おしゃれな庭をつくりたいと考えたとき、「シンプルモダンなデザインにしたいな」と思う方も多いのではないでしょうか。
ただ、シンプルモダンという言葉はよく耳にしても実際にどのようなデザインを指すのか、少しわかりにくいところもあります。
今回のブログでは、庭づくりのなかでも家とのつながりを考えるうえで重要なタイルテラスまわりのデザインに注目します。素材や形状、カラーの選び方、さらにテラス屋根や照明などのプラスワンアイテムを通して、シンプルモダンな空気感をつくるためのポイントをご紹介します。
1. シンプルモダンデザインとは
シンプルモダンとは、余計な装飾を抑えながらも線の美しさや素材感で見せるデザインです。
「シンプル」と聞くと、何もない空間やただ要素を減らした空間を想像される方もいるかもしれません。しかし、シンプルモダンデザインで大切なのは少なくすることそのものではありません。
必要なものを必要な場所に絞り込み、素材、形、色の見え方を整えること。それによって、空間全体をすっきりと美しく見せる考え方です。
庭づくりにおいても同じです。タイルテラス、植栽、照明、ファニチャー類など、ひとつひとつを目立たせるのではなく、住まい全体の印象としてまとまりよく見せることがシンプルモダンな庭づくりの基本といえます。
2. シンプルモダンに見せるデザイン手法
2-1 「素材」大判タイルで、面を美しく見せる

YKK AP「プレーンルーフ」600タイプ 1台用 大判タイルを使ったタイルテラス
シンプルモダンなタイルテラスを考えるうえで、まず意識したいのがタイルのサイズです。
おすすめしたいのは、600角や300×600角などの大判タイル。一般的な300角タイルに比べて目地の数が少なくなるため、床面を大きな面としてすっきり見せることができます。
シンプルモダンな空間では、細かな装飾を加えるよりも素材そのものの質感や面の美しさを活かすことが大切です。大判タイルはその考え方と相性がよく、タイルテラス全体に落ち着いた印象を与えてくれます。
ただし、屋外で使用するタイルは見た目だけで選ばないことも大切です。雨の日に滑りにくい表面か、汚れが目立ちにくい色や質感か。こうした点も含めてエクステリア設計の専門店に相談しながら素材を選ぶことで、見た目と使いやすさのバランスを取りやすくなります。
2-2 「形状」直線で構成するとモダンに見える

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス スクリーンフェンス/積水ハウス 株式会社 神戸支店
シンプルモダンなタイルテラスでは、「形状」の考え方も大切です。
基本となるのは、直線を意識した構成。タイルテラスの外形やステップ、アプローチとの
つながりを直線的にまとめることで空間全体がすっきりと見えます。
建物は、外壁や窓、軒のラインなど直線で構成されている部分が多いものです。そこに合わせてテラスの形状を整えると、建物と庭が自然につながり住まい全体にまとまりが生まれます。
また、直線的なテラスは見た目だけでなく、使い方を考えるうえでも計画しやすい形です。椅子やテーブルを置く場所、室内から庭へ出る動線、洗濯物を干すスペースなど用途に合わせて空間を整理しやすくなります。
ただし、直線だけで構成すると硬い印象になることもあります。その場合は、植栽のやわらかな枝葉やファニチャーの素材感を組み合わせることで、ほどよくバランスを取るようにしましょう。
2-3 「カラー」色数をおさえ、住まい全体の印象を整える
シンプルモダンというと、白、黒、グレーなどの無彩色を思い浮かべる方も多いかもしれません。たしかにグレー系のタイルはモダンな外観と相性がよく、すっきりとした印象をつくりやすい色です。
ただし、無彩色だけがシンプルモダンというわけではありません。
近年は、ベージュやグレージュなど、少しやわらかさのある色を選ぶケースも増えています。外壁や軒天、サッシの色と合わせることで落ち着きのある上品なテラスに仕上げることができます。
大切なのは、色を増やしすぎないことです。色数をおさえることで、素材が違っていても統一感が生まれます。
3. プラスワンアイテムでより、センスアップ
シンプルモダンな空間では、アイテムをたくさん加えるのではなく必要なものを丁寧に選ぶことが大切です。建物やタイルテラスとの相性を見ながら取り入れることで、空間全体にまとまりが生まれます。
ここからは、タイルテラスまわりをセンスよく仕上げるためのプラスワンアイテムをご紹介します。
3-1 テラス屋根をプラス

