「こんなはずでは…」砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

「こんなはずでは…」 砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

砂利は、庭やエクステリアに敷くことによって様々なメリットがある、活用しやすい素材。とはいえ利用してみたら「失敗したかも…」というケースも多々あります。起こりがちな5つの失敗例とその対処法、そして失敗しないための「施工前に行っておきたいポイント」をご紹介しましょう。

1 雑草が生えて、手入れが大変!

「こんなはずでは…」砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

雑草対策に砂利を敷いたはずが、砂利の間から雑草が生えてしまうことがあります。原因としては、

  1. 砂利の間に土埃や砂がたまり、そこへ飛んできた種が芽を出してしまった、
  2. 砂利の下に敷いた防草シートの隙間や穴から雑草が芽を出してしまった、

ということが考えられます。

雑草は、こまめに抜いたり、除草剤を使うなどの手入れが必要です。砂利の間に生えているくらいなら抜きやすく、いったん抜いてしまえば大ごとになることも少ないのですが、防草シートの下からとなると地面に根が残り、繰り返し生えてくることが考えられます。除草剤併用など、思いのほか手間がかかってしまいます。

施工前に行っておきたいポイント

砂利の下から雑草が生えてくる失敗を防ぐためには、

  • 防草シートを敷く前の整地の段階でしっかり雑草を根ごと取っておく
  • 防草シートを敷く際に隙間や穴のないように敷く
  • 防草シートをピンで止める際に、ピン穴が広がらないようにピンの上からテープなどを貼っておく

といった事前の対処をしておくことが重要です。それでも芽を出してしまった雑草は、見つけたら小さなうちに引き抜いておきましょう。

2 砂利が苔や土で汚れてしまった!

砂利を敷いてすっきりときれいなエリアを作ったはずが、砂利に苔が生えたり、土汚れが生じたりして、薄汚れた印象のエリアになってしまうことがあります。原因としては、①苔の場合は日当たりが悪く、湿気の多い環境だった、②土汚れは土埃などによる経年の汚れのほか、黄砂などの影響も考えられます。

対処するには、汚れた砂利を水を張ったバケツなどに入れ石同士を擦り合わせて洗う、あるいは空のバケツやザルなどに入れて高圧シャワーをかけて洗います。汚れがひどいものは、タワシを使いましょう。広いエリアの場合は、プロに砂利の洗浄を依頼することをおすすめします。

施工前に行っておきたいポイント

苔や土で汚れる失敗を防ぐためには、

  • 防草シートは泥汚れの防止にもなるので、必ず敷いておく
  • 水はけが悪いと湿気で苔が生えやすくなるので、水はけを考慮する
  • 水はけや日当たりの悪い場所に砂利を敷く場合は、白っぽい色のものは避ける
  • 大風が吹いたり、黄砂の多い日などは、高圧シャワーなどをかけて土埃が頑固な汚れになる前に洗い流す。

ただし、経年劣化による薄汚れは避けられません。特に白い砂利は汚れやすく、白さを保つのは5年程度とも言われています。白い石の場合は、5年以上経ったものなら、入れ替えを考えたほうがいいでしょう。

3 枯れ葉や散った花などで掃除が大変!

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砂利の上に枯れ葉や散った花などが落ちると、平面と違って掃除がしにくくなります。対処するには竹ぼうきで履く、狭い範囲なら手ぼうきと呼ばれる柔らかめのほうきで掃きましょう。大きなエリアなら、ブロワーと呼ばれる風力で枯れ葉や散った花を集められる電気機器の利用もおすすめです。

ほうきやブロワーで集めたものをちりとりで集めます。最後は、細かなものを手でピックアップして仕上げます。

施工前に行っておきたいポイント

枯れ葉や散った花などの掃除で困らないためには

  • そもそも砂利を敷く際に、枯れ葉や散った花が落ちてくる場所を避ける
  • 枯れ葉や散る花の大きさを想定した、掃除しやすい大きさの砂利を選ぶ

いずれにしても植物の多いところに砂利を使う際は、事前に掃除道具を整え、こまめに取り除いておくことが大切です。

4 歩きにくい!車輪が回りにくい!

「こんなはずでは…」砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

通路にもなるスペースに砂利を敷いた場合、思っていた以上に歩きづらく靴が傷む、自転車やバイクなどの車輪が回りにくい…などで困ることがあります。

対処するには、砂利に通路になるように敷石やタイル、レンガ、枕木などをプラスして設置することです。砂利の種類にもよりますが、ただ上に置くだけではなく、敷石やタイルなどが固定されるように設置する必要があります。

施工前に行っておきたいポイント

砂利の上を歩きづらい、車輪が回りづらいなどで困らないために

  • 砂利を設置する際に、日常の動線をチェックして検討する
  • 敷石などとの組み合わせを検討する
「こんなはずでは…」砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

5 雨水枡や排水溝に砂利が落ちてしまう!

いつの間にか砂利が雨水枡や排水溝に落ちて砂利が目減りしてしまう、落ちた砂利が溝の流れを悪くしていた…などのケースがあります。対処するには、雨水枡の場合は蓋の下にネットを挟んでおく、排水溝の場合は溝に蓋をするなどを施す必要があります。加えてこまめなチェックも大切です。

「こんなはずでは…」砂利を敷く際に起こりがちな5つの失敗例と、施工前に行うポイント

施工前に行っておきたいポイント

雨水枡や排水溝に砂利が落ちてしまって困らないためには、

  • 雨水枡の蓋の穴に落ちない砂利の大きさを選ぶか、蓋の裏に最初からネットを挟んでおく。排水溝には蓋を設けておく。
  • 細かな砂利を敷きたい場合は、雨水枡の周囲や排水溝の縁取りに大きめの砂利を敷いて、その外側に細かな砂利を敷く。
  • 雨水枡の周囲や排水溝沿いには固まる土など15〜20cm程の縁取りをして、砂利はその外側から敷く。固まる土の部分に砂利が乗った場合は、砂利のエリアに掃き戻す。

など、気がついた時に掃き掃除しておくことをおすすめします。

そのほかに

大きくは以上のような5つの失敗例が多いようですが、そのほかに防犯用の砂利を使った際には、軽めのものが多いこともあり大風の時に飛んでしまう…といったこともおきがちです。施工する場所の風の影響なども考慮しましょう。

砂利は庭やエクステリアでとても便利に活躍する素材。そのポテンシャルを引き出すためにも設置場所の環境をチェックして、失敗を回避し上手に活用しましょう。

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