ナチュラルな家に似合う門扉やフェンス、玄関ドアや引き戸、庭用アイテムをご紹介します。上手なコーディネートのコツは、自然素材の風合いを感じさせるデザインであること、そしてメンテナンスが楽な製品を選ぶことです。
目次
門まわりをナチュラルに演出する木調の門扉
ナチュラルなデザインの家に似合うのは、木目やレンガ、天然石、漆喰などの自然素材です。また優美な鋳物製品を組み合わせればナチュラル+エレガントに、ガラスやステンレスなどの硬質な素材を組み合わせればナチュラル+モダンになるなど、好みに合わせてわが家ならではの個性が演出できます。
こちらはラティスデザインの木調のアルミ両開き門扉です。天然木の質感を活かしたキャラメルチーク色の門扉は明るく素朴で、家のファサードを華やかに盛り上げてくれます。
本物の木を使うと紫外線や風雨による変色や劣化、メンテナンスへの不安がありますが、こちらはアルミ形材に非塩化ビニールアクリルシートで仕上げているので、高耐久でお手入れはとても簡単、美しさが長持ちします。
鋳物の門扉やフェンスも相性は抜群
アルミ鋳物の門扉やフェンスも、ナチュラルデザインの家や庭によく似合います。
こちらは伝統的な装飾がアクセントになったアルミ鋳物の門扉です。優美なデザインと細かい手仕上げ風の風合いには高級感があり、門まわりをエレガントに演出してくれます。
コーディネートのポイントは、細身のデザインを選ぶことです。ぬけ感のある軽やかさを演出することで、鋳物の味わい深いテイストが自然の草木と共に美しく映え、お互いの存在感を引き立ててくれます。
フェンスも門扉とコーディネートをして、まとまりよく
木調のアイテムを使う際には、木の質感を合わせて選ぶと全体に統一感が出ます。ひとくちに木調といっても、赤味の強いもの、黄味が強いもの、木目がはっきりと見えるものなどがあり、また模様の出方によってもイメージが異なるので、取り交ぜて使うとバラバラな印象になってしまうことがあります。
こちらの花壇の脇にさりげなく設置してあるフェンスは、先ほどのラティスデザインの門扉とコーディネートできるようになっている製品です。緑と美しく調和するので、敷地を囲むフェンスとして使うのはもちろん、庭や門まわりのアクセントとして、またさりげない目隠しとしてなど、さまざまな用途で活用することができ、家全体をトータルでコーディネートできます。
目隠しをしたいなら、同じシリーズでデザインが異なるタイプを選ぶという手も。視線はしっかりカットしながら風通しができる、羽根板をブラインド状に取り付けた通風ガラリルーバーのフェンスもあります。
「リウッド」(再生木)製のフェンスなら、より天然木のイメージに近付きます。
リウッドは天然木の美しさを再現しながら、天然木に比べ強度の低下や変色が少なく、シロアリの食害に強いため防腐処理を施す必要もありません。
リウッドはYKK APのリウッドデッキにも使用されている丈夫な素材です。こちらのリウッドフェンスには、ナチュラルな木の色以外に人気のグレーのバリエーションもあり、洋館風のペンキで塗られたフェンスのようなイメージにできるなど、わが家ならではの個性が演出できます。
こちらはアルミ鋳物の門扉とコーディネートができるフェンスや面格子です。道路や庭から目に付きやすいフェンスや面格子、花台などにシリーズの商品を組み合わせ、要所要所に使うことで、全体に統一感が出て更に華やかな印象になります。
ナチュラルな家を美しく引き立てる玄関ドアや玄関引き戸
玄関は家の顔です。ナチュラルな家のデザインを更に美しく引き立てる玄関ドアを選びましょう。
こちらは温もりのある木材の質感を忠実に再現したシンプルなデザインの玄関ドアです。縦長のスリットデザインは洗練された印象があり、甘くなり過ぎないナチュラルモダンな印象に仕上げてくれます。
こちらはリフォームでも交換がしやすいナチュラルなデザインの玄関ドアです。
白い壁にやわらかな雰囲気の木調ドアが美しく映えています。こちらの玄関ドアは、古い枠を活かすカバー工法で工事を行うことができるので、工事時間は約1日で完成します。
玄関に引き戸を選ぶという選択肢もあります。引き戸は省スペースで、バリアフリー性能に優れています。
こちらの写真は、ナチュラルなデザインの玄関引き戸です。小さな子どもから高齢者まで安全に快適に開閉ができ、以前は少なかったデザインのバリエーションも今は豊富に揃って、開きタイプの玄関ドアと同じデザインでラインナップされています。
引き戸は、開き扉よりも玄関まわりのスペースを有効活用しやすいため、鉢植えポットや装飾アイテムなどをレイアウトしやすくなります。お気に入りの小物を玄関まわりに飾って、ナチュラルな暮らしを楽しみましょう。
庭用アイテムやリウッドデッキもナチュラルなテイストで統一
庭まわりもナチュラルなデザインのアイテムで統一をして、雰囲気を盛り上げましょう。視線を遮りたいところには、リウッドトレリスでエクステリアをおしゃれに演出しながら、さりげなく目隠しを。
木調フェンスで作る目隠しはぬけ感があり、圧迫感が少なくて済みます。また周囲に植栽をレイアウトすれば、目隠しをしながら風に揺れる葉や露に濡れた花など、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。
庭にはリウッドデッキを設置して、ガーデンを眺めながらお茶を飲んだり、ランチを楽しんだり。ナチュラルな暮らしを楽しみましょう。洗濯物干し場としても重宝します。
ナチュラルな家づくりのポイントは、自然素材の風合いを感じさせてくれるデザインを選ぶこと、そして紫外線や風雨に強く、お手入れが楽な高耐久の素材を選ぶことにあります。
門扉、フェンス、玄関ドアや引き戸、庭用アイテムを上手に選んで、温もりと癒しを感じさせる理想の家づくりを目指してくださいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中