50代になると、庭との付き合い方が少しずつ変わってきます。「最近、草むしりがかなり辛い」「広い花壇を持て余している」「庭に出る機会が減ってきた」そんな変化を感じている方も多いのではないでしょうか。50代からの庭づくりは、若い頃の頑張る庭から、ラクで楽しい庭へ。今回は、50代からの庭づくり、頑張りすぎない5つのポイントを一級建築士がご紹介します。
目次
花壇は、愛着がもてるサイズに整理する

花壇は範囲を限定して整理。小さくても、丁寧に手をかけた花壇は心を豊かにしてくれます(リウッドデッキS、ルシアスフェンス/YKK AP)
「花は好きだけれど、広い花壇の手入れがだんだん大変になってきた」
50代を超える頃からそんな風に感じるようになった人もいらっしゃることでしょう。広い花壇は、見栄えが華やかで、頑張った分だけ美しく仕上がり、達成感もあります。
でも、年齢と共に体力も気力も変化するもの。きれいに保たなければという義務感に追われ、負担になってしまうことも。
この先、さらに年齢を重ねていくうちに、以前のように手を掛けられなくなり、美しかった庭が荒れてしまうのではないか。そんな不安もよぎります。
そこで、50代からの庭づくり、頑張りすぎない1つめのポイントは、ラクに花が楽しめるよう、庭のリサイズをすることです。
いわば、庭の断捨離です。家の中で、不用品は思い切って処分し、本当に大切なものだけを残すようにすれば、本当に価値あるものをより大切にできるようになり、暮らしも洗練されていきます。
庭でも、庭仕事が必要な範囲は限定して小さく整理。植物を厳選することで手入れは圧倒的にラクになり、隅々まで目が届くようになります。
大きな庭のようなダイナミックな見せ方ではなく、本当に大切な花だけを、自分の手の届く範囲で慈しむ。小さくても凝縮された美しさや豊かさがあり、これからの暮らしを美しく彩ってくれます。
雑草対策を徹底して、手入れをラクにする

雑草対策や樹木の手入れが大変だった庭を、デッキと人工芝で手入れがラクで美しい庭にリフォーム。フェンスはルシアス スクリーンフェンス(YKK APエクステリアスタイル大賞2024エクステリアリフォーム部門ベストスタイル賞受賞作品/株式会社 グリーングローブ) https://e-exterior.net/
「若い頃は頑張って草むしりをしていたけれど、だんだん辛くなってきた」
「雑草に熱湯をかけているけれど、きりがない」「除草剤をまいたけれど周囲に影響がないか心配」という声は少なくありません。
庭の維持で大変なことと言えば、やはり雑草との戦いです。腰をかがめる姿勢が辛くなり、大きな負担となっている方も少なくありません。
50代からの庭づくり、頑張りすぎない2つめのポイントは、この大変な草むしりをしないで済むよう、徹底的に雑草対策をしておくことです。
土の部分があればそこに雑草は生えてきます。土の部分を減らすようタイルやデッキを敷く、防草シートの敷き込みをするのもおすすめです。
防草シートとは、日光を遮ることで雑草を育つのを防ぐ特殊なシートのこと。草が生えるのを防ぎつつ、高い透水性があるタイプなら水たまりができにくくなります。
ただし、正しく敷くことが肝心です。敷き方によってはスキマから雑草が生えてきたり、めくれてゴミがたまったり、劣化をしてしまうことも。また、そのままでは見栄えもよくありません。
防草シートを敷く場合は、エクステリア専門施工店に依頼をするのが安心です。例えば、防草シートの上に砂利やウッドチップ、人工芝などを敷けば、雑草対策をしつつ見栄えのいい美しい庭など、
わが家の庭に最適な方法を提案してくれます。
他にも、グランドカバーになる植物で地面を覆えば、雑草が生えにくい庭にできます。植え替えが必要な一年草ではなく、植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれる宿根草なら、手入れの手間を減らしつつ、美しい庭が楽しめるようになります。
「リウッドデッキ」で、庭の使い勝手を一気に高める

