【建築設計士が考える】我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

リレーリア シリーズエントランスとは建物の入り口部分のこと。住宅なら門扉やインターホンやポストのある「門まわり」と呼ばれる部分。都会の住まいなら空間がコンパクトなので玄関まわりも含めて、エントランススペースとなることも多いです。

エントランスでは、訪れた人が必ず立ち止まります。立ち止まってインターホンを押して、中の様子をうかがう。誰もが知人の家を訪問した時、そのような動きをしているはずです。インターホンでの応答があった後、その家の住人が玄関扉を開けて出てきます。その時!玄関扉の内側、家の中がどれくらい外から見えるでしょう?それは訪問者だけでなく、偶然に通りかかった道ゆく人にもオープンになっています。誰にでも家の中が見えてしまう状況は、歓迎できないですよね。チラリと見えた玄関内の様子から家族構成が垣間見えることもあります。セキュリティーの面でも気になります。今回は、エントランスのプライバシーを考慮した視線のコントロールと、合わせて解決出来る安全性について3つの方法を考えてみました。

1.ナチュラルな植物で、季節を感じながら目隠しする

何気なく自然な雰囲気といえば植物です。エントランスで立ち止まる人の位置から玄関扉の方向を見る、そのラインの間に視線を遮る樹木を配置します。玄関扉を開けた瞬間、人の気配はわかるけれど視線が合うことはない。そんな状態を目指しています。樹木は常緑樹なら一年中、緑で目隠し効果を発揮してくれます。一般的には常緑樹を選びます。でもエントランスと玄関扉の距離が離れていれば、必ずしも常緑樹である必要はありません。株立ちで地面から幹が数本立ち上がり、細かい枝の多い落葉樹なら葉がない季節でも視線を散らす効果はあります。葉はなくてもバチッと視線が合うことは不思議とないのです。

【建築設計士が考える】我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

一年中、変化の少ない常緑樹よりも季節ごとに様々な表情を見せてくれる落葉樹の方が楽しめます。新緑の芽吹き、目を引く花、秋の紅葉・・・季節感を感じられるのは植物ならではの魅力です。

2.目隠しと安全性の両方をしっかり確保する

しっかり隠しておかないと無用心。そう感じるなら背の高いウォールを設けることになります。ブロック塀では高さ制限もあり、全体的に重い印象になりがちですが、アルミ素材なら抜け感のある雰囲気を作ることができます。木調仕上げを選べば建物とのコーディネートも選択肢が広い。ナチュラルな雰囲気に近づけることも可能です。

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YKK APリレーリア

玄関扉の前に背の高いスクリーンを設けると外からの視線を防ぐことができ、囲われ感は安心感につながります。この家のように玄関の前に、すぐ道路があるような敷地条件なら考えたいのは安全性。特に小さな子供がいるご家族なら、子供が玄関から走り出して道路に飛び出してしまうことも想像すると思うのです。ドキッとする瞬間です。そんな時、正面にスクリーンがあると道路までの動線は長くなり、クランクし、飛び出した瞬間の勢いは弱まります。子供だけでなく愛犬でもよくあることではないでしょうか。散歩が嬉しくて飛び出す姿はよく見かけます。毎日、何度も出入りする場所なので事故が起こらないように考えておきたいですね。

【建築設計士が考える】我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

YKK APリレーリア

もう少し軽い印象にしたいなら、スリットのスキマを広くしたり柱部材のサイズを細くしたりと自在にオリジナルデザインも可能です。印象よくまとめるには、建物の雰囲気に合うボリュームとカラーを選ぶのがポイントです。

3.プライバシーを重視しながら、一部だけの目隠しでコストを抑える

しっかり隠すのは理想的だけど、安全性を重視しながら出来るだけコストも抑えたいという時は、目隠しの範囲を一部だけに割り切ってしまうという方法があります。

【建築設計士が考える】我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

目隠しは腰から下あたりだけにします。この高さだと人と人との視線は合います。エントランスからの家の中の見え方は、玄関の足元、靴が並んでいる部分とか1Fの床は見えません。見える範囲は腰から上の壁と天井という感じでしょうか。色々なものを置いた、ごちゃごちゃしがちな床に近い部分が見えないのは良いですね。もちろん、子供や愛犬が飛び出すのを防ぐことはできます。壁にポストやインターホンを取り付けてエントランスに必要な機能をまとめた門柱と兼用にすれば効果的にコストも削減できます。

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YKK APカスタマイズパーツ利用

建物のイメージに合わせてデザインすれば、エントランスを魅力的に演出することもでき、安全性のために設けたものというよりも、我が家らしさを表現するための場所に見えてきます。機能だけを持たせた味気ない解決方法より、素敵なエントランスに仕上げるデザインをお勧めしたいです。

エントランスの目隠しと安全性の確保の方法。上記のどれか一つを選ぶのも良いし組み合わせてもいいと思います。毎日の暮らしの不安を解消し、問題を解決するための参考になれば嬉しいです。

 

 

著者プロフィール

【建築設計士が考える】我が家のエントランス、目隠しでプライバシーを守り安全性を確保する3つの方法

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。