テラスにウッドデッキを設置すれば、家事がぐんとラクになったり、おうちレジャーを楽しんだり。それ以外にも家の中を広く見せたり、バリアフリーにしたりなどたくさんのメリットがあります。そこで重要なポイントになるのは床の「高さ」。今回は、お手入れが簡単な「リウッドデッキ」をテラスに設置して、暮らしをもっと便利に快適にするアイデアをご紹介しましょう。
目次
テラスにひと工夫、高さを出しやすい「リウッドデッキ」なら暮らしが広がる
お手入れがラクな人工木「リウッドデッキ」。屋内と床の高さを揃えて設置がしやすく、思うより手軽に使い勝手のいいスペースが作れます（リウッドデッキ/YKK AP）
テラスとは、リビングなど室内から続く庭部分を一段上げたスペースのこと。レンガを敷いたり、モルタル敷きにしたりなど、リビング前の庭をテラスにしている人は多いことでしょう。
ここにもうひと工夫！テラスにウッドデッキを設置すると、暮らしがぐんと便利に、そして快適になります。そのカギとなるのが、「床の高さ」です。
住宅の床面は地盤面に比べて45㎝以上高さが上がっています。つまり家の中から外に出るためには、床に大きな段差があるということ。
この段差が、テラスの使い勝手を妨げている大きな要因のひとつなのですが、レンガやタイルで床の高さを出そうとすると工事が大掛かりになりがちに。その点、ウッドデッキなら束柱を立てる構造なので高さを出しやすく、家の中と外の床の段差を小さくできます。
しかしそこで気になるのがお手入れのこと。一般的な木でつくられたウッドデッキは数年おきに塗り替えが必要になったり、シロアリ駆除の薬剤が必要になったり。メンテナンスに手間が掛かり、なかにはウッドデッキを設置して数年でぼろぼろになり、撤去をしてしまったケースもあります。
今回ご紹介している「リウッドデッキ」は、木粉とポリプロピレンを主原料とした人工木でできているので、お手入れがとても簡単。美しい木目を再現しつつ、強度の低下や変色が少ないので再塗装は不要。防腐のための薬品処理もしないで済みます。
屋外空間を活用するためには、この床の高さを合わせるのが大きなポイント。「リウッドデッキ」なら、思うより手軽にテラスの使い勝手を大きく向上させてくれます。
洗濯物干し場として大活躍！草むしりの手間も減るなど家事がラクに
下枠ノンレールの大開口窓と組み合わせれば、つまずきや転倒も防止します（下枠ノンレールワイドスライディング＋リウッドデッキ/YKK AP）
家の中からテラスへ段差なく出られるようにしておくと、洗濯物干し場として大活躍してくれます。
濡れた洗濯物を持って、家の中から外へ、大きな段差を降りるのは意外と大変です。テラスと室内の床の高さを合わせて「リウッドデッキ」を設置すれば段差が小さくなるので、濡れた重い洗濯物を持ったままでも出入りがとてもスムーズに。
「リウッドデッキ」と下枠がフラットな形状の「ノンレールサッシ」を組み合わせれば、更に段差が小さくなり、つまずきの危険も防いでくれます。
気持ちよく洗濯物を干した後は、そのままリウッドデッキの上でティータイムを楽しむのもいいですね。
またテラスに「リウッドデッキ」を設置すれば、その分の草むしりの手間を省くことができるので、庭のお手入れがラクになるというメリットも。
毎日のことだからこそ家事はできるだけラクに、そして楽しくしたいもの。「リウッドデッキ」があれば、洗濯物干しも楽しみになるかもしれませんね。
視覚効果で家の中が広く感じる！続き間のような空間に
室内の床とイメージを合わせて「リウッドデッキ」のデザインを選べば、窓の向こうに続き間のようなスペースが生まれます（リウッドデッキ/YKK AP）
テラスに「リウッドデッキ」があると、視覚効果で部屋が広く見えるようになります。ポイントはやはり床の高さ。加えて床材の張り方向とデザインを揃えると、より広がりが生まれます。
家の中から外へつながる部分に大きな段差があると、どうしてもそこでいったん空間が途切れてしまいがち。床の高さを揃えることで、中から外へと連続性が生まれ、リビングが大きく広がって感じられるようになります。
その際は、フローリングと「リウッドデッキ」の床の張り方向を揃え、同系色でコーディネートをすると更に効果がアップ。「リウッドデッキ」には、ベーシックなナチュラルブラウンやレッドブラウンの他に、人気のグレー系やホワイトブラウン系のカラーも揃っているので、インテリアのイメージに合わせて選べます。
インテリアを選ぶように「リウッドデッキ」を選んで、まるで続き間のような空間づくりを楽しみましょう。
増築しないでも生活空間が広がる！もうひとつのリビングに
テラスにウッドデッキを設置すれば、もうひとつのリビングに（リウッドデッキ/YKK AP）
テラスに「リウッドデッキ」を設置すれば、増築しなくても新たな生活空間を生み出すことができます。
コロナ禍で一気に注目されたのが、庭やベランダなどの屋外空間を暮らしの中で活用するアイデア。テラスに「リウッドデッキ」を設置すれば、そこはもうアウトドアリビングです。くつろぎの場として使うのはもちろん、ワークスペースや子供たちの遊び場、DIYのための作業スペースにもなります。
その際に注意をしたいのが目地幅とささくれのこと。目地幅が広いと、子供のつま先が引っかかって転んだり、ペットの爪がはさまってしまったり。「リウッドデッキ」の目地幅は3㎜なのでこういった心配がなく、ささくれも出ないので、小さな子供やペットたちにも安心です。
テラスにウッドデッキを設置する際には、安全性にも配慮をしておきたいもの。上手に選んで、テラスを本当に快適なアウトドアリビングにしましょう。
段差が小さくなるのでバリアフリーに！そのまま外出するプランも
「リウッドデッキ」でスロープを設置することもできます（リウッドデッキ/YKK AP）
「リウッドデッキ」は住まいのバリアフリー化にも役立ちます。高齢者が外出しにくくなる原因のひとつに、家の中から外に出るための大きな段差があります。
室内の床と高さを揃えてテラスに「リウッドデッキ」を設置すれば、床の段差が小さくなるので、安全に庭に出られるようになります。また「リウッドデッキ」はスロープの設置もできるので、そのまま敷地の外まで出られるようにプランをすれば、お出かけもスムーズに。
実際に、これまでほとんど外に出ることがなかった高齢者が、テラスにウッドデッキを設置したおかげで、毎朝庭に出て体操をするようになった、天気のいい日は庭でひなたぼっこを楽しんでいるといった声もあります。
テラスに「リウッドデッキ」を設置すれば暮らしはもっと便利に楽しく、安全になります。設置の際には、「高さ」に注目をして、毎日を更に快適にお過ごしくださいね。
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著者プロフィール
Yuu（尾間紫）
一級建築士／インテリアプランナー／インテリアコーディネーター／マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい（ダイヤモンド社）』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」（http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/）でリフォームの実践的なノウハウを公開中
