ご自宅に設置するカーポートの場所で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。車への乗り降りが楽だからという理由で、玄関を出たすぐの場所に設置する方が多いのですが、実は必ずしも最良の選択とは言えません。設置してしまってから「玄関以外の場所にすれば良かった」と後悔することのないように、事前に失敗パターンを把握しておきましょう。本記事では玄関前へのカーポート設置で失敗するパターンをご紹介し、設置位置の決め方を考えてみます。カーポートの設置を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
カーポートを玄関前に設置するのは妥当?

玄関前(玄関を出たすぐの場所)にカーポートを設置することが妥当かどうかは、ケースバイケースです。以下の場合は、玄関すぐのところにカーポートがあると便利でしょう。
- 雨天時でも、濡れることなく車への乗り降りを行いたい
- 高齢者や身体に不自由のある家族がいる
- 週末のまとめ買いなど、荷物が大量になることが頻繁にある
- カーポートに、玄関の目隠し効果を求めている
玄関前以外にカーポートの設置が適する場所
「玄関前」以外のカーポートの設置場所としては「敷地の端」も適しています。この場合、次のようなメリットがあります。
- 建物から適度な距離を保てる
- 敷地外から徒歩で玄関へ向かう動線を妨げない
- 庭がカーポートで分断されない
- 道路への動線が短縮され、スムーズに車を出し入れできる
なかでも、建物の側面に設置するケースが多く見られます。玄関からの歩行距離が短く、カーポートが建物と並ぶため美観を損なわないことが主なメリットと言えるでしょう。
カーポートを玄関前に設置して失敗する5つのケース
ここからは玄関前にカーポートを設置して失敗だったという5つのケースを解説します。
玄関前の日当たりが悪くなる
カーポートには屋根が設けられているため、少なからず日光を遮断します。このため、玄関前に設置すると、日照が悪化する可能性があります。「玄関前が暗い印象になってしまった」「玄関前が湿気っぽくなった」「カビやコケが発生しやすくなった」といった問題の原因となるかもしれません。
解決策としては、カーポートの屋根材に透明で明るい色合いの素材を選ぶという方法が考えられます。
圧迫感を感じる
カーポートを玄関前に設置すると、玄関を出た場所のスペースが狭くなり、圧迫感を感じてしまうかもしれません。カーポートの屋根で空も見えにくくなり、開放感を感じられなくなるでしょう。カーポートを少し建物から離して設置したり、明るい色合いの屋根のカーポートを選べば、そうしたデメリットがなくなります。
車の排気ガスが玄関前のスペースに充満する
カーポートに後ろ向きで駐車すると、車の排気口は家屋のほうを向くことになります。すると、エンジンを始動させたときに排気ガスが玄関ポーチに滞留することになります。状況によっては、玄関や家の中にまで排気ガスの臭気が侵入するかもしれず、あまり快適とは言えないでしょう。
ただし電気自動車の場合は排気ガスを出さないため、そのような心配は要りません。後進で駐車するようにカーポートを設置しても、問題はないでしょう。
家の美観が損なわれる
建物の前面にカーポートを配置すると、外からの家を見たときの景観が変化します。せっかくの玄関や外壁がカーポートと駐車した車で隠れてしまうからです。どんな車を駐車しているかということが家の景観が左右することになるでしょう。また、カーポート自体も、目立つ色合いのものを選ぶと、やはり家の外観を損なってしまうことがあります。
庭が分断されてしまう
玄関を出たところが庭だった場合は、そこにカーポートを設置すると、庭が2つに分割されてしまうかもしれません。キャッチボールやサッカーなどのボール遊びや、庭で犬を遊ばせたりするのに不便になるでしょう。
広々とした庭を活用したい場合は、カーポートで分割されないような場所に設置するのがおすすめです。
カーポートの設置場所を決める4つのポイント

前項のような失敗をしないために、これから新たにカーポートを設置するには、適切な場所を選びましょう。4つのポイントをもとに検討してください。
車から乗り降りしやすい場所を選んで設置する
車への乗り降りのしやすさは、カーポート設置場所の決め手になります。ドアを開けにくい箇所に設置してしまうような失敗をしないように。そのうえで、次のポイントも踏まえて設置箇所を決めてください。
- 玄関から歩く距離が短い
- 雨に濡れずに車に乗り降りできる
- 乗り降りのスペースを広く取れる
入庫や出庫の動線を考慮する
車を出し入れする動線についても考慮して、カーポートの設置場所を決めましょう。スムーズに出発でき、帰宅時もスムーズに入庫できる場所を選んでください。
複雑なハンドル操作をしないと敷地から出入りできないようなところにカーポートを設置してしまうと、車を出し入れするたびにストレスになります。また、道路と並行に設置された駐車スペースの場合は、車の前後に余裕をもたせないと駐車の難易度が上がってしまいますので、注意してください。
徒歩で玄関に出入りする動線を妨げない
カーポートを設置すると、自宅敷地内に出入りする動線が、徒歩の場合と車の場合の2つできることになります。この2つの動線が交差しないようにカーポートの場所を決めてくだ
さい。家に入る動線と、車をカーポートに駐車する動線が途中で交差していると、事故になるリスクがあります。車の動線を妨げずに家を出入りできるようにしてください。
敷地の中央部分への設置を避ける
カーポートを敷地の中央に設置すると、そこに庭があった場合、分割されることになります。「庭を広々と活用できなくなる」というデメリットが生まれないように、カーポートは道路に面した場所、または敷地の端部に設けるのがおすすめします。
玄関前のカーポート設置は、事前に十分検討して失敗を防ごう

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カーポートを玄関の前に設けるのが必ず失敗とは限りません。住まいの快適性や外観を損なわないように工夫をすれば、玄関前にカーポートを設置しても問題はありません。ただ、玄関から近いほうが車に乗り降りしやすいだろうというだけで、玄関前にカーポートを設置するのはおすすめできません。エクステリア専門の施工店に相談するなど、事前に十分な検討を実施したうえで、設置する場所を決めましょう。