2階建て以上の住宅において、ベランダやバルコニーを設けるかどうかは大事なポイントになります。ベランダやバルコニーにはさまざまなメリットがありますから、ぜひ設置したいものです。
本記事ではベランダやバルコニーの違いや特徴、設けるメリット、そしてそれぞれをお勧めするケースについて解説します。
ベランダとバルコニーの違い
ベランダとバルコニーは、似ているようですが、実は違いがあります。※)
- ベランダには屋根がある
- バルコニーには屋根がない。また、2階以上に設置される
ご自宅にベランダとバルコニーのどちらを設置するほうがいいかを考えることは、ご自分の家に何を求めるのかということにつながります。
次にベランダとバルコニーのメリットや特徴を紹介していきます。
ベランダやバルコニーを設ける5つのメリット
ベランダやバルコニーを設けると、どのようなメリットがあるでしょうか。
ここではベランダとバルコニー共通のメリットを5点取り上げ、解説していきます。
外の空気を感じ、プライベートな空間を楽しめる
ベランダやバルコニーには、以下の特長があります。
- 屋外であるため、外の空気を感じられる
- 外からの視線がある程度さえぎられるため、プライベートな空間を作ることが可能
新緑の香りを感じながらゆっくりと読書を楽しむというような、くつろいだ時間を過ごすことができるでしょう。気分転換をする場所にも最適です。
椅子やテーブルを設置すると雨風で濡れてしまう心配がありますが、プラスチック製の製品なら中に染み込むこともないため、手入れはふき取るだけで済みます。
また、最近は、ガーデンファニチャーと呼ばれる、テーブルやソファー・チェアなどのガーデンテーブルセットなど様々な商品も注目されています。
安心して洗濯物やふとんを干せる
ベランダやバルコニーは、家族だけが入れる空間です。2階以上にある場合は庭よりも侵入されにくいので、洗濯物などを盗まることも少ないでしょう。安心して洗濯物を干せる点は、ベランダやバルコニーを設けるメリットのひとつです。
庭にふとんを干す際、使っている洗濯物干し竿に干そうとすれば、頭ほどの高さまで持ち上げなければいけません。ベランダやバルコニーなら、手すりをかければOK。高い位置まで持ち上げなくてすむので、重いふとんでも楽に干すことができます。
花火や花見、紅葉などを楽しめる
花火や桜、紅葉スポットなどは大勢の人で混雑することが多いので、行くだけで疲れてしまいますよね。せっかくの美しいシーンも十分に楽しめません。
こうした季節の風物詩に限らず、外の景色が眺める位置にベランダやバルコニーを設けることができれば、自宅から存分に楽しめます。
家族だけのスペースとして、テーブルや椅子を囲んでのんびりゆったり過ごせます。
ごみを収集日まで一時保管できる
ほとんどの地域ではごみを出せる曜日が決まっています。燃えるごみの収集は週2回ほどというケースが多いようです。そのため、家の中にごみを保管していると臭いが気になってしまい、増えるごみをどこに保管するか悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。
ベランダやバルコニーがあれば、次の収集日までごみを一時保管できる場所として使えます。臭いを屋内に充満させなくて済むので、嬉しいですね。ごみ袋をそのまま置いておくのではなく、ポリ容器などに入れて保管すれば、カラスなどに荒らされる心配もありません。
ベランダをおすすめするケース
ここからはベランダとバルコニーそれぞれを比較し、優れている点を取り上げます。
まず、ベランダの方が優れている点をみていきましょう。
屋外でも雨風をある程度しのげる環境が欲しい方
最初に説明したように、ベランダには屋根がありますから、風が弱い場合は多少の雨が降っても濡れにくいのが特徴です。
洗濯物を干して外出した後、急な雨が降り出しても、ベランダの奥のほうに干してあれば濡れずに済む場合も多いでしょう。
もちろん、風雨が強い場合はベランダの中も濡れてしまうので、朝から雨が降りそうな時は、干しっぱなしで出かけないほうが安全ですし、また、強い風で飛ばされないようしっかり固定するなど気を付けましょう。
趣味の道具を入れたコンテナボックスなど、多少濡れても大丈夫なものなら、一時の保管場所として使うことも可能です。
日差しが気になる方
初夏から夏の直射日光が強い時期でも、屋根があるベランダなら、日陰を作ってくれます。この季節の太陽は真上に近い位置にあるため、ちょっとした屋根があるだけで、昼間から夕方までの一番日差しが強い時間帯を楽に過ごすことができます。日中は家の中で過ごす人も、洗濯物を干したり取り込んだりする時などに、そのありがたさを感じることができるはず。また、紫外線をカットしてくれることも、ベランダの利点となります。
バルコニーをおすすめするケース
ベランダではなく、バルコニーのほうが適しているケースも、もちろんあります。
どのような場合にバルコニーを選べばよいか、2つのケースを取り上げて紹介しましょう。
開放感を味わいたい方
晴れた日に降り注ぐ日差しを楽しめることは、バルコニーの大きなメリットです。
気持ちよく日光を浴びることで、開放感を味わえます。
屋根で視界がさえぎられることもないので、景色も楽しめます。西向きのバルコニーなら、美しい夕昏れを楽しむこともできるでしょう。
日差しをまんべんなく取り入れることができる効果で、洗濯物もベランダより早く乾きますので、この点を重視する方人にはバルコニーがお勧めです。
ガーデニングやプランターなどを活用し、緑や花を楽しみたい場合
日差しは、人間だけでなく植物にとっても必要なものです。
ガーデニングが趣味で、大小のプランターを設置したい方にとっては、日差しがたくさん降り注ぐバルコニーのほうがお勧めです。
日光を浴びて植物もすくすく育ち、四季折々の花を咲かせてくれるはずです。
自然とどう向き合うかは、ベランダとバルコニーを選ぶ重要なポイント
ベランダやバルコニーに共通する大事なメリットは、ご家族だけのプライベートな空間を安全に楽しめるということです。
ベランダかバルコニーかと迷った場合には、「自然とどう向き合うか」ということをポイントにして考えてみるといいかもしれません。
- 雨風や日差しなどをしのぎたい方はベランダ
- 日光など、自然の恵みを満喫したい方はバルコニー
YKK APでは以下のように、さまざまなバルコニー製品をご用意しています。
- 広々としたスペースを作り出す「エアキューブ」
- バルコニーの下の階に光を導く「サニースルー」
- その他、床材や手すりなど
2階建て以上の住宅にベランダやバルコニーを設置して、屋外でも家族で楽しめる空間をつくってみませんか。ぜひこの機会にご検討することをお勧めします。