洗濯物を干したり子どもが遊んだり、自然を感じられるリラックススペースにもなる「リウッドデッキ」。お庭を楽しい“おうち時間”に変える魅力的なアイテムと言えます。初めて検討する場合は、素材やタイプ、メーカーの選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。素材によって特徴や耐久期間、加工のしやすさなどが異なるため、ホームページで調べながらも、専門の施工店に相談することもおすすめします。
本記事では天然木と人工木の違いについて、また「リウッドデッキ」をおすすめする理由、人気の「リウッドデッキ 200 EG」と「リウッドデッキ 200」の違いなどを解説します。
きでしょうか。素材やタイプ、メーカーの選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。素材によって耐久期間や加工のしやすさが異なるので、木ならどれも同じというわけではありません。
本記事では天然木と人工木の違いについて、またリウッドデッキをおすすめする理由、人気の「リウッドデッキ 200 EG」と「リウッドデッキ 200」の違いなどを解説します。
目次
ウッドデッキに用いられる素材
ウッドデッキに使われる素材には、大きく分けて天然木と人工木があります。天然木にはさらに、ソフトウッドとハードウッドがあります。
ソフトウッド
ソフトウッドとは針葉樹から作られた木材で、その名の通り柔らかいため加工がしやすいというメリットがあります。
代表的な素材としては以下のようなものがあり、中でもSPF材はDIYでもよく使われる素材なので、ホームセンターなどでも手軽に求めやすいでしょう。
- SPF材
- レッドシダー
- 赤松
- 米松
- ヒノキ
- スギ
ソフトウッドは「軟木」（やわき）という別名があります。その名の通り、柔らかく劣化しやすいということがデメリットで、使用する場合はそれを踏まえることが必要です。寿命も2～5年程度で、あまり長持ちする素材ではなく、風雨にさらされるウッドデッキに向いている素材ではありません。定期的なメンテナンスが必要になります。
ちなみに、天然木に腐りにくい「防腐加工」や、シロアリを防ぐ「防蟻加工」を施したものもあります。なかでも代表的なものは、ACQという防腐・防虫薬剤を加圧注入した加工材です。例えば、表面が緑色の木材をホームセンターなどで見かけることがありますが、それはソフトウッドのSPF材にACQ加工した「SPF ACQ材」です。
ACQ加工した木材は腐りにくく、シロアリを防いでくれますが、元の素材の寿命そのものを長くする効果はあまり期待できません。
ハードウッド
ハードウッドはソフトウッドとは逆に、堅く丈夫で耐久性に優れている木材です。代表的な素材には、以下のようなものがあります。
- イタウバ
- イペ
- ウリン
- セランガンバツ
これらは繊維が非常に密になっている堅くて重い広葉樹で、20～30年程度の耐久性を持つものも少なくありません。また、シロアリにも強く、腐食しにくいことから、水辺などに設置されるウッドデキに使用されることが多いようです。ただし、硬いということは加工しにくいというデメリットにつながるため、DIYで使う際は注意しましょう。
人工木（再生木）
人工木（再生木）とは、合成樹脂を主成分に、木粉と複合して溶かしてから成形した素材です。例えばYKK APの「リウッドデッキ 200」は、ポリプロピレンと木粉を重量比で半々ずつ混合したものです。均一に仕上げられていますので、天然木のように「節」を気にして組み合わせる必要がありません。
ウッドデッキに天然木を使う際の注意点
天然木には木材ならではの温もりや素朴な風合いがあります。また、手入れをしながら大切に使っていくことで、自然な経年変化が楽しめます。
ただし、次のようなデメリットがあることに注意して、定期的に適切なメンテナンスを行うことが必要になります。
- シロアリが寄りつき、ウッドデッキだけでなく家屋にも被害を及ぼす恐れがある
- ささくれが発生しやすく、けがの原因になる
- 色あせしやすく、見栄えが悪くなりやすい
- ソフトウッドなどは数年で朽ちてしまう
人工木（再生木）の特徴と魅力
1. 耐久性が高い
