ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

ベランダやバルコニーにひと工夫すれば、居心地のいい第2のリビングになります。今回は、マンションと一戸建てのベランダやバルコニーを楽しいアウトドアリビングにして、狭い部屋を広く感じさせる連続性の演出方法や、高級感あふれる床タイルもご紹介します。

ベランダやバルコニー空間は、日常から一歩踏み出すワクワク感があふれる場所

最近、ベランダやバルコニーに出ていますか?そういえば洗濯物干しや掃除以外は出ていない……なんてことになっていたらもったいない!

ベランダやバルコニーは、室内と屋外をつなぐという、家の中でも重要な意味を持っています。

家の内と外は、壁やドア、窓によって区切られています。この区切りがあるからこそ、室内の気温や湿度などの環境を適度に保ち、外からの侵入を防いで、快適な住空間を維持することができます。

その内と外をつなぐ、ちょうど中間的な存在にあるのが、ベランダやバルコニーです。上手に活用すれば、とても居心地のいい場所、素敵な我が家の第2のリビングになり、毎日の暮らしをさらに楽しくしてくれます。

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

ベランダやバルコニーは、家の中でも特別な場所。洗濯物だけに占領させていたらもったいない!

ベランダやバルコニーは、屋外と言っても部屋の中からすぐ出ることができ、また外からの視線をそれほど気にすることが無いので、家の中に居るような安心感があります。明るい太陽の光を浴びたり、爽やかな風を感じたり、時には星や月を眺めたりもできます。

一歩踏み出すことで、日常とは違うワクワク感や爽快感がある場所、それがベランダやバルコニーなのです。

居心地アップのコツは、床タイル+テーブルにラグやクッションを

ベランダやバルコニーを活用するためには、そこに出たくなるような、居心地のいい空間にしておくことがポイントです。まずは床にひと工夫。防水の床のままではちょっと味気ないので、ウッドデッキやタイルを敷いて、おしゃれなアウトドア空間にしつらえましょう。

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

落ち着きのある石目調デザインの置き磁器タイプの床タイルであっという間におしゃれなベランダやバルコニーに。
YKK AP「リベルパ」」テラタイプのグレインベージュです。
30㎝角のユニットを繋いでいくだけなので工事は静かでとても簡単。

手軽に高級感を出したい場合は、タイル敷きがおすすめです。こちらはベランダやバルコニーに使いやすい置き敷きタイプの化粧床材「リベルパ」のテラタイルです。テラコッタをイメージさせる温もり感があり、自然な色調ですからベランダガーデニングとの相性もぴったり。こちらのタイプは、表側は本物の磁器質タイルで、裏側は樹脂製になっています。

実はこの樹脂製というのが大事なポイント。このような床材は、マンションのベランダはもちろん、ルーフバルコニーや、一戸建ての造作バルコニーなど、防水された床の上に使うことが多いもの。樹脂製なら床に傷をつけにくく、また排水空間を確保しやすので水はけがいいので、ぴったりです。

最近のマンションの管理規約では、ベランダやバルコニーに敷く床材は脚が樹脂製であるよう定められているケースもあります。規約をよく確認し、また法令なども遵守するよう、施工店とよく相談をして計画を進めましょう。

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タイルは丈夫で高級感があります。こちらは磁器質タイルに天然石風の質感を再現した「リベルパ」モノタイルのストーンホワイト。本物のタイルだから、塗り替えが要らないのも嬉しいところです。

床にタイルを敷いたら、次は家具やクッションを揃えましょう。屋外用のテーブルや椅子は紫外線に強いタイプを選んで。折り畳み式なら、台風の時に屋内にしまいやすく便利です。

家具は豪華な物でなくても大丈夫です。雰囲気と居心地を盛り上げてくれるのは、ラグ、テーブルクロス、クッションなどのファブリック類。

欧州では、ベランダやバルコニーに出る際には、足元にラグをしいて、テーブルにふわっとテーブルクロスを掛けて、のんびりと時間を過ごす人も少なくありません。

屋外にラグとは少し意外に感じられるかもしれませんが、柔らかい布地に触れるとなんだか気分がほっとして、居住性がぐんと上がります。小さなアイテムの工夫で、ベランダやバルコニーで過ごす時間の快適度を上げて、素敵な時間を過ごしましょう。

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

ベランダ・バルコニーの居心地を上げてくれるのがラグやクッションです。
一気に雰囲気が盛り上がり、居心地がアップしますので試してみてくださいね。

狭い部屋を広く感じさせるコツは、窓の向こう側の存在感を高める

ベランダやバルコニーの工夫で、狭い部屋を広く感じさせることもできます。より部屋を広く感じさせるコツは、窓の向こう側の存在感を高めることです。

普段の暮らしの中では、生活空間は室内だけ。壁や窓で区切られた場所で行き止まりです。しかしベランダやバルコニーをアウトドアリビング化すれば、ガラスの向こう側にも生活空間が生まれ、部屋が広がったように感じられます。

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

窓の外に視線が届くように、照明などを使ってベランダ・バルコニーの存在感を高めましょう。
狭い部屋が広がったように感じられます。

コツは視線のコントロールにあります。窓の外に何もないと視線は窓の位置で止まってしまいます。高層マンションでも、窓の外にビルや夜景があるからこそ、視線が遠くまで届き、広がりを感じさせてくれるのです。

窓の外の存在感を高めるためには、ベランダやバルコニーに、植物や家具、飾り、屋外用の照明など、視線を集めるものを配置するのがコツです。自然とガラスの向こう側に視線が集まるようになり、室内空間も広く感じられるようになります。

ベランダに家具などを置く際は、台風シーズンには部屋の中にしまえるよう、コンパクトに折りたためるタイプを選んでおくと便利です。また小さなお子様がいるご家庭では足場にすることによる落下事故につながらないよう十分注意をしましょう。

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植物も視線を窓の外に集めるのに効果があります。こちらは「リベルパ」の中でも全体が樹脂でできているプラスチックタイプのグレイシルバーです。

ベランダやバルコニーは我が家の中でも特別な場所です。ひと工夫加えれば、増築しなくても、素敵なリビング空間が生まれたり、部屋が広がったり。上手に活用して、毎日をさらに楽しく快適に暮らしましょう。

 

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著者プロフィール

ベランダやバルコニーの活用で狭い部屋が大きく広がる!居心地のいい第2のリビングにするコツ

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中

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