グッドデザイン賞のエクステリア製品を取り入れて、わが家の庭や外構デザインをおしゃれにセンスアップさせましょう。モダン、エレガント、シンプルなどさまざまなテイストがあり、門扉やフェンス、面格子などをトータルでコーディネートできるシリーズ製品もあります。
目次
グッドデザイン賞とは?デザインや機能などに優れた価値あるもの
グッドデザイン賞は、その名のとおり「よいデザイン」に贈られる賞で、世界4大デザイン賞のひとつと言われています。
「よいデザイン」とは、カタチのよさだけを指すものではありません。美しいのはもちろんのこと、機能や性能に優れ、高品質で使いやすいものであることが重要とされています。
門扉やフェンスなどのエクステリア製品にも、グッドデザイン賞を受賞した優れたものが数多くあります。上手に取り入れて、わが家の庭や外構をおしゃれにセンスアップさせましょう。
組み合わせで自由にプランニング、洗練されたフレームデザインのフェンス
こちらは2021年度のグッドデザイン賞を受賞した「プリュード フレームユニット」です。
洗練されたシンプルなフレームを目的に合わせて組み合わせることで、フェンスにしたりオブジェにしたりと、思い通りのエクステリアが作れます。
例えば敷地境界の程よい区切りに使ったり、直角に設置してコーナー部をはっきりさせたり、門袖と組み合わせて門まわりをおしゃれに演出したり。
庭の芝生や植栽スペース、ウッドデッキ部、アウトドアリビング、通路などをさりげなくゾーニング(空間を用途別に区分けすること)するのに使うのもよさそう。アイデア次第で使い方は無限大です。
植栽と組み合わせる際も、下草と合わせればぬけ感のある仕上がりに、厚みのある低木とならしっかりとした境界を作りつつ植え込みのアクセントに。高さのあるシンボルツリーの足元にレイアウトすれば樹木の存在感を引き立てる名脇役になるなど、シンプルなデザインだからこその存在感で、エクステリアを美しく引き立ててくれます。
カラーバリエーションはモダンな黒やステンカラー、温もりのある木目調の白色やチェリー、キャラメルチークなど豊富に揃っているので、わが家のイメージに合わせて選びましょう。
フレームを重ね合わせて奥行きを出したり、角度を付けてリズムよく配置したり、自由な発想でわが家ならではのオリジナルなエクステリアデザインが作れます。
住まいをエレガントに演出する、細身ラインの鋳物の門扉やフェンス
こちらは2017年度にグッドデザイン賞を受賞以来、根強い人気があるのが、アルミ鋳物のエクステリア製品シリーズの「シャローネ」です。
アルミ鋳物製品には味わい深い風合いと伝統的な趣があります。また細身でありながら重量感があるので、高級感は抜群です。
シャローネシリーズは美しい直線を基調としたシンプルなテイストと、ロートアイアンのような曲線モチーフを使った伝統的なデザインのエレガントイプなテイストがあり、それぞれに豊富なデザインバリエーションが揃っています。
直線基調のフォルムは、モダンな家はもちろん、その端正な面持ちは和風の家にもよく似合います。曲線を交えたヨーロピアンなフォルムは繊細で優美な印象があり、イングリッシュガーデンや南欧風の家も美しく引き立てます。
シャローネシリーズには、門扉やフェンスの他に、フラワーボックスや壁飾り、面格子、ベランダやデッキのフェンスなどのラインナップが揃っています。
ポイント使いをして住まいのアクセントにするもよし、家全体をトータルでコーディネートするもよし、高品質なアイテムを上手に使いこなせば、完成度の高い家づくりができます。
家全体に統一感をもたらす、トータルコーディネートが可能なエクステリア製品
エクステリアをトータルコーディネートするという発想が評価され2015年度グッドデザイン賞を受賞して以来、ロングランヒットを続けているのが、エクステリア製品シリーズの「ルシアス」です。
建物とエクステリアが一体となり、美しく調和した外観デザインは、街並みの中でもひときわ美しく際立って見えます。
こちらの製品群は、門扉、フェンス、ゲート、そして表札・ポスト・インターホンなどが一体になった機能ポールなどもシリーズでラインナップされているので、住まいのスタイルに合わせてエクステリア全体を美しくコーディネートできるようになっています。
デザインのバリエーションは時代と共にリニューアルされ、ベーシックな色柄に加えて、今のトレンドデザインも数多く揃っています。
例えば黒を基調に木調をアクセントにした異素材ミックスデザイン、バニラウォールナット色を使ったナチュラルエレガントなどイマドキのトレンドを押さえつつ、ナチュラル、シンプル、シックなど長年愛され続けてきたテイストもより洗練されたデザインへと進化しています。
建物とエクステリアが美しく調和した家は、それぞれがお互いをより美しく引き立てます。家づくりの際には、このようなトータルでコーディネートがしやすい製品群を活用することで、より美しい外観デザインを作ることができます。
屋外空間を徹底活用できる、カーポートを超えたガーデンルーフ
デザイン性が高く、高級感があるカーポートとして、2018 年度にグッドデザイン賞を受賞した「エクスティアラ ルーフ」は、建物と美しく調和する水平ラインの屋根形状、重厚感がある軒天付きの庇、埋め込み式ダウンライトによる夕景など、ワンランク上の車庫空間を作ることができます。
また、グッドデザイン賞で大きく評価されたのが、単なる車の駐車スペースや、雨や雪をしのぐだけではない、新たな屋外空間の創出ができる点です。
高品質でデザイン性が高い屋根下の空間は、家族やペットたちが集うアウトドアリビングとして、玄関へ続くアプローチとしてなどさまざまに活用ができます。
ともすると無機質な印象になりがちな玄関前のカーポートも、このようなデザイン性の高い製品を使えば、家の外観デザインに強いインパクトと高級感を生み出してくれます。
グッドデザイン賞は、デザインによって暮らしや社会をよりよいものにしていくための活動です。受賞作品はどれも素晴らしいものばかりで、その開発や制作には深い思いがこめられています。
グッドデザイン賞のアイテムを上手に使いこなして、心から満足できる自慢のわが家を目指して頂ければと思います。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中