YKK AP「プレーンルーフ」テラス
シンプルモダンなタイルテラスに合わせる場合は、屋根の存在感を強く出しすぎないことが大切。
そのために、フレームカラーはサッシや外壁、庭のその他の金物色と合わせると自然です。ブラックのサッシが多い住まいならブラック系、明るい外壁ややわらかい外観ならステン色や木目調を検討するとまとまりやすくなります。
テラス屋根は、単に雨を避けるためのものではありません。タイルテラスの上に軒のような空間をプラスすることで、室内と庭のつながりがより豊かになります。
3-2 照明をプラス

YKK AP 低電圧照明「VIEW UP」ラインライト
タイルテラスを美しく見せるうえで、照明はとても効果的です。
ステップの蹴込みや段差部分にライン状のあかりを入れると、足元の安全性に配慮しながら夜の印象を美しく整えることができます。
特にシンプルモダンな庭では、照明器具そのものを目立たせるよりも光のラインや陰影で見せるという考え方がよく合います。明るく照らしすぎるのではなく必要な場所に光を絞ることで、シンプルモダンな空間らしい落ち着いた夜の表情が生まれます。
3-3 ガーデンファニチャーをプラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス スクリーンフェンス/積水ハウス 株式会社 神戸支店
椅子やテーブルを置くことで、テラスは眺める場所から過ごす場所へ変わります。
シンプルモダンな庭では、ファニチャーもデザインの一部として考えるとまとまりやすくなります。屋外使用に適した素材のもので、形がすっきりとして色数が少ないものがおすすめ。
また、ファニチャーを置く予定がある場合は、選ぶファニチャーに合ったテラスの広さを最初から考えておく必要があります。椅子を引くスペース、人が通る幅、室内から出入りする動線をしっかりと確保しておくようにしましょう。
4. タイルテラスは、庭の印象を決める大切な場所
シンプルモダンな庭づくりでは、ひとつひとつの要素を目立たせるよりも、住まい全体としてどう見えるかを考えることが大切です。
なかでもタイルテラスは、室内と庭をつなぐ大切な空間。素材や形状、カラーの選び方によって、外観の印象も日々の使い心地も大きく変わります。
さらに第3章でご紹介したようなプラスワンアイテムによって、より過ごしやすく見た目にもおしゃれなテラスまわりに整えることができます。
このブログを読んで、おしゃれでシンプルモダンなテラス空間が欲しいなと思ったら、まずは家族みなさんで話し合って、好みのテイストや過ごし方をある程度イメージしてみてください。そのうえで、敷地条件や建物との相性をエクステリア設計の専門店に相談してみると、より我が家らしいタイルテラスが見えてきますよ。
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著者プロフィール
山岡由佳 クラスデザイン代表
二級造園施工管理技士、一級エクステリアプランナー
京都府立大学 人間環境学部 環境デザイン学科を卒業後、E&Gアカデミーにてエクステリアとガーデンを専門的に学ぶ。 エクステリアとお庭の専門店にて15年、ランドスケープデザイン設計事務所にて2年の実績と経験を積み、 2020年に独立し「cras design(クラスデザイン)」を設立。 個人宅向けの外構造園設計や施工店への作図サービスを中心にSNS運用サポートやブログ執筆サービスも行っており、 様々な視点から役立つ情報をお届けしています。











