庭の雑草対策。解決するにはどんな方法がある?

庭の雑草対策。解決するにはどんな方法がある?
庭の雑草対策。解決するにはどんな方法がある?

「庭の雑草をどうにかできないか」と悩んでいる人はたくさんいると思います。

雑草対策は、どの方法を選ぶかによって効果は大きく異なります。ここでは9つの方法を紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

また、それぞれの対策に防草シートの使用を加えて、徹底対策する方法もご紹介します。

「庭に生えた雑草をどうにかできないか」とお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。

雑草対策の9つの方法

雑草対策とひと口に言っても、2つの場合があります。

  • すでに生えた雑草への対策
  • 雑草が生えにくくする対策

すでに雑草が生えてしまっていたら、文字通り、根こそぎ除去することが大切です。ただ一度除草しても、雑草はすぐにまた生えてきます。大事なことは、「草が生えにくい環境」をつくること。

これを踏まえて、雑草対策の方法について紹介していきます。ここでは主な9つの方法を取り上げ、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

生えてくる都度、草刈りをする

庭の雑草対策。解決するにはどんな方法がある?

多くの人が行っているのは、雑草が生えてくる都度に草刈りをするという方法です。

手で抜ける程度の雑草なら、この方法でも問題はないでしょう。

しかし、大きく育ってしまった場合や、生えている範囲が広い場合には、次のようなデメリットがあります。

  • 草刈りに多くの時間を割かれる。また、ごみも大量に出る
  • さまざまな道具の準備も必要
  • 腰を痛める、熱中症になるなど、健康を害するおそれがある
  • 蚊など、虫の被害を受けやすい
  • 草刈り機や鎌などで、けがをするリスクがある

なかには、こうしたデメリットを避けるために、業者にお任せしている人もいるでしょう。ただし、頻繁に業者に依頼すると支出がかさみます。

除草剤を撒く

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除草剤も撒くという人も多いと思います。

このやり方は草刈りより負担が軽くなりますが、次のような注意が必要です。

  • 吸い込んだり肌に付いたりすると、有害な場合も多い
  • 残したい植物も枯らしてしまうおそれがある
  • 撒いた当日に雨が降ると、効果が弱まる
  • 噴霧器を使う場合は、重労働になる

除草剤を使用する場合は、天候や風向きなどを考えて、健康上のリスク最小限にすることを心がけてください。

コンクリートで固める

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根本的に雑草を駆除する方法としては、コンクリートで固めてしまうという方法もあります。

一度施工してしまえば草刈りの苦労から解放されるのは大きな魅力ですが、一方で、土や緑とのふれあいの機会は無くなります。また、しっかり施工しないと隙間から雑草が生えてくることもあります。さらに、次のようなデメリットもあります。

  • 費用が高額(1平方メートル当たり1万円前後が目安)
  • 無機質で冷たい印象になりがち
  • ガーデニングに制約がある(鉢植えの植物しか置けないなど)
  • 撤去する際は、設置時と同程度の費用がかかる
  • 夏場は地面が高温となり、照り返しも厳しい

他の方法に比べて多額の費用がかかるうえに、施工後は庭の用途が制限されることになるため、この方法を選択するなら、庭をどう使いたいかをよく検討してからにしましょう。

固まる土を使う

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ホームセンターに行くと「固まる土」というものを売っています。現在の庭土の上に撒いて水をかけるだけで数日で固まるというもので、扱いがとても簡単なことが魅力です。

ただし、デメリットがないわけではありません。

  • 意外と大量の土が必要(厚さ5cm程度、1m四方につき75kgの目安)
  • ひび割れしやすい
  • 施工直後から、表面の土が流れ始める

特に雑草を残したままで固まる土を撒いてしまうと、すぐに割れ目から草が顔を出してしまうことがあります。施工をやり直すのが簡単ではない、ということもデメリットになるでしょう。

レンガやタイルを敷く

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レンガやタイルを隙間なく敷きつめると、雑草を防止する効果があります。美観にも優れているため、素敵な庭づくりをできるでしょう。

ただし、次のようなデメリットもあります。

  • 傾斜のある土地に敷くのは難しい
  • レンガやタイル自体の費用が高額となりがち
  • コケが生える可能性がある
  • すき間に砂や泥が入り込み、ここから草が生える可能性がある

