お庭の地面にはどんな素材を敷けばいいの?素材ごとのメリット・デメリットを解説

お庭の地面にはどんな素材を敷けばいいの?素材ごとのメリット・デメリットを解説

せっかくのご自宅の庭、土のままにしておくのはもったいないですね。土の上に何かを敷くことで庭がきれいになり、使いやすくなります。庭に敷ける素材はさまざまありますが、何を選ぶかによって庭の印象や使い勝手、メンテナンスしなければならない頻度などが変わりますので、じっくりと選びましょう。

本記事では庭に敷く素材を8つ取り上げ、素材ごとのメリットやデメリットを解説します。

お庭を土のままにするデメリット

お庭を土のままにしていると、新たな工事費がかからないというメリットはありますが、以下のようなデメリットがあります。

  • 見た目が悪い
  • 雨が降ると水たまりができやすい
  • 雑草が生えるため、春から秋にかけては頻繁な草むしりが必須
  • 乾くと砂ぼこりの原因にもなる

上記のような庭になってしまうと、家の印象も悪くなりかねません。雑草の駆除など、庭の維持管理にも時間を取られてしまいます。美観を保ち、手間を省く上でも、庭の地面に何か敷くことをおすすめします。

庭に敷く8つの素材を解説

ここからは庭に敷く8つの素材を取り上げ、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。

素材1:天然芝

お庭の地面にはどんな素材を敷けばいいの?素材ごとのメリット・デメリットを解説

最もオーソドックスと言えるのは、天然芝を植えるというものです。

天然芝は、何よりも自然の素材ですし、加えて初期コストが低いこと、きちんと管理すれば何十年も持つというメリットもあります。

一方で、自然の素材、つまり植物ですから、日当たりの悪い場所では育ちません。また冬は茶色になり、見た目が悪くなることにも注意が必要です。月に1回程度の芝刈りが必要となることや、肥料や除草剤などの維持コストがかかることもデメリットと考えられるでしょう。

素材2:人工芝

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人工芝は冬でも日当たりの悪い場所でも、一年中緑を感じさせてくれます。また防草シートとの併用で、雑草も防げます。いったん敷いてしまえば8年~10年程度はメンテナンスせずに使えるため、忙しい家庭にも適しています。

デメリットは、天然芝と比べると価格が10倍程度に高くなってしまうこと。また熱を近づけると溶けるおそれがあるため、バーベキューなど火を使う場合は注意が必要です。

素材3:ウッドチップ

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ウッドチップとは木を細かくしたもので、ふかふかした感触が気持ちのいい素材です。10cm程度敷き詰めることで、愛犬も安心して遊べますし、生えてくる雑草の防止にもなります。なによりも、敷き詰めた後のウッドチップならではの木の香りが、心をなごませてくれます。

しかし、素材によってはシロアリをはじめとした虫を寄せ付けてしまう可能性があります。これはヒノキなどの素材を使うことで防げます。また年数がたつと土にかえってしまうため、定期的に補充することが欠かせません。

素材4:砂利

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砂利にはさまざまな種類や色がありますから、庭の雰囲気にあわせて好みで選ぶことができます。厚く敷けば雑草も防げますし、踏むと音が鳴るため、防犯に役立つという点も、砂利を選ぶメリットにあげられます。見た目にこだわらなければ安価な砂利を使えば、コストもかかりません。

一方で、落ち葉などの掃除をしにくいということが砂利の代表的なデメリットです。加えて砂利はすき間に種が入り込むことも多いため、厚く敷かないと光が土に届き、雑草が生えてきてしまう点にも注意が必要です。

素材5:コンクリート

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地面をコンクリートで覆ってしまえば雑草は生えず、虫が寄り付くことも少なくなります。きれいな印象を与えられる点は、コンクリートを使う大きなメリットです。また車の重さに耐えられるため、駐車場の舗装に使えることも見逃せません。掃除も簡単に行えますから、忙しい家庭にも適する素材といえるでしょう。

デメリットとしては、設置にも撤去にも費用がかかるという点があげられます。加えて、設置する際は、固まるまで1週間程度かかる点にも注意が必要です。タイヤ痕が残りやすいことや、表面がつるつるの場合は、雨が降ると滑りやすくなる点も注意しましょう。

素材6:固まる土

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コンクリートは、地面を固くできることがメリットですが「固い地面を作るのなら、固まる土でいいじゃないか」とお考えになる方もいるかもしれませんね。「固まる土」は、夏なら施工後24時間程度で地面が固まり、歩けるようになります。コンクリートより安価な点も魅力のひとつです。

ただし、「固まる土」はコンクリートほど強度がないため、車や人が頻繁に踏むと割れやすくなります。これにより見た目が悪くなったり、割れ目から雑草が生えたりします。加えてコケが生えると滑りやすくなること、経年劣化により表面の土がはがれるデメリットも見逃せません。

もっとも、駐車場以外の用途で使うなら、「固まる土」も選択肢に入るでしょう。土のあたたかさや落ち葉掃除がしやすい点は、メリットにあげられます。また水を通すので、植木がある場所でも安心して使えます。

素材7:レンガ

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レンガを敷くことで、アンティーク調の味わい深い仕上がりになります。レンガそのものに厚みがあるため、雑草の対策にもなります。

注意したい点として、レンガを敷く場合は、コンクリートや砕石を使って基礎を固めることが重要です。土の上に直接レンガを乗せると、レンガが沈み込んでしまいます。このためしっかり施工すると、費用がかかる点はデメリットにあげられます。加えて劣化しやすい一方で、修理する際に同じレンガが手に入る保証がないことも留意が必要です。

素材8:タイル

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タイルを敷くと、清潔で高級感のある印象を与えられます。庭をタイルで覆うと雑草が生えにくく、日々の掃除もしやすいことが主なメリットです。また耐久性があること、熱に強いためバーベキューに問題ないこともメリットでしょう。

一方で、タイルは照り返しが強いことや滑りやすいことがデメリットになります。夏の日中には50度以上になる場合もありますから、うっかり触れてやけどをしないよう注意が必要です。

素材の特徴を生かした庭づくりをおすすめ

どこでも問題なく使える万能の素材というものはありません。目的や場所に応じて、理想の庭に適した素材を選びましょう。

もちろん、庭のすべてを同じ1つの素材で敷きつめなくても、以下のような選び方も考えられます。

  • 駐車場・駐輪場はコンクリート
  • 門から玄関まではレンガ
  • 庭は砂利
  • ドッグランはウッドチップ

希望するお庭のイメージや用途にあわせて、適した素材を使い分けることがおすすめです。素材の特徴を生かして、すてきな庭をつくりましょう。

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。