庭を生活空間として活かせば、毎日の暮らしがもっと楽しくなります。今回は、庭に出るのが楽しみになる!リビングのように使えるようにした「リウッドデッキ」の施工事例を、YKK AP エクステリア スタイル大賞の受賞作品からセレクトしてご紹介しましょう。
注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれ、YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。
目次
オープン外構にくつろぎのスペースを創出、落ち着いたアウトドアリビングにした施工事例
こちらの写真は、トップでもご紹介している「リウッドデッキ」が設置された庭の様子です。道路から見ると、目隠しによって庭の一部が囲むように仕切られているのが分かります。
庭でくつろぐ際に大きなハードルになりがちなのが、外部からの視線。特にオープン外構の場合、解放感はあっても、そのままでは道路やご近所から丸見えになり、落ち着いた時間を過ごすのが難しくなります。
こちらの施工事例では、開放的なオープン外構の一部を目隠しで仕切り、その中に「リウッドデッキ」を設置。まるで「はなれ」のようなアウトドアリビングを作り出しました。
これならちょっと気分転換をしたい時、ひとりで静かな時間を過ごしたい時など、外部からの視線を気にすることなく、のんびりとした時間が過ごせます。小さくてもこんなスペースがあれば、毎日が楽しくなりそうですね。
通路のような庭がプライベートガーデンに、夜の風景も美しいリフォーム施工事例
【リフォーム前】
【リフォーム後】
細長い形状の庭でも、素敵なアウトドアリビングにできます。こちらは、通路のようだった庭に、「リウッドデッキ」を設置。日よけシェードを取り付け、デザインレンガで装飾を施すことで、異国情緒たっぷりなアウトドアリビングになりました。
日よけシェードは、リレーリアの独立テラスです。これなら外壁にビス穴を開けることなく、独立で設置できるので、外壁の保証などの心配をしなくて済みます。
せっかくの庭だからこそ、限られた空間も上手に活かしたいもの。プラン次第で、おしゃれで快適なアウトドアリビングにすることができます。
高低差を活かしておこもり感のある庭に、和を感じさせる「リウッドデッキ」の施工事例
こちらは庭の突き当り部分に「リウッドデッキ」を設置、リレーリア フロントフレームでさりげなく囲いをして、解放感はありながらも、奥の間のような落ち着いた空間を作り出した施工事例です。
また、ここで注目したいのが、ウッドデッキの高さを利用したゾーニング(目的別に空間を区切ること)です。室内の床と庭の地盤面には「高さ」の差があります。
室内から庭に出る際、この床の大きな段差が、内外の繋がりを妨げてしまうことも。そこで「リウッドデッキ」を室内の床高さに合わせて設置することで、室内外に一体感が生まれ、出入りもスムーズになります。
また「リウッドデッキ」部分と、庭の他の仕上げの部分との段差を活かしたプランニングをすることで、フェンスで囲わなくてもリウッドデッキ部分に独立性が生まれ、落ち着いた空間になっています。
室内との一体感と、庭からの独立性の両方を満たしたスペースは、まさにもうひとつのリビング。のんびりとした心地よい時間を過ごすことができそうです。
バーベキューもゆったり楽しめる、ステージのような広々とした「リウッドデッキ」の施工事例
ひろびろとした庭に大きなウッドデッキスペース、そんな憧れの庭づくりをした施工事例です。周囲にはしっかりと目隠しフェンスを設置。外部からの視線を気にすることなく、ランチやバーベキューなどをのびのびと楽しめます。
リビングのサッシは全開口タイプなので、大きく開け放てば、室内と庭が一体となり、気持ちのいい自然を楽しむことができます。
「リウッドデッキ」から降りるステップは、足元の照明とも相まってまるでステージのよう。朝の気持ちのいいひと時、昼のあたたかな日差し、そして夕暮れの美しい空、ずっとそこで過ごしたくなる庭です。
シンプルでかっこいいデッキスペース、ブラック×リウッドデッキ×人工芝の施工事例
人気の黒い外壁デザインの家を引き立ててくれるのが、様々なカラーが揃った「リウッドデッキ」。こちらは、モダンな外観デザインの家で、庭もとにかくシンプルでかっこよく、そんな願いをかなえた施工事例です。
「リウッドデッキ」のカラーは、黒い外壁の家を更に引き立ててくれるナチュラルカラーをセレクト。フェンスは「リウッドデッキ」に直接取り付けができる黒のルシアスデッキフェンスで、外壁やカーポートとトータルにコーディネートをしています。
目に鮮やかな人工芝はいつでも美しい緑を見せてくれ、お手入れもとてもラク。こんな素敵な庭で過ごす時間は、とても充実したひと時になりそうです。積雪地域なので、カーポートは積雪対応でも美しいフォルムのエフルージュシリーズ選ぶなど、どこから見てもモダンで美しく、また、耐候性の高い庭になっています。
グレーの「リウッドデッキ」で異国情緒たっぷり、海外のリゾートのような施工事例
ウッドデッキの悩みと言えばお手入れのこと。
一般的な木材を使用すると、数年で色あせが起きて再塗装が必要になったり、腐食してしまったり、蟻害にあってしまったりすることも。せっかく設置しても見た目が悪くなったので何となく庭に出たくない、手間ばかり掛かって後悔しているという声もあります。
こちらは「リウッドデッキ」のウォームグレーを使って、異国情緒たっぷりなアウトドアリビングにした施工事例です。
リウッドデッキは、樹脂と木粉を混ぜた人工木リウッドでできているので色あせが少なく、とても高耐久。再塗装や蟻害の心配もなく美しさが長持ちします。
最近の住宅デザインは、よりシンプルで洗練されたものが好まれているので、こういったグレー系の外構デザインも人気に。インテリアを選ぶように庭のカラーコーディネートをすれば、心から落ち着くことができ、素敵なアウトドアリビングが作れます。
暑さや紫外線対策で居心地アップ、洗濯物干し場としても使いやすいリフォーム施工事例
【リフォーム前】
【リフォーム後】
「リウッドデッキ」の上で過ごす時間をより快適にしてくれるのが、テラス屋根です。夏の強い日射熱を防いで暑さを軽減したり、紫外線カットで日焼けを防いだり。突然の雨でも、慌てずに済むので、洗濯物の外干し場としても活躍してくれます。
こちらは、木調のテラス屋根とリウッドデッキを組み合わせたリフォーム施工事例です。広さはあっても少し殺風景に感じられた庭が、「リウッドデッキ」と芝生を組み合わせ、テラス屋根をつけることで、どこで何をして過ごすかが想像しやすいストーリーのある庭になりました。
テラス屋根の下でお茶を飲んで過ごしたり、時には家事をしたり。生活空間の中のひとつとして、楽しく便利に使える庭に変わっています。
今回はYKK AP エクステリア スタイル大賞の受賞作品の中から、庭をリビングのように使えるようにした「リウッドデッキ」の施工事例をご紹介しました。小さな工夫で、庭が素敵になれば、毎日がもっと楽しくなります。新築やリフォームのご参考にして頂ければ幸いです。
「リウッドデッキ」の上手な色選びのコツについては下記でご紹介していますので、ご参考にしてみてくださいね。
庭に出るのが楽しみになる「リウッドデッキ」について詳しく知りたい
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中