エクステリア工事の見積書の読み方とチェックポイントとは?

エクステリア工事の見積書は、普段聞きなれない用語がたくさん使われています。「なるべくなら読みたくない」と尻込みする方も多いかもしれませんね。しかし、納得する見積額であったり、希望するエクステリアを実現するためには、見積書のチェックは避けて通れません。

ここでは見積書の読み方とチェックすべきポイントについて、解説していきます。

見積書をよく読むことの重要性

エクステリア工事の見積書の読み方とチェックポイントとは?

エクステリア工事はお家の状況やさまざまなご希望があり、それの応じた見積書が提出されます。

見積書をよく読むことで、以下のメリットを得ることができます。

  • あなたが望むとおりのエクステリアができる
  • 安全に使えるための工事が行われる
  • 想定外の出費に悩まされるかもしれないリスクが下がる

もし内容が不明確なまま契約したり、きちんと見積書を読まなかったりすると、工事が終わった段階で「思っていたものと違う」という結果になってしまいかねません。

見積書で工事内容をしっかり確認することが重要です。

見積書に記載される代表的な項目

エクステリア工事の見積書の読み方とチェックポイントとは?

エクステリアの見積書には、さまざまな内容が記されています。わからなかったり、気になったり、不安に思う点があれば、なおさら、内容を把握するためにも、見積書の項目を把握することは重要です。

ここでは主な項目を取り上げ、どのような内容か解説していきます。

製品名や価格など、工事で使う製品に関する情報

多くのエクステリアの工事では、何らかの既製品を手配し、設置することになります。

こうした製品に関するさまざまな情報が、1点ごとに記載されています。

以下の項目はその一例です。

  • メーカー名
  • 製品名や品番
  • 製品のサイズ
  • 色や模様
  • 使われている素材
  • 製品の形状
  • 数量
  • 価格
  • 製品の仕様や機能(屋根付き、電気錠付きなど)

こういった情報をひとつひとつ確認することは慣れない、また細かい作業ですが、逆に、確認することで、思い通りのエクステリアに仕上げることにつながります。しっかりチェックしたほうがいいでしょう。

それは、この見積書の内容をもとに工事が進められるからで、もし内容を確認しないまま契約してしまうと、イメージと異なる仕上がりになってしまう可能性があるからです。

たとえば、一言で茶色といってもメーカーによって微妙ない色の違いがあるため、カタログや色見本を確認するなどしてきちんとイメージを統一しておくことが大切です。

エクステリア施工店を信頼することも大事ですが、発注者としてもチェックし、打ち合わせ通りになっているかを確認しましょう。

設置費や取付工事費、加工費

見積書で示された製品の費用は、あくまでも製品そのものの金額にすぎません。エクステリアの設置には人手が必要ですから、設置費や取付工事費が別途に必要です。これらの費用は、製品ごとの設置単価に数量をかけた金額となるのが一般的です。

またときに、ご自宅にぴったり合うサイズの既製品がないこともあります。そういった場合、製品を加工する「加工費」が加算される場合があります。

基礎工事費や重機使用費、重機運搬費

エクステリア工事では、以下のような工事が行われることも珍しくありません。

  • 土工事:重機などを使用して地面を掘り、出た土を搬出する工事
  • 土間コンクリート工事:コンクリートを打ち込み、平坦に仕上げる工事

これらは基礎工事費として、工事を行う面積に1㎡あたりの単価をかけた額が記載されるのが一般的です。金額を確認する際は、工事を行う面積が必要以上に広く計上されていないかチェックしましょう。

また、工務店によっては、重機を使う費用として「重機使用費」、重機を工事現場まで運ぶ「重機運搬費」を別途請求する場合もあります。不明な点がある場合は、きちんと説明を受けましょう。

現場管理費

現場管理費は、現場監督の人件費です。安心・安全なエクステリアを仕上げるには施工中のチェックも欠かせません。「思ったより高額」と感じた場合は、どんな内容なのかを納得するまで説明を受けることをおすすめします。

設計料や監理料

以下のような施工店に依頼した場合は、設計料や監理料が別途に加算されることがあります。

  • デザインに強い施工店に依頼した場合
  • デザインに凝ったエクステリアを要望する場合

これらの相場は工事代金の7%~20%程度が一般的なようです。

なお、エクステリア工事の中で、「管理」とは別に、「監理」の言葉も出てくるときもあります。

監理とは、現地の状況を踏まえて施主の希望に沿った設計を行い、必要に応じて施主や施工店と調整を行うこと、管理とは、設計図やスケジュール通りに工事が進められているかをチェックすることです。2つの違いも知っておくと、より具体的な質問をすることもできます。

現場測量費

エクステリア工事をする場合には、現場の情報を正しく得ることが重要です。このため、現地で測量を行い、現場測量費として請求する施工店も多くなっています。

現場測量費はエクステリア工事に必要な費用のひとつですが、測量の内容によって費用も変わりますので、その説明や内容に疑問を感じた場合は、確認することをおすすめします。

諸経費

エクステリア工事においては、上記以外にも、以下のような費用がかかります。

  • 図面の作成費用
  • 役所に提出する書類の費用
  • 通信費

諸経費の目安は、全体の8%から20%程度の場合が多いようです。どの工務店に依頼してもかかる費用ですが、もし、諸経費が計上されていない場合はその理由を確認しておきましょう。

値引き

値引き分の金額が多いと、ついうれしく思ってしまうかもしれませんが、次のようなケースもありますので、注意が必要です。

  • 定価を高く設定し、値引き分を多くすることでお得なように見せかける
  • とにかく安くても工事を受注したい。この場合、手抜き工事が行われるおそれがある

こうしたことから、値引きが大きい場合はその理由を確認することをおすすめします。

見積書をチェックする4つのポイント

エクステリア工事の見積書の読み方とチェックポイントとは?