限られた面積の庭でも、リウッドデッキを使えばまるで庭にひとつ部屋が増えたよう。50代からの庭づくりで大いに役立つエクステリアアイテムです(リウッドデッキS、リウッドデッキフェンス/YKK AP)
「昔作った庭だから手間が掛かるのはもちろん、デザインもなんだか古い。先々のことを考えて庭全体を見直したい」
そんな風に感じているなら、ウッドデッキを設置するリフォームがおすすめです。庭の手入れが格段にラクになり、庭活用の幅が広がり、リビングから見える風景も一変。さらに、先々の暮らしの安全性までも高めてくれます。
ただし、どんなウッドデッキを選ぶかで、先々の手間が変わるので注意も必要です。
そこで、50代からの庭づくり、頑張りすぎない3つめのポイントは、「リウッドデッキ」を設置して、庭全体の使い勝手を一気に高めることです。
「リウッドデッキ」とは、木の粉とポリプロピレンを主原料とした再生木(リウッド)を使用したデッキ材。ウッドデッキというと、維持に手間が掛かるイメージがありますが、リウッドデッキは、天然木のような温かみをもちながら、優れた耐久性を備えています。
「リウッドデッキ」は、庭の手間を減らしながら、暮らしの質を一気に上げてくれる50代からの庭づくりに大いに役立つエクステリア製品です。
1 雑草問題を解決して頑張らなくても美しい
「リウッドデッキ」を敷けば、土の面が減って、雑草が生えていた場所がスッキリ生まれ変わります。庭の手入れの手間が大きく減るので、頑張らなくても美しい庭が維持できます。

リウッドデッキ S EG/S 施工例 /YKK AP
2 眺める庭、手入れをする庭から癒しの時間を過ごす庭へ
室内のリビングから続く、もう一つの生活空間として庭を活用できるようになります。テーブルとチェアを置いてお茶やお酒を楽しんだり、ランチをしたり、読書スペースにも。
眺めるだけの庭、手入れが必須の庭から、ゆったりと癒しの時間を過ごす庭へ。この先、家に居る時間が増えた時、こんなスペースがあればおうち時間が充実します。

リウッドデッキ S 施工例 /YKK AP
3 段差が小さくなるので庭に出やすく、安全に暮らせる
室内と庭の地盤面には、一般的に50㎝程度の段差があります。若いうちは何でもない段差も、高齢になると、とても危険に。またこの段差は、庭に出る際の心理的なハードルにもなっています。
「リウッドデッキ」を室内の床の高さに合わせて設置して段差を解消すれば、高齢になっても安全に庭に出ることができるように。洗濯物を干す時も安心です。
床の高さを揃えたら外に出やすくなり、庭の活用頻度が上がったという声は少なくありません。また、高さを揃えることで、室内外に一体感が生まれ、家の中が広く感じられるようになるメリットもあります。

リウッドデッキ S EG/S 施工例 /YKK AP
4 メンテナンスがラクで先々を安心に暮らせる
ウッドデッキというと手入れが大変というイメージがあります。実際に、頑張って維持し続けてきたけれど、メンテナンスが大変で、結局、撤去したというケースもあります。
使用材料にもよりますが、天然木のデッキは一般的に数年ごとに塗り替える必要があることが多く、腐食すれば補修も必要です。
YKK APの「リウッドデッキ」は人工木なので色褪せが少なく、塗り替えなどの定期メンテナンスがほぼ不要。10年後、20年後も美しい状態を保ちやすく、ひび割れやささくれも起きにくいので、素足で歩いても安心です。
50代からの庭づくりでは、頑張りすぎなくても維持しやすいデッキ材を選んでおくことが、重要です。