人工木は、樹脂と木粉を絶妙に混ぜ合わせて作られるため、天然木よりも耐久性が高いと言えます。寿命を考える際、20年以上の寿命を持つものもあります。まるで、お料理で素材の味を引き出す調味料のように、樹脂が木粉の良さを引き立てます。デッキの間に使用されることも多く、耐候性も高いため、水や風雨にも強いことが特長です。
2. メンテナンスが簡単
お庭の手入れは、定期的に行う必要があるだけにメンテナンスが気になったり負担になることもあります。その点、人工木は、防腐処理や塗装が不要で、お手入れが楽なので、忙しい日々の中でも手軽に美しい庭を保てます。人工木の製品は、メンテナンスフリーで、価格も手ごろなため、多くの家庭で利用されています。
3. 耐候性がある
人工木は、雨風にも強く、腐食や色あせに対しても耐性があります。ウッドデッキ以外にも床や屋根にも使用される、厳しい季節の変化にも負けない強い素材。耐候性が求められる場所に使われることも多く、この素材は厳しい条件に適していると言えます。
4. 自然木に近い風合い
人工木は、自然木に近い風合いを持ちます。お庭に自然な温かみを感じたい方に、おすすめの素材です。カラーバリエーションも豊富で、ブラウンやナチュラルなどのカラーがあります。ガーデンファニチャーとしても人気で、空間を一体感のあるデザインに仕上げることができます。
5. 環境に優しい
人工木の樹脂は、リサイクルされた木質原料やプラスチック原料などを使用しています。地球に優しい素材として、環境への配慮が求められる今は多くの住宅で採用されています。
人工木の種類
- ポリエチレン：耐久性に優れ、多くの人工木デッキに使用されます。幅広いカテゴリーの製品で利用される素材です。
- ポリプロピレン：耐熱性があり、夏の暑い日でも安心して使用できます。YKK APの「リウッドデッキ 200」は、この素材を重量比で半々ずつ混合しています。
- ABS樹脂：強度が高く、長く使いたい方におすすめです。高さや奥行などの調整が可能で、多様な空間に対応します。
人工木は、その耐久性と美しい見た目、環境への配慮から、ウッドデッキに最適な素材と言えるでしょう。お庭を美しく飾るウッドデッキは、住まい手によって、さらに魅力的な空間へと変わります。人工木を使ったウッドデッキで、新しいお庭の楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。
YKK AP「リウッドデッキ 200」の4つの特長やメリット
YKK AP 「リウッドデッキ200」
毎日の庭の快適空間を創造するために、YKK APの「リウッドデッキ 200」は、天然木の美しさと機能性を絶妙に組み合わせています。
「リウッドデッキ 200」は、人工木・再生木（リウッド）。木粉とプラスチック（ポリプロピレン）を主原料とした、住む人の健康に配慮したノンホルムアルデヒド商品です。
また、天然木とは異なり、強度の低下や変色が少なく、防腐のための薬品処理も不要です。お子様やペットにも安心して使用できる素材で、水濡れによる反りや腐食が起こりにくく、硬度が高いため美しさが長持ちします。
以下、YKK AP「リウッドデッキ 200」を選ぶ4つのメリットをご紹介します。再生木を使ったウッドデッキYKK APの「リウッドデッキ 200」は、天然木の弱点を克服しつつ、新たな魅力も提供しています。
リウッドデッキの特長やメリット① シロアリを寄せつけず、キノコのすみかにもならない
「リウッドデッキ 200」の最大の特長は、シロアリなどを寄せつけないことです。京都大学木質科学研究所が実施した長期腐朽試験で「リウッドデッキ 200」の平均質量減少率は0％でした。（※１）シロアリに食べられることがなく、防蟻加工をしなくて済みます。
また、YKK APで行った試験結果では、天然木がオオウズラタケやカワラタケなど菌類の影響を受けるのに対し、「リウッドデッキ 200」には影響が見られませんでした。（※２）リウッドデッキは腐りにくく、安定した品質を長く保てます。
※１と※２は「リウッドデッキ２００」カタログより
もし天然木を使用した場合、シロアリによる被害を受ける可能性があります。特に湿気の多い場所では、シロアリが木材に侵入し、内部から腐食してしまうことがあります。定期的な点検と防蟻処理が必要となり、メンテナンス費用がかかることが一般的です。
また、天然木のデッキは、水分を含みやすく、キノコやカワラタケなどの菌類が発生することがあります。これにより、木材の強度が低下し、寿命が短くなることがあります。耐候性の高い塗料での塗装や、定期的な清掃が必要となる場合があります。
