我が家に合う「フェンスと植物」のコーディネート提案

我が家に合う「フェンスと植物」のコーディネート提案

住まいを取り囲むエクステリアの中でも、多くの人の視線に触れる外構部分。我が家が心地よい町並みの一部になればと緑を取り入れる人が増えています。我が家を素敵に彩ることが結果的に町並みを素敵にするということを意識する人が増えているようです。誰だって歩くだけで気持ち良い街に住みたいものです。その街を作っているのは一人一人の住まいです。個人の意識が変われば街の景色は変わっていきます。街の景観づくりは行政が頑張るだけでも、ゼネコンの大型開発だけでも難しく、住む人、ひとり一人のちょっとした変化が一番大きく影響すると思っています。

今回は、以前解説した「我が家らしいフェンスコーディネート」(リンク貼ってください)をベースに、そこに植物を加えるなら?という視点で進めていきます。読んだことのない方は、この記事の前に是非読んできてください。

1.植物の持つイメージ

日本の在来植物、古くから日本に自生している植物は、お寺や神社の庭園で使われています。和庭で見ることが多いので、なんとなく和風のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。モミジやナンテン・アオキなどを植えると、それだけで和の雰囲気になってしまうのではないかと。現在、一般的な住宅のイメージに和風のものは少ないです。だからと言って、これらの植物を使わないのかといえば、そうでは無く現在の庭づくりでもよく植えられます。それは、やはり在来植物が日本の気候に促していて丈夫で管理が簡単だからという理由が大きいです。加えて、そもそも植物に固定されたイメージはないと思っています。葉色や花色、大きさなどで植物の持つイメージは、それぞれありますが、それが日本の在来種か否かは意識する必要はありません。固定概念を捨ててフラットに植物を見ることにしましょう。

2.植物からイメージを読み解く

植物の各パーツから、そのイメージを読み解いていきます。

Leaf・葉

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植物の葉といえばグリーンのイメージですが、実は大きさ・形・色は多種多様です。大きな葉と小さな葉を比べると、大きな葉は落ち着いたイメージで小さな葉はキュートなイメージ。色を比べると、青っぽいグリーンは異国の雰囲気があるし、銅葉(赤紫の葉)は大人っぽい。形を見ると、丸い葉はかわいいし、スッと細く尖った葉はかっこいい。こんなふうにそれぞれの個性を見てあげて欲しいのです。

Flower・花

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花のイメージを決める一番の要素は色かもしれません。色の力は大きいですね。ピンクはかわいい、紫は大人っぽい、黄色からは元気を感じます。白はどんな色とも合わせられる自在な色。色と組み合わせてもいいし、白だけでまとめると、清楚や優しさを感じます。色のほかにイメージを決める要素は花のカタチ。小さいほどカジュアルな印象で、大きくなると花自体の重さで、しな垂れる事もあって優雅な雰囲気を感じます。

3.イメージ別の組み合わせ

ナチュラル

ナチュラルな印象の建物外観に木調のフェンスを合わせた外構

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植物でナチュラルさを表現するなら、動きを感じさせる植物を選びます。風にそよぎ、均一にならず自由に枝を伸ばすイメージ。の大きさは小さめのものを中心にアクセントで細いシュッとした形のものを取り入れます。は明るいグリーンや斑入りを選び、軽やかさを感じさせるように。も茎が長く伸びた先にあると風による揺らぎが大きくなります。セージ系やガウラなど花の背が高くなるものが似合います。ナチュラルは出来るだけ人の手によってコントロールされていない自然な雰囲気を目指します。

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モダン

かっこいいモダンな建物外観にスッキリとしたラインが印象的なフェンスを合わせた外構

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植物もかっこいいを感じさせるものを選びます。ナチュラルとは対極にあるイメージで、こちらは動きの少ない植栽を目指します。に厚みがありオーナメントのようなアガベやニューサイラン・コルディリネなどは、外せない植物。葉色は濃い緑で重心を下げるように。銅葉を取り入れるとお洒落な雰囲気が増します。基本的には花を選ぶより、一年中変化の少ない緑でまとめるようにします。フェンスの写真にある刈り込まれた背の低い均一な植栽もとても似合っています。

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シック

グレイッシュにまとめられたシックな外観に馴染む、縦ラインの鋳物フェンスを合わせた外構

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シックは大人っぽいイメージです。品良くまとめたい。葉色は緑より少しブルーがかっていたり、赤みがかっていたりとニュアンスのある方がオシャレ。花色はパープル系やブルー系が落ち着いて似合いそうです。大きなや大きなでエレガントさを表現しても良いですね。

我が家に合う「フェンスと植物」のコーディネート提案

植物の種類はあまりに多すぎるので選ぶのが難しいと感じる方も多いと思います。コーディネートにたった一つの正解なんてありません。今回ご紹介した例だけが良いというわけでもありません。

感じよくまとまった雰囲気に仕上げるには、求めるイメージを決めてから植物を選ぶことが大切です。ガーデンショップで目についた、気に入ったという理由だけで持ち帰ったものを植えるのは、ちょっと危険です。上記を参考に基本を決めておいて、その枠に入らないけど、どうしても植えたいお気に入りを見つけたならアクセントとして植える場所を考えてください。きっとお気に入りが素敵な雰囲気作りの役に立ってくれるはずです。

 

著者プロフィール

我が家に合う「フェンスと植物」のコーディネート提案

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。