安心・長持ちの機能性素材「リウッド」を使ったリウッドデッキ。天然木に比べ耐候性・耐腐朽性が高く、傷がつきにくいうえ、ささくれの心配もありません(リウッドデッキ/YKK AP)
日よけと目隠しで、健康的で快適な空間にする
「夏になると暑くて、もう庭に出たくない」「外からの視線が気になって庭に出にくい」
庭に出たくない理由は様々ですが、共通しているのは庭の居心地が悪いこと。若い頃は頑張って出ていても、50代を超えるといろいろ面倒になり、せっかく庭があるのにあまり出ていないということになりがちです。
50代以降、子離れやワークスタイルの変化などで家にいる時間が長くなると、庭の居心地も毎日の幸福度に大きく関わってきます。
そこで、50代からの庭づくり、頑張りすぎない4つめのポイントは、庭の居心地をよくして、無理せず気軽に庭に出られるようにしておくことです。

アウターシェード 施工例 /YKK AP
なかでも、夏の暑さ対策は、特に必須です。年齢を重ねると体温調節機能が低下し、若い頃と同じ感覚でいると熱中症になりやすくなります。近年の猛暑では、日よけのない庭で過ごすこと自体がリスクになりかねません。
暑さ対策のポイントとなるのは、太陽からの日射熱を防いで日かげをつくることです。アウターシェードやオーニングを設置すれば、日射熱を効果的に遮り、庭に出た時の体感温度を下げることができます。
また窓の外側を日陰にしておくと、室内の温度上昇も抑えることができるので、エアコンの効率もアップ、光熱費の削減にもなります。

ルシアス スクリーンフェンス 施工例 /YKK AP
外からの視線対策も忘れずにしておきましょう。
ちょっとした作業や空き時間に庭に出たいと思っても、ご近所や通行人の視線が気になり、庭に出るたびに頑張って着替えて、お化粧をしている、というようでは、庭に出るのが億劫になってしまいます。
実際に、ウッドデッキを設置したのにほとんど使っていないケースを聞くことがあり、その理由のひとつが、この外からの視線が気になって落ち着かないというものです。
そこで目隠しフェンスや植栽で目隠しをして、普段着のまま気兼ねなく出られる庭にしておきましょう。
居心地のいい庭は、自然と足を向けたくなるもの。頑張らなくても庭に出たくなる、そんな空間を目指しましょう。
今やっておけば、10年後も安全・安心になる

シャローネ 歩行補助手すり 施工例 /YKK AP
「今は大丈夫だけど、10年後、20年後の自分たちのことを考えると、庭の安全が少し心配」
そんな不安をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。50代は、まだまだ元気に体が動く時期。だからこそ今のうちに手を打っておけば、10年後、20年後も無理に頑張ることなく、安心して庭を楽しめるようになります。
そこで50代からの庭づくり、頑張りすぎない最後のポイントは、今のうちに安全・安心な庭にしておくことです。
特に気を付けたいのが足元の安全です。雨に濡れた庭石や古いタイルは、思いのほか滑りやすく、転倒事故の原因になります。ザラザラした質感のタイルやリウッドデッキなど、滑りにくい素材に変えておくといいでしょう。
また庭のあちこちにある小さな段差も、高齢になるとつまずきのリスクがあります。段差をフラットにしたり、スロープを設けたりするなど、要所には手すりを付けておけば安心です。
今はまだ大丈夫でも、先々に困ってからやろうとするとなかなかできないもの。今のうちに庭の安全を整えておけば、この先ずっと頑張らないでも庭を楽しめるようになります。
50代からの庭づくりは、頑張りすぎなくても、美しく楽しい庭にしておくことが一番のポイント。花壇を厳選して整理する、雑草対策を徹底しておく、「リウッドデッキ」で庭の使い勝手を一気に高める、日よけで快適と健康を守る、将来も安全・安心な対策をしておく。
50代のこのタイミングで庭を見直して、これからの生活をもっとラクに、そして、もっと自由に、楽しく暮らしましょう。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中











