玄関や駐車場、外壁のゲリラ豪雨対策は万全ですか?

ここ毎年のように、 “記録的”とか“過去に経験のない”といった言葉を、大雨が降るたびに耳にしているような気がします。そして、“異常気象”という言葉も多く聞かれるようになりました。どの言葉にも当初は感じていた「警戒心」が薄れ、すこし、慣れっこになってしまっているかもしれません。今年の夏の、非常時への対応について、いま改めて、すこし考えてみてはいかがでしょうか?豪雨による被害の怖さと、浸水被害を食い止める方法をご紹介いたします。

玄関や駐車場の浸水対策

いわゆる、ゲリラと言われるように予測が難しく、短時間で発達した雨雲により狭いエリアに降る大雨のことをゲリラ豪雨と呼ばれています。ただし、これは、正しい気象庁の気象用語ではありません。気象庁は「集中豪雨」「局地的大雨」「短時間強雨」と雨量などに応じて使い分け、1時間に100mmを超えるような猛烈な雨を「集中豪雨」と言います。一般的に、都市の下水道は1時間に50〜60mm程度の雨量を想定して設計されているため、これを超える大雨が短時間で降ると、その雨水を処理しきれずに洪水が発生し、住まいの敷地にも水が押し寄せてくることになります。

ここで重要になるのが道路からの浸水の防止。玄関や駐車場で浸水対策が必要になります。まず玄関。押し寄せる水を食い止めるのには「土のう」を使用します。土のう袋には持ち運べる程度の土を入れ(1/3ぐらい)、玄関まわりを囲える程度の量を準備しておきましょう。くれぐれも土を入れ過ぎないことがポイントです。水を吸って重くなりますので、持ち運びができる土の量にしておきます。次は、車の駐車場(ガレージ)です。車が水に浸かると大変です。エンジンへのダメージもありますが、最近の車のフロアには配線が多く張られており、車内へ浸水するとショートしてしまいます。そこでガレージには「止水板」を用意しておきます。豪雨で道路に水がたまり出したら、土のうとの併用でガレージ内への水の浸入を食い止めます。

意外な、屋内からの浸水対策も必要

屋内から浸水――と、聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。お住まいが建つ土地の高さと下水管との関係で、道路に水があふれると、お住まいの次の所で水の逆流が起こる可能性があります。

逆流が想定される代表的な場所は3つ。トイレの便器、浴室の排水口、洗濯機の排水口です。雨水が下水管に流入して満水になると、家の中、1階の低い位置にある排水口から逆流してくることがあります。予兆として、排水口からゴボゴボと音が聞こえだしますので、その時は警戒することをお勧めします。

応急の対処としては、排水口に栓をする方法です。用意するのは1か所につき45リットルぐらいのビニール袋(ゴミ袋)2枚。袋を2枚重ねにして、半分くらいまで水を入れます。口をしっかりとヒモで縛り、そのビニール袋を便器内や浴室の排水口の上にゆっくり置いて逆流を防止します。水を入れてから移動するのが重い場合は、栓をする排水口の上に袋を置いてから、バケツ等で水を入れると負担が小さくなります。この水を入れたビニール袋は、土を入れた「土のう」のように「水のう」と呼ばれています。

浸水被害に遭ったら――「り災証明書」用の被災写真を撮る

自然の力は強大です。いかに対処をしてもお家が、浸水の被害に遭ってしまうこともあります。家族の身に危険が及ばないように安全に避難することが最優先になりますし、また、被害を小さくすべく可能な限り対応します。では、残念ながら浸水被害に遭てしまったら、その時は何をすべきでしょうか。

まず、お持ちのスマートホンやデジタルカメラで被害の状況を撮影しておきましょう。理由は、公的な支援を受けたり、加入している火災保険等の保険申請するときに、被災を証明する書類が必要になるからです。この書類は「り災証明書」といい、自治体が発行してくれます。この書類の申請時に、被災状況の写真を添えるとスムーズな手続きが可能になります。

写真撮影時のポイント

  1. 建物の全景を被災状況がわかるように撮る (周囲4方向から撮影)
  2. 浸水した深さを撮る
    水が引いた後で浸水の深さが分かる(水の濡れがわかる)うちに、メジャー等をあてて浸水の高さが判読できるよう(近景)に撮影⇒その測定場所がわかるように(メジャーをあてている状態で)少し遠景で撮影
  3. 被害箇所を撮る
    例えば外壁、基礎、内壁、床、ドア、浴室、トイレなど浸水箇所がわかるように撮影。わかりにくい場合は指で差し示し、②と同様に近景と遠景をそれぞれ撮影。

外壁リフォームで、浸水対策も行いましょう

豪雨によってお住まいが浸水するのは洪水が原因だけではありません。実は経年劣化により、外壁材に微細なひび割れが生じます。通常の雨であれば染み込む度合いも少ないのですが、豪雨等の場合は降りが強く、壁面への雨粒の当たりが強いので浸み込む度合いが大きくなります。難しいのは、外壁面のどこから浸水しているのか特定が困難なことです。経年劣化が著しい場合や耐用年数を大幅に超えている場合は、外壁のリフォームをお勧めします。なお、外壁の劣化は、表面的にはわからない場合があります。内壁にシミが出るなど、何らかの不安要素があるようでしたら工務店等に診断を依頼してみましょう。外壁リフォームは雨が降る季節になってからでは、間に合いません。今から準備しておけば、この夏は安心して過ごせますね。

YKKAPのアルミ外装材<アルカベール>

外装材の中でも最軽量で建物への重量負担が少なく、水分に強く錆びにくいのがアルミです。丈夫で長持ちなので、沿岸部でも、寒冷地でも、どんな地域でも暮らしを守ってくれます。寒冷地では、外装材に湿気が入り込み、凍結と融解を繰り返すことで基材の劣化を引きおこしますが、アルミ外装材なら表面からの水分吸収がないので寒冷地でも安心です。住む人のライフスタイルや個性を表現できるデザインやカラーで、コーディネートも自由自在です。なお、軽量なので、今ある壁の上にそのまま重ねる「重ね張り工法」に最適です。工期も短く、自宅に住みながら手軽にリフォームできます。