挨拶をしないといけない、誰かに見られているようで落ち着かない……そんな理由でせっかくの庭やベランダに出にくいと感じている人も少なくありません。
そんな時は、さりげなく目隠しを取り付けるプチリフォームで、落ち着いける空間づくりをしましょう。目隠し効果が高いフェンスを取り付けたり、植栽をしたり。ベランダなら自分で取り付けができる目隠し用シェードもあります。
庭に出る時だけキャンプ用のタープを設置するアイデアもありますが、手間が掛かるのがちょっと難点です。ちなみに、木を植える際は冬になっても葉が落ちない樹種を選んで。落葉樹は冬になると目隠しできなくなるので気を付けてくださいね。
目隠しを取り付ける際は、全てを覆う必要はなく、気になる部分だけポイント的に取り付ければ大丈夫です。家の周囲をぐるりと回って、外部からの視線をチェックしてみましょう。
快適にするポイントは、視線は遮っても風は遮らないこと。風が抜けるような形状のフェンスを選びましょう。また注意したいのが、一般的な木製のラティスやフェンスを使うと、傷みやすいのでメンテナンスに手間が掛かってしまうこと。屋外で使用する製品には、風雨や紫外線に強い、高耐久な素材を選びましょう。
道路に面している庭の場合は、視線が気になる個所だけ、目隠しタイプのフェンスに交換するアイデアも。こちらも風通しよく、メンテナンスがラクなタイプを選んで。家の外観デザインのアクセントにするのも素敵です。
視線を遮るプチリフォームをすれば、庭やベランダが家の中と同じようにくつろげるスペースになります。たまにはパジャマのまま庭に出て体操をしたり、夜にのんびりお酒を楽しんだり、心からリラックスできる空間づくりを目指しましょう。
おうち時間が長いと電気代が気になる!夏の暑さや日焼けも防ぐ庭のアイテム
夏になるとエアコンをつけていても家の中が暑い、窓際にいると日に焼けてしまいそう、家具やカーテンが焼けて色褪せてしまった……そんな悩みをお持ちの方も多いのでは?おうち時間が長くなるとエアコンの電気代も気になります。そんな時は、窓の外側のプチリフォームで悩みを解決して、快適に過ごしましょう。
夏の暑さの主な原因は日射熱によるもの、つまり太陽の直射日光の熱によるものです。強い直射日光は外壁や床、窓を熱し、窓ガラスを通して家の中にも入ってきます。
真夏の太陽光が当たった箇所の表面温度は60度に達することもあり、また紫外線によってインテリア製品の退色や劣化を促進させます。これでは暑くて当たり前ですし、家の中でも窓際にいると日焼けをしてしまうこともあります。
そんな時は、窓を外側から覆うようにして直射日光を遮りましょう。とても単純な対策方法ですが、このような手法を遮熱と呼び、暑さを防いで快適な環境を作ってくれます。
日射熱を防ぐ方法としてゴーヤなどのツル性植物を育てる緑のカーテンの他に、手軽に取り付けができる屋外用シェードがあります。
日差しを遮れば室内の温度上昇を抑えることができるので、家の中が快適になると同時に、節電効果も発揮!気になる電気代を節約することができます。使わない時は、窓上にスッキリ収納できるので、後片付けも不要。手軽に夏を快適にしてくれ、エアコンの電気代の節約にもつながります。
おうち時間が長くなった今だからこそ、庭やベランダに目を向けて、毎日をもっと快適に楽しくお過ごしくださいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中