梅雨や秋の台風シーズンなどに限らず、長い間、雨が続くとどうしても憂鬱な気分になりがちです。外出するのも気が引けるし、かといって、お家にいるのももったいない、洗濯物は乾かないし…そんなお悩みも、外構工事で「雨対策」をすることで解決し、雨の日の不便さを軽減する外構の施工方法例や工事のメリット、快適な屋外メンテナンス方法をご紹介します。
「雨対策」の外構・エクステリア工事をやってない理由とは?
外構工事は、家の周りの環境を整えるために行われる工事ですが、さまざまな理由で手を出さない方も多いようです。外構工事を行わない理由は、大きく分けて3つ分かれるのではないでしょうか。
費用面の懸念
外構工事を考えるとき、最も悩んでしまうのが予算の問題。新築住宅を建てたばかりで、予算が限られている場合もあります。外構工事にはさまざまな商品や施工方法ありますが、どれを選ぶかによって費用も変わってきます。お金に対する懸念から、自分で外構工事の詳細な内容を調べるものの、結局諦める方も少なくありません。
費用面の懸念を解消するためには、まず、予算に合わせた外構工事のプランを立てることが重要です。専門家に相談することで、自分の理想や希望が考慮された外構工事のアイデアや予算内で実現可能なプランを提案してもらうことができます。その他にも、新築時などで全て行うのではなく、段階的に工事を行うことで負担を軽減したり、DIYで一部の工事を自分で行うことも検討してみましょう。
時間や手間がかかる悩み
工事期間中の生活への影響も気になるポイントです。例えば、駐車場の工事を行う場合、一時的に車をどこに停めるか、周囲のご迷惑にならないように配慮したり、自分のスケジュールや家族の都合を考慮して、工事のタイミングを調整することも大変です。そういった手間や時間をかけることに悩むこともあるでしょう。
こういった時間や手間の問題を解決するためには、頼れる施工会社に詳しく相談することが重要です。事前に工事期間や工程を確認し、やり直しが起きないよう自分のスケジュールや生活環境に合わせて計画を立てましょう。また、施工会社が提供する一時的な駐車場や、近隣住民への配慮が含まれたプランなどを選ぶことで、手間を軽減することが可能です。工事の進行状況を定期的に確認し、必要に応じて調整を行うことも大切です。
外構に対する知識不足
外構やエクステリアに関する商品や参考になりそうな情報がホームページなどであふれているため、何から手をつけて良いのか分からず、迷ってしまうことがあります。また、慎重に考えすぎて、後悔しない選択ができるかどうか不安になることもあります。
外構に対する知識不足を解消するためには、まず、外構・エクステリアでどういう暮らしをしたいのかや無理のない予算を明確にしたうえで、インターネットや雑誌、ショールーム、展示場などで情報収集を行い、自分の好みや家族のライフスタイルに合った商品やプランを見つけましょう。さらに、外構・エクステリアの専門の施工会社や工務店などの信頼できるお店に相談することで、プロの意見を取り入れた、自分が描いた以上の最適なプランを立てることができます。知識不足を解消し、後悔のない外構工事を実現しましょう。
雨の日の不便な点
お家の外構・エクステリア工事を行わないと雨の日に様々な不便さや問題が発生し、雨の日のトラブルはストレスになることも。例えば、こんな雨の日に起こる不便さがあります。
泥はねや水たまりによる不快感
雨の日には、玄関や庭まわりで泥はねや水たまりが発生しやすくなり、不快に感じられ、家族やペットにとっても日々の暮らしのストレスになります。
特に、舗装されていない土のままの場所では、泥が跳ねて靴や服に付着し、水たまりができると、子どもやペットが遊んだり歩いたりする際に、濡れたり泥だらけになったりすることも。また、泥はねや水たまりは、家の外観にも影響を与えてしまいます。
滑りやすい庭や玄関での危険性も
雨の日のお出かけの際、玄関に出ると、風にあおられて雨がざっと吹き付けてくる……それだけで出かけたくなくなりますよね。帰ってきたときも、玄関前で鍵を取り出そうとバッグを探っているけど、傘が邪魔で……疲れも倍増してしまいます。また、雨の日には、庭や玄関が滑りやすくなり、不快に感じるだけでなく、危険性も高まります。
愛車への汚れやダメージ
屋根のない駐車スペースにある車は、汚れがつきやすくなります。また、雨に混じっている小石やほこりが傷のもととなったり、雨の成分は塗装をはがれやすくしてしまいます。
例えば、駐車場が舗装されていない場合、雨が降ると泥や石が跳ね上がり、車のボディやタイヤに傷がつく可能性があります。また、泥水が跳ねることで車の外装が汚れやすくなり、頻繁に洗車が必要になることも。さらに、雨水が溜まりやすい駐車場では、車の底部に錆が発生しやすくなり、車の寿命が短くなることも懸念されます。