レンガやタイルは一度敷いてしまうと、撤去するのは大変です。上手に敷くには、ご自分のDIYで行うのではなく、施工店に相談することをおすすめします。

砂利を敷く

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厚さ5cm程度で砂利を敷きつめると、数年間は雑草を生えにくくする効果があります。砂利の種類の選び方次第で、美しい庭に仕上げられるでしょう、

もちろん、次のようなデメリットもあります。

  • すき間が生じがちであり、草が生えやすい
  • 数年経過すると砂利が土の中に沈むため土が表面に露出し、雑草も生えやすくなる
  • 枯れ葉やごみの掃除が大変
  • 熱を持つため、樹木の根元には使えない

砂利を敷く場合は、防草シートと併用すると、より効果が期待できます。

ウッドチップを敷く

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もし犬や猫といったペットを飼っている場合は、ウッドチップを庭に敷くという対処法もあります。ウッドチップの上なら、見た目もやさしく、安心してペットを遊ばせることができるでしょう。

一方で、注意すべきことがあります。

  • 10cm以上の厚みが必要
  • 年月がたつにつれて土に還るため、定期的な補充が必要
  • 虫のすみかとなるおそれがある

ウッドチップも砂利と同じように除草シートと併用すると、効果がアップします。

人工芝を敷く

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天然芝はこまめなメンテナンスが必要ですが、人工芝なら一年中青々とした見た目を楽しめます。ドッグランでは人工芝が使われていることが多く、歩きやすいということもメリットです。

ただし、人工芝を単独で使う場合には、次のようなデメリットがあります。

  • 光を完全に遮断しないため、草が生えがち
  • 継ぎ目から草が顔を出してしまう

これも、効果を上げるためには、除草シートと併用するのがおすすめです。

防草シートを敷く

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防草シートは、土の上に被せて日光を遮断し、植物の生長を抑えてくれます。しっかりした製品を選べば、雑草対策としては効果的な方法と言えます。とはいえ、これにも次のような注意点があります。

  • 目の粗い製品を使うと、すき間から雑草が生えてくる
  • 紫外線で劣化する製品もあり、注意が必要
  • 敷く際には、すき間が空かないように注意が必要

防草シートを購入するときは、値段の安さだけに惑わされずに、できるだけ目が詰まったもの、不織布製の製品を選ぶことをおすすめします。

防草シートを人工芝などと組み合わせる方法がおすすめ

庭の雑草対策。解決するにはどんな方法がある?

ここまで解説してきた通り、雑草対策にはさまざまなものがありますが、どの対策も一長一短であり、庭に適した方法でなければ、効果は薄くなってしまいます。

さらに、単独で行っても、対策として今ひとつというものもあります。

そこでおすすめしたいのが、防草シートと組み合わせるという方法です。それぞれの対策と組み合わせれば、美しい庭づくりと雑草対策の両方を兼ね備えることができます。

例えば、防草シートの上にウッドチップなどを敷いても性能が落ちることはありません。美観を保ったまま雑草を防げるため、一石二鳥の効果が得られます。

防草シートにはさまざまなメーカーから多くの製品が出ていますが、大建工業㈱の「グラスバスター」なら、次のようなメリットがあります。

  • 1平方センチメートル当たり縦4,000本、横2,000本もの繊維を使った、高密度な製品
  • 96%以上の遮光性。光をほぼ通さず、植物が育ちにくい
  • 正しく施工することで、10年間張り替え無しで済ませることも可能
  • 水を通すため水たまりになりにくい。また、防草シートの下にある土の乾燥も防げる

上に砂利を敷くような場合は、「グラスバスター 砂利下用」を選ぶと砂利が埋まってしまうということが避けられます。

中途半端な対策では、すぐにまた雑草が生えてきてしまいます。草刈りの重労働に苦労したり、すぐに隙間から生えてくる雑草に悩まされたりすることを避けたいなら、様々な対策に除草シートを加えることを検討してみましょう。

施工については、施工店で相談に乗ってくれるので、まずは、問い合わせをしてみてください。

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。