ウッドデッキの寿命はどのくらい?デッキ材木選びで失敗しないための基礎知識

ウッドデッキの寿命を決める4つのポイント

室内と庭をつなぐウッドデッキで、今までと違った“おうち時間”を楽しむ家族も増えています。
ところが憧れのウッドデッキを手に入れたものの「失敗した!」と後悔する方が、実は少なくありません。その理由の多くは、ウッドデッキの劣化に関するものです。ウッドデッキの寿命からみた、材木選びで失敗しないポイントについて考えてみましょう。

ウッドデッキの寿命を決める4つのポイント

ウッドデッキの寿命はどのくらい?デッキ材木選びで失敗しないための基礎知識

ウッドデッキは屋外に設置するため、設置に関しては材木の劣化を考慮することが必要です。

ウッドデッキは劣化すると、例えばこんなことが起こります。

  • 表面がささくれだったり、ひび割れたりして危ない
  • 虫やシロアリが出る、キノコが生える
  • 早くに傷みはじめ、数年で朽ちてしまった…

劣化したウッドデッキは場合によっては丸ごと撤去しなければならないこともあり、大きな手間や費用がかかってしまいます。そうならないために、まずはウッドデッキの劣化につながる要因を考えてみましょう。どれもウッドデッキを設置する前によう把握しておきたいポイントです。

1.太陽の紫外線による劣化

ウッドデッキは長時間紫外線にさらされるために色褪せたり、ひび割れたりして、室内とは比べ物にならないほど表面の劣化が進みます。ウッドデッキを楽しむには好立地になるはずの日当たりの良い場所ほど、紫外線の影響を受けやすくなり、対策が必要です。

2.雨や雪による劣化

水分による劣化は腐ったり、キノコ類の繁茂などにもつながってしまいます。水捌けを考えた設計となっているか、水に強いか、防水加工がしてある材木か、といった検討がとても大切です。

3.湿気による劣化

北向きの立地、建物や樹木などで日陰になる時間が長い、風通しが悪いなどの環境も、雨や雪の水分による影響と同じく、湿気によって腐ったり、キノコ類の繁茂を招いたりしてしまいます。

4.シロアリによる被害

ウッドデッキの寿命を縮める大きな原因の1つが、実はシロアリです。一度シロアリに侵食されると、多くの場合、ウッドデッキのどの部分まで入り込んでいるかが特定できず、結局は部分補修ではなく全てやり直す必要が生じます。シロアリに強い材木かどうかのチェックは、大事な点です。

どれを選ぶ?ウッドデッキの材木別比較

ウッドデッキの寿命はどのくらい?デッキ材木選びで失敗しないための基礎知識

ウッドデッキの寿命は使用する材木別によっても変わってきます。材木は大きく分けて、「天然木」と「人工木」があり、「天然木」はさらに「ソフトウッド」と「ハードウッド」に分類されます。

天然木

「ソフトウッド」

スギ・ヒノキ・レッドシダー・米松・赤松・SPF材など、針葉樹から作られた材木のことです。肌当たりが柔らかく、材木自体が熱くなりにくいので、夏でも素足で歩ける点が魅力。柔らかく加工しやすいというメリットもあります。

一方で、柔らかいために傷みやすく、劣化は早く進行します。ウッドデッキにした際、そのままでは数年で朽ちてしまうともいわれるほど、寿命の短い材木です。

そのため「防腐加工」やシロアリを防ぐ「防蟻加工」を施してある材木を選び、設置後防腐効果のある塗料を2年ごとに塗布するなどのメンテナンスを行う必要があります。 ただし、紫外線の劣化を防ぐことはできないため、日当たりが良すぎる場所に設置する際には注意しましょう。

「ハードウッド」

イタウバ・イペ・ウリン・セランガンバツなどの広葉樹から作られた材木です。繊維が非常に密になっていてアイアンウッドと呼ばれるほど硬く、マレーシア・インドネシア・ブラジルなどから輸入されたものが使われていることがほとんどです。

耐水性・耐久性に優れているというメリットがあり、 雨や雪による劣化や湿気による劣化が抑えられ、シロアリにも強い特性があります。

ただし、非常に加工しにくく、また重いという点が作業性においてはデメリットになります。DIYで使う際は注意が必要な材木です。水辺などに設置されるウッドデッキに利用されることが多いようです。

人工木(再生木)

人工木は、合成樹脂を主成分に、木粉と複合してから成形した素材です。

天然木の質感を持たせながら、天然木のデメリットをカバーした材木として開発されているもので、加工しやすい点も大きな魅力です。

紫外線による劣化や雨や雪による劣化、湿気による劣化をほとんど気にすることなく、長く使用することができます。さらにシロアリによる被害においても、そもそも人工木はシロアリに食べられることはないため、防蟻加工などの必要はありません。

経年劣化による変化を楽しみたい場合は天然木がおすすめですが、メンテナンスの手間をかけずに長持ちするウッドデッキを希望するのであれば、天然木より人工木のほうが適しているといえるでしょう。

人工木なのに天然木のような温かみもあるYKK APの「リウッドデッキ200」

ウッドデッキの寿命はどのくらい?デッキ材木選びで失敗しないための基礎知識

人工木の寿命が長いとはいえ、風合いは天然木の方がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。

人工木の合成樹脂と木粉の複合については、各メーカーによって種類や割合に違いがありますが、YKK APのリウッドデッキは、木粉とプラスチック(ポリプロピレン)を重量比で50%ずつ配合しています。そのため天然木の風合いを持ちながら、天然木と比べ強度の低下や変色が少ないのが特徴。つまり、天然木と人工木の良いところをどちらも持ち合わせているというわけです。

さらに、防腐のための薬品処理も不要で、住む人の健康にも配慮したノンホルムアルデヒド商品です。簡単なお手入れで美しさが長持ちするのも、嬉しいですね。

新鮮な外の空気を呼吸し、季節の風を感じながら日差しを浴びる…家にいながら自然を感じられるのがウッドデッキの大きな魅力のひとつ。そうした時間を長く楽しみたいなら「リウッドデッキ 200」を検討することをおすすめします。

 

 

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