洗濯物が乾かない
洗濯物が乾かないのも、長雨の時期の大きな悩みです。室内干しはニオイが気になり、ただでさえジメジメしている室内の湿度をさらに上げてしまうことに、うんざり……。
例えば、物干しスペースが雨に晒されている場合や、家の周りに十分な風通しがないと、洗濯物がなかなか乾かず、湿気がこもった状態が続きます。湿気がこもると、洗濯物にカビが生えるリスクが高まり、清潔感だけではなく、家族の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
雨の日も快適に過ごすための屋外メンテナンス
雨の日も快適に過ごすためには、家の外構部分のメンテナンスが重要です。定期的にメンテナンスを行うことで、家の寿命を延ばすことができます。以下、主な外構エリアのメンテナンスを3つ紹介します。
排水溝の清掃
排水溝は雨水を適切に排出する役割がありますが、ゴミや枯れ葉などで詰まってしまうことがあります。詰まったままの状態では、雨水が溢れて庭や玄関に水たまりができる原因となりますし、排水溝の詰まりが原因で雨どいが破損するトラブルも考えられます。
定期的に排水溝の清掃を行うことで、雨水の流れをスムーズにし、水たまりの発生を防ぐことができ、また、専用のゴミ受けを設置することで、ゴミが詰まりにくくなり、排水溝のメンテナンスが容易にもなります。
屋根や壁の防水処理
屋根や壁は、家の中に雨水が侵入しないようにするバリアの役割を果たしています。防水処理を行うことで、建物内部への湿気や水の侵入を防ぎ、カビやダニの繁殖を抑制できます。また、壁や屋根の寿命を延ばし、修繕費用を抑える効果も期待できます。
経年劣化により防水性能が低下することがあり、定期的に防水処理を行うことが重要です。防水処理は専門的な技術が必要ですので、信頼できる施工会社に依頼することが望ましいです。
庭や敷地の整備
雨の日に庭や敷地が水浸しにならないようにするためには、お家まわりの整備が必要です。例えば、敷地内の水はけを良くするために、土の勾配を適切に整えたり、植栽や芝生の手入れも大切。適切な植栽管理を行うことで、雨水の浸透を促進し、水たまりができにくくなります。また、草むしりなどの雑草の除去も重要。雑草があると、土壌の空隙を埋めてしまい、水の浸透を妨げます。
駐車場や玄関周り、テラスやバルコニーなど、外構工事を行うことで、家の周りの環境をより快適に整え、家族全員が安心して雨の日を過ごせるようになります。
外構で解決できる!おすすめ工事4選
お家の外構工事にはたくさんの商品や施工方法がありますが、雨の日に、特に気になる次の4つの場所、
- 庭
- 駐車場
- 玄関周り
- テラスやバルコニー
での、不便な点と解決策、そのメリットなどを考えたおすすめの外構工事をご紹介いたします。
庭
雨の日の不便な点
お庭での泥はねや水たまりが発生することで、滑りやすくなります。また、雨水の流れが悪くなり、乾くまでお庭に出れない、使えないことのほか、雨あがりのお掃除の手間もかかります。
解決するための工事施工方法例
「アスファルト」「コンクリート」「砂利」「人工芝」などの適切な舗装を行い、泥はねや水たまりを防ぎます。舗装材には、雨水を透過させるものや滑りにくいものがおすすめ。ほかに、庭全体の勾配調整を行い、雨水の流れを改善したり、緑地や植栽を工夫して、美しい景観を楽しみながら雨水を吸収させる方法もあります。
工事によるメリット
雨の日でも泥はねや水たまりに悩まされることなく快適に過ごせます。滑りにくい舗装や整った勾配により、家族の安全性が向上し、ケガのリスクを減らすことができます。雨の日だけでなく、晴れた日にも庭で過ごす時間がより楽しく、心地よくなります。
駐車場
雨の日の不便な点
水たまりや泥はねが発生し、車への汚れやダメージがあります。また、滑りやすくなり、乗降や車の出し入れが困難になることも。
解決するための工事施工方法例案
「アスファルト」「コンクリート」「砂利」などの適切な舗装を行い、水たまりや泥はねを防止。舗装材には、雨水を透過させるものや滑りにくいものがおすすめです。また、駐車場の勾配調整を行い、雨水の流れを改善しましょう。
さらに、駐車場に縁石やガイドポールを設置して、車の出し入れを容易にする工夫も効果的。柱と屋根だけでできたカーポートを設置することも、短時間でできる費用対効果の高い解決策です。強風対策に適した製品を選べば、台風の多い地域でも安心して利用できます。
工事によるメリット
