四季折々の変化が楽しめ、リラックスできるひとときを過ごせる庭は、生活に潤いを与えてくれます。しかし、雨の日や強すぎる日差し、寒い日などが続くと、庭で過ごす時間も短くなりがちになります。そんな時、庭に屋根をつければ、季節や天候に関わらず快適に使うことができ、こうした悩みの解決策になります。本記事では、庭に屋根をつけるメリットを取り上げ、付けられる屋根の種類も解説していきます。
屋根のある庭は、こんなときに便利
庭に屋根があると、どんなメリットがあるでしょうか?具体的に3つのシーンを紹介しましょう。
屋根のある庭のメリット① 雨の日でも洗濯物を干せる
雨の日が続くと洗濯物がたまります。一人暮らしならともかく、家族、特に子どもがいれば、本当はお休みしたい雨の日でも洗濯をしなければなりません。
雨の日でも広々と使えるガレージなどがあればそんなときに活躍させられますが、そうでなければ部屋の中に干すしかなく、ニオイが気になったり生活スペースが侵食されて邪魔に感じたりすることも。
もし庭に屋根がついていれば、雨を気にせずに洗濯物を干すことができます。広いテラス屋根を選べば雨の吹き込みも防げるので、天候を気にせず洗濯ができます。
屋根のある庭のメリット② 強い日差しを避けつつ、外で過ごせる
これからの季節、よく晴れた日には庭へ出て過ごしたいと思う人も多いでしょうが、実は秋冬の紫外線の影響も意外とコワいのです。紫外線にはUVAとUVBの2種類がありますが、深いシワやシミの原因となるUVAは季節を通じてあまり変化しないと言われています。一方で夏場に比べて空気が乾燥しているため、バリア機能が低下している分、肌へのダメージは大きくなります。
庭に屋根を付けることで、紫外線を防ぎ、外の空気を感じながらのんびりくつろぐことができます。また、庭の屋根は、室内に差し込む日差しをさえぎる役割も果たしてくれるため、部屋の中でも快適に過ごせますね。
もちろん、夏場の直射日光による暑さ対策にも効果的。暑い季節にエアコンが効きやすくなるというメリットもあります。
屋根のある庭のメリット③ 物を置くスペースを増やせる
住まいの中が手狭で、物を保管するスペースを確保できずに困ってしまうことは、多くの家であると思います。たとえば自転車などは屋内に置く場所を作るのが難しく、かといって外に置いけば風雨にさらされてしまうことになります。
庭に屋根をつければ、そうしたものを雨に濡れずに収納することができます。住まいに直結しているので、自転車や、庭で使う遊具、エクステリア用品などを保管するのにぴったりです。
庭に設置できる4種類の屋根を紹介
庭に設置できる屋根は、大きく4種類に分けられます。それぞれの屋根の特徴を見ていきましょう。
庭に設置できる屋根① テラス屋根
テラス屋根は、庭に直接またはウッドデッキの上に設置できる屋根です。
以下の特徴があります。
- 広い屋根を設置すれば、雨の吹き込みを防げる
- 無色透明かそれに近い色を選べば、日差しが入る
- 遮熱効果のある製品を選べば、暑さを和らげることが可能
たとえばYKK AP「ソラリア」のテラス屋根は、透明のものから、ブラウンやブルーなどさまざまな色を用意しています。大きさは最大3間(5.4m)×15尺(4.5m)まで対応可能。熱線遮断の製品を選べば、地面やウッドデッキの温度上昇を防ぎます。
加えて前面パネルや側面パネルを設置すると雨や風の吹き込みを防ぎ、快適に過ごせるようになります。
庭に設置できる屋根② パーゴラ
パーゴラは、木材などで組んだ棚のことです。
それ自体では雨を防げず、日よけの効果も弱いのですが、つる性の植物を絡ませると、日よけの効果を期待できます。「ぶどう棚」や「日陰棚」とも呼ばれます。
自然を生かしていることがパーゴラの魅力ですが、冬になると絡ませた植物によっては枯れてしまうため、手入れをまめにできる人向きと言えるでしょう。
雨よけ効果や、日よけ効果を得たいなら、パーゴラシェードを併用するのがおすすめ。晴れた日はシェードを開けて日光を存分に浴びることができます。
庭に設置できる屋根③ サンルームやガーデンルーム
屋根だけでなく四方に囲いを設けるサンルームやガーデンルームは、室内と同じような空間。景色を間近に楽しめる屋外の機能はそのままに、雨や暑さ、寒さを遮断してくれますので、収納スペースとしても安心して使えます。
YKK APのソラリア「テラス囲い」は、四方を囲うことでいつでも快適に過ごせるのはもちろん、晴れた日はドアを開放して外の空気を味わえます。「エアールーバー」を設ければ、空気の循環が促され、雨の日でも洗濯物を早く乾かすことができます。
庭に設置できる屋根④ カーポート
カーポートの中には、自宅と直結できるタイプがあります。家屋に直接入れる場所に設置すれば、車の乗り降りの際でも雨に濡れてしまう心配が不要になります。薄めの色の屋根を選べば太陽の光も入るため、冬でも日差しのぬくもりが感じられます。
サンルームと違って車の出口を開けておく必要があるため、完全に密室にすることはできませんが、雨の日に洗濯物を干すならもってこいです。
さらに、サイドパネルを設置すれば強風を防ぐことができ、カーポート内を快適に保てます。収納スペースとしても役立つことでしょう。
YKK APでは「エフルージュベーカグラン」「レイナベーカポートグラン」といった製品を用意しています。
我が家の庭の使い方に合わせた屋根を選ぼう
一言で屋根と言ってもさまざまな種類があり、家族のライフスタイルや庭の使い方によっても選び方は変わってきます。
たとえば、パーゴラは自然を楽しむのには向いていても、防寒には不向きです。サンルームやガーデンルームは、防寒効果は完璧ですが、より高額な費用がかかってしまいます。駐車スペースの確保にお困りの家庭では、カーポートも有力な選択肢となるでしょう。
庭の屋根を選ぶ際には、こうした特徴を把握した上で、庭をどのように使いたいのかを考えることが先決になります。その上で目的に合った屋根を選びましょう。
困ったときは、エクステリアや外構を専門に扱う施工店に相談してみてください。施工店には経験豊富な担当者が揃っていますから、あなたの家や暮らし方に合った屋根をアドバイスしてもらえるはずです。良い屋根を選ぶためにも、気軽に相談してみましょう。