リウッドデッキの特長やメリット② ささくれが起きず、けがを防げる
「リウッドデッキ 200」は木を粉にした上でポリプロピレンと共に溶かして成形しているため、経年によって「ささくれ」などが生じることはありません。天然木のように素手や素足に木のトゲが刺さるような心配をせず、子どもやペットを安心して遊ばせられます。
もし天然木を使用した場合、デッキの間口や奥行の調整が必要になることが多く、特に高さや幅の変形が起きやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、天然木のデッキは価格も高いことが一般的で、耐候性にも劣り、色のカラーバリエーションも限られることが多いようです。
リウッドデッキの特長やメリット③ 色あせせず、耐久性にも優れている
ウッドデッキは屋外に設置するものなので、日々紫外線や風雨にさらされています。このため天然木は1年程度で色あせしてしまい、くすんだグレーになってしまうことが多く、ひび割れや強度の低下などの老朽化が避けられません。「リウッドデッキ 200」は色あせしにくく、ポリプロピレンを含んでいるため傷つきにくく、腐りにくいという特長があります。
もし天然木を使用した場合、デッキの色や質感は時間と共に変化し、紫外線や風雨によって劣化が進みます。特に、高い耐候性を求める場所では、天然木のデッキは数年で色あせたり、表面が割れたりすることが一般的です。また、天然木のデッキは定期的なメンテナンスが必要で、塗装や防腐処理などの工事が発生することもあります。
リウッドデッキの特長やメリット④ 壁や家屋、エクステリアにマッチする色を選べる
天然木は木の種類によってある程度色が決まってしまいます。また塗装すると、色や塗料によってせっかくの木の風合いが失われてしまいます。
「リウッドデッキ 200」は、人気の5色（ウォームグレイ、ホワイトブラウン、レッドブラウン、ナチュラルブラウン、セピアグレイ）のカラーバリエーションをご用意していますので、塗装の必要もなく、ご自宅の壁や家屋、庭にマッチした色のウッドデッキが楽しめます。
もし天然木を使用した場合、デッキのカラーは木の種類によって限られてしまい、自由な色合いの選択が困難となります。さらに、塗装によるメンテナンスが必要となり、その際の塗料の価格や工事の費用も考慮する必要があります。また、天然木のデッキは、幅や高さ、奥行などのサイズが一覧で示されているわけではなく、お客様の住宅やガーデンの空間に合わせた調整や手間が必要になります。
YKK APの「リウッドデッキ 200」は、庭の美しい空間を創り上げるための理想的な選択肢となるでしょう。特に、健康に配慮した素材と長持ちする美しさが魅力で、毎日の美しい庭を楽しむことができます。
YKK AP「リウッドデッキ 200 EG」の特徴とメリット
「リウッドデッキ 200 EG」と「リウッドデッキ 200」の違い
YKK AP 「リウッドデッキ200 EG」
「リウッドデッキ 200 EG」は、これまでの環境にやさしく耐久性（耐候性・耐腐朽性・耐水性）に優れた「リウッドデッキ 200」シリーズの基本性能を継承しつつ、天然木のような質感と木目柄を再現したものが「リウッドデッキ 200 EG」です。
EGとは、「Edge Grain（柾目）」を表す言葉です。商品の特長である緻密で真っ直ぐ、伸びやかな木目柄“Edge Grain（柾目）“を表しています。
ライフスタイルの変化により増加する“おうち時間”を充実させるため、庭やテラス、バルコニーなど屋外の快適性、デザイン性を高めるエクステリア商品への関心が高まっています。くつろぎのプライベート空間を創り出すリウッドデッキにはこだわりの庭空間へのふさわしい質感が求められる一方、メンテナンスの手間を減らしたいという”デザイン”と”耐久性”の両方を満たす商品へのニーズが高まっていました。
そこでYKK APでは既存のデッキ商品「リウッドデッキ 200」の耐久性や硬度などの性能に加え、天然木の質感と木目柄を再現した「リウッドデッキ 200 EG」を発売いたしました。耐久性や硬度を維持しながら、本物の質感を追求した木調デザインで“おうち時間”を充実させるこだわりの空間を創出することができます。