雨の日でも車への汚れやダメージを最小限に抑えることができます。また、滑りにくい舗装や整った勾配により、車の出し入れや乗り降りが容易になり、安全性が向上します。カーポートの設置により、車を雨風から守ることができ、維持費用を抑えることが可能です。
適切な舗装や勾配調整により、雨水の流れが改善されることで、家の周りの環境も良くなります。また、駐車場の使いやすさが向上し、日常生活がより快適になります。カーポートは、効果的な雨対策でありながら、コストも抑えられるため、総合的な満足度が高まります。
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玄関周り
雨の日の不便な点
泥はねや水たまりが発生し、玄関への出入りが不快になります。また、滑りやすくなり、家族が転倒する危険性が高まります。
解決するための工事施工方法例
玄関アプローチに「アスファルト」「コンクリート」などの適切な舗装を行い、泥はねや水たまりを防止しましょう。舗装材には、滑りにくい素材の敷石やタイルがおすすめです。
また、玄関に庇を設置することで、雨の日のお出かけも嫌じゃなくなります。庇があれば、ゆっくりと落ち着いて出かけられますし、帰宅したら傘をたたんで家に入ることができます。家の外観や玄関ドアに合ったデザインを選んでコーディネートすれば、よいアクセントにもなりますね。
さらに、手すりを設置して、雨の日でも安全に出入りできるようにしましょう。玄関ドアには、防水性の高い素材や工法を選び、家の内部への湿気や水の侵入を防ぐことも大切です。
工事によるメリット
玄関周りの改善により、雨の日でも出入りが快適になります。滑りにくい素材や手すりの設置により、家族の安全性が向上し、安心して生活できます。
また、玄関に庇を設置することで、家の外観にアクセントが加わり、おしゃれな印象を与えます。玄関アプローチの舗装や手すりの設置は、訪れるゲストにも好印象を与え、おもてなしの心を表現できます。
もうひとつ、防水性の高いなど、適切な玄関ドアを選ぶことで、家の内部への湿気や水の侵入を防ぐことができ、冷暖房効果が維持され、家全体の温度調整がスムーズになります。エネルギー消費を抑えることができ、光熱費の節約にもつながります。
テラスやバルコニー
雨の日の不便な点
洗濯物が乾きにくいことや、室内に湿気がこもりやすくなることがあります。
解決するための工事施工方法例
テラスやバルコニーに屋根や囲いを設置しましょう。適切な形状や素材の屋根・囲いを選ぶことで、洗濯物干し場になるだけでなく、雨風を抑えることもできます。囲いは、雨や風から保護するだけでなく、プライバシー確保の役割も果たします。また、バルコニーの手すりには、防水性の高い素材を使用して雨水の侵入を防ぐことが大切です。
工事によるメリット
雨の日でも、もうひとつの空間として使え、洗濯物を干すこともできます。室内の湿気が軽減され、カビやダニの発生を抑えることが可能。プライバシーが保たれ、外からの視線を遮ることもできます。また、テラスやバルコニーが雨風から守られることで、家具や植物の寿命が延びることが期待できます。デザイン性のある屋根や囲い、手すりを選ぶことで、住まいの外観や安全性を向上させましょう。
風が循環して洗濯物が早く乾く屋根・囲い
テラスやバルコニーへの屋根・囲いの設置に最もオススメなのが、YKK APの「ソラリア」です。
テラスやバルコニーに屋根・囲いを設置するだけで、開放感あふれる新しい空間が広がります。同時にプライバシーも確保され、空きスペースを有効に利用し、家族の憩いの場、趣味の空間、ペットと遊ぶ場所、収納や洗い場、家庭菜園など、使い方は無限大になります。
また、「ソラリア」テラス囲い・バルコニー囲いは、天気を気にせず洗濯物が干せるだけでなく、エアルーバーからの風が循環し、室内干しよりも洗濯物が早く乾きます。窓を閉めれば、部屋の湿度も上がらないので安心です。
家を雨仕様にすることで、長雨のストレスも解消されるでしょう。次の雨の季節に備えて、今から対策を始めてみませんか?
雨の日の不便さや問題点を解決するためには、外構工事が非常に効果的です。
泥はねや水たまり、滑りやすい庭や玄関の危険性、車への汚れやダメージ、そして洗濯物が乾かないといった悩みを解決できます。庭や駐車場、玄関周り、テラスやバルコニーにおすすめの外構工事を取り入れることで、雨の日でも安心して過ごせる快適な住まいを実現できます。
雨の日の不便さに悩む方は、ぜひ外構・エクステリア工事を検討してみてください。費用や手間がかかるかもしれませんが、長期的に見ると家族の安全や健康を守り、期待以上の毎日の快適な暮らしを手に入れることができるでしょう。