家族でバーベキューをしたりテントを張ってみんなで一緒に眠ったり、アウトドアでのレジャーが人気になっています。今回は初心者でも楽しめるアウトドアの魅力と、必要なキャンプ道具、困っている人が多いアウトドア用品の収納のコツをご紹介します。
アウトドアでの癒しの時間、初心者でも楽しめるキャンプの魅力
自然の中で過ごす時間は、身も心も元気にしてくれます。以前はキャンプと言うと準備が大変、手間が掛かるイメージでしたが、イマドキは初心者でも手軽に楽しめる、様々なスタイルのアウトドアの過ごし方が生まれています。
新しいアウトドア用語も生まれています。例えば「グランピング」はグラマラス+キャンピングで、優雅で贅沢なキャンプという意味です。豪華なコテージやテントが設置されたキャンプ場に身ひとつでいって、用意された食材でバーベキューをするなど贅沢なアウトドア体験を楽しめます。
「ベランピング」はベランダ+キャンピング、我が家のベランダでアウトドアを楽しむスタイルです。ベランダにウッドデッキやタイルを敷き、椅子やテーブルを置いてお茶を飲んだり、食事をしたり。自宅でカフェのテラス席のような雰囲気を味わうことができます。
最近では、「ソロキャンプ」も話題です。キャンプはファミリーやカップルで楽しむものという既成概念を覆し、1人で行って焚き火の前で珈琲を飲んだり、星空の下で考え事をしたり。毎日を忙しく過ごしている人の癒しのレジャーとして人気です。
キャンプ場もバリエーションが増え、初心者でも楽しめるよう様々な設備が整ったサイトが増えています。例えば、テントを張る場所に車を横付けできれば設営がラクになります。テントを張る自信が無いという人は、コテージが併設されているキャンプ場なら安心です。
他にも、電源、水場、水洗トイレ、シャワー、売店の有無のチェックも忘れずに。中には温泉が併設されているキャンプ場もあります。キャンプ場によって設備のレベルが異なり、様々な規則もあるのでしっかり選びましょう。
キャンプ初心者で、まだ上手くできないことがあったり、うっかりして意外な忘れ物をしたりしても、設備が充実したキャンプ場なら安心して楽しめます。このような事前の情報集めをしっかり行っておくことが、快適なキャンプにするポイントです。
必要なキャンプ道具を揃えよう!これだけあれば十分楽しめる
それではキャンプに必要な道具をご紹介しましょう。初心者の場合、初めから宿泊キャンプはハードルが高いので、日帰りで楽しむところから始めるといいでしょう。大自然に囲まれて、満天の星空の下で眠るのも素敵ですが、川のせせらぎを聴きながら、野鳥のさえずりをBGMにして食べるバーベキューも楽しいものです。
食事に必要なアイテムと言えば、キャンプの定番、バーベキューグリルです。足つきタイプや卓上タイプなど様々な種類がありますが、車に積めることが肝心ですからコンパクトにたためるタイプを選びましょう。
お湯を沸かしたり鍋で煮炊きをしたりするなら、人気の焚き火台も揃えましょう。バーベキューグリルより背が低く、料理だけでなく、食後に焚き火を囲んでゆったりとした時間が過ごせます。多くのキャンプ場は地面で直接焚き火をすることを禁止しているので、焚き火台を準備しておけば安心です。
初めからあれもこれもと大量にそろえる必要はなく、まずは基本の用品を準備し、回数を重ねるごとに必要な物を買い足していくのがお勧めです。
次は食材を入れておくクーラーボックスです。肉や魚、調味料、飲み物など様々な食材をクーラーボックスで保存するので、家族の人数と滞在する日数などで大きさや保冷性能を選びましょう。ハードタイプの50Lクラスなら家族4人で1日過ごす程度の食材が入りますので目安にして下さい。
それから、調理器具、食器、テーブル、いす、夜の時間も過ごすのであればランタンが必要です。ランタンはLEDタイプが手軽です。
他にもウォータータンク、ゴミ袋、炭の火消し壺、バケツ、アウトドア用のカセットコンロなども準備しましょう。日帰りならこれだけあれば、楽しいアウトドアライフが楽しめます。
宿泊をする場合は、はじめはコテージなどの宿泊施設を利用すると便利です。慣れてきたら憧れのテント泊に挑戦しましょう。テントには様々なタイプがありますが、選ぶコツは使う人数と設営の手間を吟味することです。比較的設営がしやすいのはドーム型やティピー型と呼ばれる三角形のテントです。
忘れてはいけないのが寝袋とマットです。地面は意外と固いのでマットが無いと身体が痛くて眠れないこともありますので、準備しておきましょう。
キャンプ道具はどんどん増える!スッキリ楽しく収納しよう
アウトドアの楽しみを知ると、キャンプ道具はどんどん増えていきます。キャンプ好きの共通の悩みが、これらのアイテムの収納です。あっという間に物置きがいっぱいになり、どこに何があるか分からなくなってしまった、出し入れが大変でキャンプに行くのが面倒になったという声もあります。
アウトドア用品はかさばるので室内に収納するとじゃまになりますし、かと言って常時屋外に出しておくと劣化をしてしまいます。
上手に収納するコツは、使う目的に合わせて分類し、見えるように収納しておくことです。積み重ねて見えなくなってしまうと、どこに何があるかいちいち出して確認する必要があるため、手間が掛かります。オープンな棚に分類して整理整頓しておけば、思い立ったらすぐに出かけることができ、眺めるだけでも楽しい気持ちになれます。
基本の小物類はトランクカーゴなどのボックスにまとめて収納しておくと良いでしょう。アウトドアに出かける際には、そのカーゴごと持っていけるようにしておけばラクに準備ができます。
便利なのが半分屋外、半分室内の収納スペースを確保することです。家の外まわりに使われていないスキマがあったらチャンス!アウトドア用品がたっぷり収納できるスペースが作れます。もちろん、自転車やバイク用品など屋外で楽しむアイテムを置いておくのにもちょうどいいスペースになります。
このような収納スペースを確保しておけば、整理整頓がしやすくなり、キャンプ道具のお手入れもラクにできます。キャンプを思い切り楽しむコツは、キャンプ用品や必要なアイテムの収納場所を確保しておくこと!しっかり準備をして、青空の下で、星空の下で、素敵なアウトドアライフを楽しんでくださいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中