「リウッドデッキ 200」では５色（ウォームグレイ、ホワイトブラウン、レッドブラウン、ナチュラルブラウン、セピアグレイ）あったカラーバリエーションが、「リウッドデッキ 200 EG」では、レッドブラウン、ナチュラルブラウンの２色となっています。
リウッドデッキ 200 EGの特長とメリット① 天然木の質感を追求し、深い陰影を感じさせる木肌を再現
「リウッドデッキ 200 EG」の最大の特長は、天然木のような質感と木目柄を再現している点にあります。
「リウッドデッキ 200 EG」は、「Edge Grain（柾目）」という言葉から名付けられたEGシリーズで、真っ直ぐで緻密な木目柄を表現。高級感あふれる「硬木調」の「柾目（まさめ）柄」の木肌を再現するために、独自の表面加工が施されています。
具体的には、アカシアやチークなどの硬質で強度が高い広葉樹をモチーフにしており、耐久性にも優れています。柾目柄は、木目が真っ直ぐに伸びる美しい模様で、建築化粧材や高級家具などにも使われることが多いデザインです。
さらに、表面に凹凸柄を付加し、上からサンディング（研磨）する独自の加工により、天然木のようなランダムな溝が作り出されます。この溝が光の角度やデッキを眺める角度によって、木肌のさまざまな表情を演出し、深い陰影感を再現しています。
高級家具に使用される硬木調の木肌や天然木のような深い陰影感を再現
リウッドデッキ 200 EGの特長とメリット② 光の当たり方、眺める角度で変化するさまざまな木目の表情
「リウッドデッキ 200 EG」の特長は、ただ美しいだけでなく、光の当たり方や眺める角度によって、その木肌の表情や美しさが変化する点にあります。
「硬木調」の「柾目（まさめ）柄」の木肌を再現するために、独自の表面加工が施されています。その結果、天然木のようなランダムな溝が生まれ、これが光の角度やデッキを眺める角度によって、木肌のさまざまな表情を演出しています。
例えば、同じ時間でも、柄を直角に照らす光は溝が深く色が濃く見えるのに対し、並行に照らす光では溝が浅く色が薄く見えるのです。昼と夜でも、ナチュラルにもシックにも変化し、おうち時間を充実させる庭空間を演出します。
このような変化する木目の表情は、庭やテラスなどの空間にリッチな雰囲気をもたらし、日々の生活に彩りを加えることでしょう。耐久性や機能性だけでなく、デザインの面でも優れた「リウッドデッキ 200 EG」は、お庭やエクステリアの一部として、長く愛用いただけます。
昼
夜
リウッドデッキの関連記事まとめ
以下は、「リウッドデッキ」の魅力と特徴やレイアウト、デザイン、サイズ選びなどを解説する関連記事をまとめています。
主原料と特性、カラーバリエーションとデザインの多様性を紹介、庭の広さや過ごし方を整理し、デッキの必要サイズを見つける方法、庭のある家の価値とリウッドデッキの長持ちする素材の選び方について新しい視点と具体的な手順をご紹介しております。
「リウッドデッキ」を選ぶ際の後悔しない選び方を学びたい方におすすめの内容です。庭の“おうち時間”を最大限に楽しむためのガイドとして活用ください。
快適に長く使うならリウッドデッキ。素材選びは施工店に相談を
ウッドデッキは、お庭やバルコニーを素敵な空間に変えるための重要な要素です。しかし、素材やタイプ、施工方法の選び方が難しいと感じる方も多いでしょう。
そこで、YKK APの「リウッドデッキ 200」や「リウッドデッキ 200EG」など、信頼のメーカー製品を選ぶことで、シロアリの食害や菌類による腐朽などの心配をせず、美しい風合いを長く楽しむことができます。
- 素材選び: アルミや人工木などの素材は、耐久性や安全性に優れています。様々なカラー（ウォーム、グレイ、レッドブラウンなど）で床のデザインが楽しめます。
- 施工方法: ソフトウッドでのDIYは安上がりですが、プロに任せることで長期間の安心が得られます。専門の施工店に相談し、適切な庭プランや施工行うことをおすすめします。
- メンテナンス: YKK AP製品は、メンテナンスが容易で、長く美しい状態を保つことができます。取扱説明書やサポートも充実しており、安心してお使いいただけます。
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YKK AP「リウッドデッキ200」と「リウッドデッキ２００EG」の詳しいことを知りたい