ここでは見積書をチェックするポイントを4点取り上げ、注意を払う必要について解説します。

「一式」と書かれているなど、詳細が書かれていない見積書は要注意

見積書の中には、詳細を詳しく書かずに「外構工事一式」「土工事一式」などと表記されている場合があります。この場合、見積書の内容はシンプルなものになりますが、「一式」だけでは、どのような製品が設置されるか、どのような工事をどこまでやるかが不明なまま工事が進められることになります。

もし希望と異なる工事をされると、困りますので、「一式」と書かれている場合は明細の説明や内容の記入をお願いするなど、面倒ですが、ひとつひとつきちんと確認することをおすすめします。

希望する製品が使われていること

「製品名や価格など、工事で使う製品に関する情報」という項目でも解説しましたが、打ち合わせで取り決めた製品が見積書に反映されているかどうかをチェックすることは必須です。

製品が急きょ手配できなくなった場合や、担当者のうっかりミスで記載を誤る場合もあります。打ち合わせた内容が見積書にも反映されているか、必ず確認しましょう。

不明な用語があれば必ず確認する

エクステリア工事では、日常生活で耳慣れない用語が数多く出てきます。意味がわからないままに「プロに依頼するから大丈夫。素人がいちいち聞くのは申し訳ない」と遠慮しすぎてしまうのは、かえって問題になることもあります。

エクステリアはご自宅で長く使われるものです。そう頻繁にエクステリア工事をするわけにもいきませんから、1回の工事できちんとしたものを設置してもらわなければなりません。発注者の役割としても、しっかり工事の内容を理解して依頼することが重要です。

見積書の有効期限や条件にも要注意

エクステリア工事を発注する際、見積りに付記されている諸条件のチェックも欠かせません。有効期限に関する代表的な事例をご紹介いたします。

1)時期によっては、製品が特価販売される場合がある

エクステリア工事で使用する製品は、モデルチェンジが行われ、型落ち品が出るタイミングや在庫がだぶついたため、早く処分したいなどの理由で、期限を限って販売される時があります。

こういったケースでは、特価で販売できる時期に限りがあり、見積もり期間中なら発注を受けた場合は特価で仕入れられるものの、期間が過ぎてしまうと、仕入れ値が高くなるため製品費用に反映しなければならないためです。

2)見積りを取ったタイミングで、工事費用が変わる場合がある

工事費用が変わる要因には、設置する製品以外のケースも考えられます。エクステリア工事の依頼は、春や秋は依頼が多い、梅雨どきや真冬の依頼は減るなど四季を通じて一定とは限りません。このため梅雨時や真冬に工事を行うことを前提として、費用を割安にすることがあります。

また、極端に有効期限が短く設定されている場合は、営業的に契約を急がせている可能性もあるので要注意です。有効期限が短い理由を必ず確認しましょう。

 

そのほか、エクステリア工事現場の状況によっては、工事を始めたものの想定した条件と異なる場合、追加費用が発生する場合があります。

例えば、設計図にない物が地中に埋まっていたりなどして、取り除くためなどの追加費用が発生するなどが考えられます。施工店も突然の費用が発生することになりますので、こうしたことが起こらないように、見積書には見積りの条件などが記載されています。

難しくても見積書をきちんとチェックし、トラブルを防ごう

エクステリア工事の見積書の読み方とチェックポイントとは?

ここまで、見積書の読み方とチェックすべきポイントについて解説してきました。

エクステリア工事における見積書の重要性がおわかりいただけたのではないでしょうか。

一般の方にとって見積書をチェックするのは難しく感じてしまうでしょう。しかしトラブルを防ぎ安心・快適な住まいにするためには、やはりきちんとチェックすることが欠かせません。不明な点は遠慮なく施工店に確認し、どのような工事が行われるかをきちんと理解することが、住まいの納得と満足にもつながります。

 

参考

  • 佐川旭,林直樹: 最高の住まいをつくる「リフォーム」の教科書. PHP研究所, 京都, 2016, pp.136-137
  • 成美堂出版編集部: 快適に暮らせるリフォームの基本. 成美堂出版, 東京, 2009, p.134
  • Misoca「エクステリア・造園工事業の見積書の書き方」:ttps://www.misoca.jp/mlist/job/exterior/
  • Speee「外構工事の見積もり確認は重要!内容から相場まで徹底解説」:https://exterior.nakoudo.live/column/articles/1159
  • 不動産の読み物「外構工事の見積書で見るべき4つポイントと相見積もりの依頼について」:https://fudousan-katuyo.com/exterior-estimate
  • ハピすむ「エクステリア工事の見積もりを取る際のポイントや価格相場を解説!」:https://hapisumu.jp/reform-32362/
  • ヨシコウ「外構工事の費用の目安」:http://kac-yoshikou.com/?blogid=1&catid=13
  • 国民生活センター「増加する住宅リフォーム工事のトラブル-トラブルは悪質な訪販リフォームだけじゃない!-」:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130307_2.pdf