自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい

どんなフェンスでご自宅の敷地を囲むかによって、印象は大きく変わりますので、すてきな家を演出するなら、フェンス選びにもぜひ気を配りたいところです。この記事ではフェンスの種類や素材の特徴を解説し、魅力的な家づくりを演出するフェンス選びをサポートします。

フェンスにはどんな種類があるの?

主なフェンスの種類と、どんなときに選ぶべきかを解説します。

その1:メッシュフェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

メッシュフェンスとは、金属製の細い格子を網の目の形に組み合わせたフェンスです。

すき間が多いフェンスなので、その分軽く、また価格もお手頃です。強風が吹いても風を受け流すので倒れにくいというメリットがあり、また、しっかりした強度があり、中にはイノシシが突進しても耐えられるような製品もあります。

そのほか、加工しやすいというメリットもあるため、さまざまなデザインのものを選べます。植物が格子に絡みやすいため、ガーデニングが趣味の方に人気があります。

すき間が多いため、内側から外がよく見えるので、お隣さんとのコミュニケーションも確保できたり、侵入者を察知しやすいというメリットがありますが、これは場合によっては良し悪しです。隣近所や道路から自宅や庭がよく見えてしまうことになるので、プライバシーを気にする方にはおすすめできません。

「隣近所と日常的に声がけをする」「地域ぐるみで防犯に取り組んでいる」というような場合にはメッシュフェンスはおすすめできます。

その2:縦格子フェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

縦格子のフェンスとは、すき間を開けて縦板を並べたフェンスです。

すき間がありますが、外を歩く人や車は停止しなければ内部を見にくいので、道路からの視線をさえぎりやすいというメリットがあります。

フェンスの見た目がすっきりしており、板が縦方向に伸びているので、雨水や汚れもたまりにくく、侵入しようとしても足をかけてよじ登りにくいという特長もあります。

縦格子のフェンスは、お子さまがいる家や、スタイリッシュな雰囲気を演出したい方、道路からの視線を守りたいという場合におすすめです。

その3:横格子フェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

横格子のフェンスは、縦格子とは逆に横板を並べてすき間を開けているフェンスです。

板が横に伸びているため、外周全体で統一感を出しやすく、外から見たときに庭などが広く見えるというメリットがあります。縦格子フェンスよりも目隠し効果は高くなります。

ただし、汚れが付く面積は広くなり、すき間に足を掛けやすいため、侵入者の足場になったり、子どもがよじ登った場合には転落するおそれもあります。

横格子のフェンスは、通行人の視界を遮りたい場合や、庭を広々と見せたい場合に向いています。

その4:格子のないフェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

YKK APの「ルシアス」シリーズは、格子のない外枠だけのフェンスです。

敷地の境界線をしっかり示しつつ、近隣に圧迫感や拒絶感を与えたりすることがありません。横板や縦板、格子がないので風通しも良好、日差しもよく入り、湿気もたまりにくいため快適に過ごせます。

ただし、敷地外から自宅や庭がよく見えてしまい、ペットや子どもが遊んでいるボールなどが敷地外に出やすいため、注意が必要です。また風を防ぐ効果は期待できないので、周囲が開けている敷地に設置すると、庭が風の通り道になることがあります。

格子のないフェンスは、近隣とのコミュニケーションを大切にしている方におすすめです。

その5:目隠しフェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

目隠しフェンスは、庭と敷地外とをすき間なく隔てるフェンスです。

建物前の通行人や車など、敷地外からの視線を確実にカットしますので、家の中で安心して過ごすことができ、フェンスの内側で子どもを安心して遊ばせることができます。特に、プライバシーを気にする方は、敷地内が見えないように1.5m以上の高さで設置することが多いようです。

風通しが悪くなり、高さによっては日当たりが悪く、影ができると湿気がたまりやすくなり、カビが発生することも。また、風をまともに受けることになるので、強風が吹いた際には最悪、倒壊するおそれもあります。

目隠しフェンスはプライバシーをしっかり確保したい方におすすめです。

その6:ルーバーフェンス

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

ルーバーフェンスは、目隠しフェンスに、風の通るすき間を設けたものです。

視界を遮る効果を持たせつつ、風通しを良くしています。プライバシーや風通しの良さを確保し、湿気をためず快適に過ごしたい方におすすめです。

フェンスの高さは家の印象に大きく影響する

フェンスをどこまで高くするかということで家の印象は変わります。1.5~1.8m程度の高さが一般的で、1.8mよりも高くすると、近隣や通行人に圧迫感を与えてしまいます。

逆に、開放感を演出したい場合はフェンスを低くするのがおすすめです。境界線を示すだけなら、1.2m程度のメッシュフェンスや格子のないフェンスでも十分。近所付き合いの拒絶感も強くないので、気軽に話しやすい雰囲気がつくれます。

フェンス選びは素材の選択も重要

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

フェンスを選ぶ際には、何の素材でできているかということにも着目しましょう。ここではフェンスでよく使われる4つの素材の特徴を解説します。

耐久性が高く、色の種類も豊富なアルミ製のフェンス

最も広く普及しているのがアルミ製フェンスです。アルミ素材は軽くてさびにくく、加工しやすいことが強みで、敷地に合わせてカットもしやすく、長持ちします。色の種類も豊富で、落ち着いた雰囲気を演出したいなら木目調の色、重厚感を演出したいなら黒や濃い色というように、好みの色を選べます。

丈夫で安いスチール製のフェンス

金属製のフェンスは丈夫で価格も安いのが魅力です。塗装しているため、簡単にはさびません(但し、海の近くなどの地域では施工店に相談してください)。メッシュ以外のバリエーションが少なく、また土台がないと設置できないというデメリットがあります。

天然木のフェンスは温かみがあるが耐久性の低い素材が多い

天然木のフェンスは、温かみを感じさせるところが他にない魅力です。フェンスを使ってガーデニングに凝りたい方にはおすすめです。ただし、天然木はシロアリのような害虫の餌になりやすいというデメリットがあります。木の種類によって寿命は異なりますが、5~10年で交換が必要になる場合もあります。

人工木や樹脂製フェンスは扱いやすく温かみがある

人工木や樹脂製フェンスは、木や竹の温かみを演出しつつ、耐久性も高めているフェンスです。樹脂で固めているため、害虫の被害には受けにくくなっています。またメンテナンスが楽で変形しにくいというメリットもあります。価格がやや高めなので、よく比較して選びましょう。

納得できるフェンス選びは、外構・エクステリア専門店にご相談を

自宅の印象を決めるフェンスの種類と特徴の基本を知りたい。

どんなフェンスを設置するかで家のイメージはまったく異なります。どのフェンスにも長所と短所がありますので、目的や求めるイメージをもとによく検討してフェンスを選びましょう。

YKK APではさまざまなフェンスを取り揃えております。外構・エクステリア専門の施工店と相談したうえで、納得できるフェンス選びをしてください。

 

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。