人間と同じようにペットも長寿命になり、健康体づくりに対する関心がとても高くなっています。ところが、家族同然の存在となっているワンちゃんたちは「ぽっちゃりでかわいい」「太っているのは愛情の証明」とのとらえ方がされています。日本全国の動物病院でデータを収集した、ある調査結果によると「太り気味」と「肥満」に該当する割合は54.9%とのことでした。人もペットも健康が大切なのは、同じです。大切な“ご家族の一員”について考えてみませんか。
ワンちゃんの健康は飼い主さんの責任!
世界各国のワンちゃんの肥満率調査によると、「太り気味~明らかな肥満」は、アメリカ34.1%、イギリス59.3%、オーストラリア25.0%、中国44.4%でした。日本の54.9%を考えると、日本人のペットを溺愛してしまうようです。かわいがっても健康な体をつくる方法を考えてあげるのが“家族愛”です。では、どんな運動があるでしょうか。「お散歩」が一番に出てきますが、実は散歩程度では運動になりません。飼い主さんよりも速く走れ、運動能力がすぐれているワンちゃんをリードでコントロールしている散歩では、運動不足になるのは当然です。
そこで少しでも効果のある運動方法を探してみました。
- 〈室内・屋外〉ボールを投げて持って来い遊びを繰り返す
- 〈屋外〉ジョギングをする飼い主さんといっしょに走らせる
- 〈室内・屋外〉プール、池、海、川、浴槽など、水の中で泳がせる
- 〈屋外〉平坦な道よりは坂道を散歩させる
- 〈室内・屋外〉ペットショップ等に併設されたドッグランを利用する
いかがでしょうか。すぐにできる運動はありましたか? ワンちゃんは自分の意志で運動はできません。手軽にできるものを見つけ、時間を確保して運動という愛情をそそいであげましょう。
軒下の「犬走り」はドッグランのためにあった?
戸建てにお住まいでしたら、軒下の周囲をドッグランにしてみてはいかがでしょう。ただし、野放し状態はいけません。ご近所の人に抱きついたり、車道へ飛び出したり、とても危険です。そこで活躍するのがフェンスです。家の周りにフェンスをめぐらし、ワンちゃんの安全を確保して運動できるドッグランエリアに仕上げます。家の基礎の立ち上がりからの軒下数十センチの幅にあたる部分を建築用語で「犬走り」と言います。犬を走らせるために「犬走り」と呼んだわけではなく、犬が走れる幅しかないので「犬走り」と呼んだようです。エアコンの室外機などが置かれていますが、ワンちゃんの身幅の2倍程度の幅が確保できれば走り抜けられます。
設置するフェンスの高さは、小型犬なら1.2m、中・大型犬でも1.5mと言われています。もちろん、飛び跳ねる能力が高いワンちゃんもいますので、犬種を参考に高さを考えることは大切です。フェンスのタイプは、お隣が動物好きかどうかで決め、もし、お好きでないようなら壁面材のような見えにくいデザインのものを選びます。隣家が離れていて開放的なフェンスがお好みなら、格子やメッシュのフェンスがおすすめです。
そして、地面にはウッドチップを敷いておきましょう。クッション性があり、ワンちゃんの足への負担を軽減できます。また透水性もありますので、雨でできる水たまりやぬかるみになることを防げます。ひと口にウッドチップと言っても、製造時のカットの仕方によってチップの形状が異なります。足の爪の間に挟まりやすい形状のものもありますので選びます。また、ウッドチップの一種でバークチップがあります。松の樹皮を用いたもので1粒の大きさが大きく、小型犬には不向きなチップです。
また、お住まいの敷地から道路に出るための門扉は、どうぶつ園で見られるような2段構えが安心です。しっかりした門扉の手前に、手軽に開閉できる簡単な扉を設置しておくと、宅配などで不意に扉をあけられても、外への飛び出しを防止できます。
ベーシックなデザインが多様な住宅にピッタリ!
住まいとの一体感をかもし出すフェンスは、デザイン性がとても重要です。一般的に、外構は最後に仕様を決める部位ですので、お住まいに合わせやすいデザイン性を備えている必要があるからです。もちろん、強度など基本性能もあわせもち、ワンちゃんとの暮らしを、やさしく包み込んでくれます。
YKK APのシンプレオ シリーズ
従来のベーシックデザインを継承しながら、現代の住宅に合わせやすいシンプルな意匠。すっきりと洗練された外観コーディネイトが可能です。