健康のために何か始めたいけれど、ジムやウォーキングを続けるのはなかなか難しいもの。実は、毎朝庭に出ることで、無理なく健康習慣が続く暮らしがあります。そのカギになるのは、エクステリアのプラン。庭を活用できるかどうかは、動線と居心地で決まります。毎日続く健康習慣を育てるエクステリア空間のつくり方を実例と共にご紹介します。
毎朝、庭に出ることが健康習慣につながる

天然木のような温かみをもつリウッド(再生木)を使用したデッキ材。メンテナンスがラクで使いやすい製品。朝日の中で気持ちのいい時間が過ごせます(リウッドデッキ/YKK AP)
健康習慣が続かない大きな理由のひとつが「ハードルの高さ」です。
着替えて、準備して、外出してといった工程が多いほどめんどうになり、続かなくなります。そこで、家でできる手軽な健康習慣としておすすめなのが、朝に庭に一歩出ること。
朝の光は体内時計に作用して、昼間の活動モードへの切り替えを助けてくれます。睡眠と覚醒のリズムが整いやすくなるので、ぐっすり眠ってすっきり起きる。そんな生活習慣が定着すれば、毎日を心身ともに健康的に過ごせるようになることでしょう。
また、朝の明るい光を浴びることで脳内のセロトニンの分泌が促され、心身のリズムが整いやすくなるとも言われています。更に、自然の緑を見ることで、ストレスホルモンが低下したり、自律神経が安定しやすくなったりなど、様々な健康効果が研究で報告されています。
毎朝窓を開けて、一歩踏み出すだけ。この手軽さが、健康習慣を続けるためのコツです。とは言え、庭に出るにも小さなハードルがいくつかあり、何となく続かなくなってしまうことも。
キーワードは「出やすい庭」「出たくなる庭」であること。健康習慣を育てる庭にする2つの条件をご紹介しましょう。
健康習慣が続く庭の条件1-出やすくする

YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:リウッドデッキ 200 EG/ポラスガーデンヒルズ 株式会社 街並デザイン室
毎朝、庭に出る習慣をつくるために、大切なのが「出やすい庭」であることです。こちらの実例は、YKK AP エクステリア スタイル大賞の受賞作品です。室内から庭へとひと続きになっていて、庭に出やすいつくりになっています。
庭に出るハードルのひとつとなっているのは、床面の段差です。室内の床と庭の地盤面の段差は、一般的に50cm前後あり、これは階段の2~3段分の高さにあたります。
小さなことのようですが、朝の忙しい時間に、この大きな段差をいちいち超えて庭に出るとなると、めんどうに感じてしまうもの。庭に出る習慣が続きにくくなります。
理想は、室内から庭に出るのに段差なくフラットにつながっていること。例えば、庭に「リウッドデッキ(※)」を設置すれば、床と庭の段差を小さくしてくれるので、庭への移動がスムーズになります。
また、床の高さを揃えると、庭が「外」ではなく「部屋の延長」のように感じられるようになり、毎朝、自然に庭へ足を向けるきっかけになります。
庭に出るためのちょっとした目的をつくるのもおすすめです。例えば、朝の水やりをする植物をリウッドデッキ周辺に置く、洗濯物を干すスペースを作るなど、室内から庭の動線に日常の“ついで”を組み込めば、意識しなくても毎朝庭に出る習慣が自然と定着していくことでしょう。
注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれ、YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。
YKK AP「リウッドデッキ」の原料は、木の粉とポリプロピレンです。木のあたたかい風合いをもちながら、しっかりした耐久性があり、シロアリの被害も防ぐことができます。粉の状態の木材が原料ですから、ひび割れたりささくれたりすることはありません。「リウッド」(再生木)は天然木と比較して耐候性、耐腐朽性、耐水性に優れているため長期間にわたり快適にお使いいただけます。
健康習慣が続く庭の条件2-居心地よくする

植栽とフェンスでさりげなく目隠しをして、普段着のまま落ち着いてくつろげるスペースになっています(TOTO・DAIKEN・YKK APリフォーム情報サイト「十人十家」)https://re-model.jp/
庭に出やすい動線ができても、居心地が悪いと庭に出たくなくなり、長続きしません。特に重要なのが、外からの視線です。パジャマ姿でも気にせず庭に出られる、そんな庭なら安心して朝の時間を過ごせます。
庭を居心地よくするポイント
1.外からの視線
外からの視線が気になると落ち着かないので、自然と庭から足が遠のいてしまいます。目隠し対策をして、自然体で庭に出られるようにしておきましょう。
2.風の通り道
風が抜ける庭は、季節ごとの空気を肌で感じられる心地いい場所になります。塀で囲んでしまうと閉塞感が生まれやすいので、適度に通気ができる目隠しフェンスを設置するといいでしょう。
下の写真も、YKK AP エクステリア スタイル大賞の受賞作品。風通しを確保しつつ、外部からの目隠しをしてくれるフェンスを設置した実例です。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年エクステリアリフォーム部門 ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア ルーフフレーム/ルシアス ウォール/リウッドデッキ 200 EG/汎用形材・部品/ 日新建興 株式会社 フォレストガーデン http://for-rest-garden.net/
3.朝日が入る向き
東向き、または南東向きに開けた庭は、朝の柔らかい光がたっぷり入り、朝に気持ちのいい庭になります。朝の光が入りやすいよう、植栽やフェンスの高さや位置を改めて見直してみましょう。
4.緑と香り
ハーブや季節の花など、香りのある植物を配置すると、朝の庭時間がより豊かになります。水やりという小さな目的も生まれるので、毎朝庭に出るきっかけにもなります。
5.テラス屋根
掃き出し窓の上に、テラス屋根を設置すれば、暑い日は日差しを遮り、小雨の日でも庭に出られるようになります。天気に左右されにくくなるので、庭活用がしやすくなります。
居心地がいい庭なら、自然と庭に出たくなり、健康習慣も長続きしやすくなります。「出やすい庭」「出たくなる庭」は、朝の健康習慣を続けるための基本です。
また、この2つのポイントは、庭で食事を楽しんだり、リラックスチェアで思い切りくつろいだり、日常的に庭を活用するための基本でもあります。せっかくの庭です。朝だけでなく、1日を通して庭のある暮らしを楽しめるよう工夫しましょう。
朝5分の庭習慣で健康的な暮らし

心地よい庭空間。リウッドデッキを設置して室内から庭へとスムーズに(リウッドデッキ/YKK AP)
おすすめの朝5分の庭習慣
1.窓を開けて換気をする
睡眠中、室内の二酸化炭素濃度が急上昇しています。朝5分ほど窓を開け放って一気に換気をしましょう。
2.庭に出て深呼吸や軽い体操
太陽の光をたっぷり浴びて、体内時計をリセットさせましょう。
3.植物に水をあげたり、お手入れをしたり
庭に小さな目的があると庭に出る習慣がつけやすくなります。あまり手間が掛からないハーブプランターなどをデッキの周辺に置くといいでしょう。
4.室内へ戻って朝食
もちろん頑張り過ぎはNGです。雨の日は窓を開けるだけ、寒い日は30秒だけなど、無理をしないのが長続きのコツ。動線や環境を少し見直すだけで、庭が毎日の健康習慣を育てる場所に変わります。
エクステリアプランを立てる際には、見た目だけでなく、「出やすい庭」、「出たくなる庭」になっているかを、改めて考えてみましょう。きっと、毎朝、生き生きとした時間が過ごせる庭になります。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中












