玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

住まいの第一印象を大きく左右する玄関まわりやアプローチ。
道行く人の目に自然と入る場所であり、訪れる人にとってもその家らしさを感じる大切な空間です。
それゆえに門扉や目隠しフェンスといった外回りの空間を構成する要素の色選びは、住まいの外観全体の印象に影響する重要なポイントのひとつといえます。
近年、そんなエクステリアの色選びにおいて特に人気を集めているのが「木調カラー」です。
天然木の温もりや、やさしい風合いは魅力的ですが、屋外で使用するには経年劣化やメンテナンスの手間が課題でした。しかし、アルミラッピング形材や木樹脂素材の進化により、木の質感を再現しながらも耐久性に優れた製品が数多く登場しています。
色味やデザインのバリエーションも豊富になり、玄関まわりからフェンス、カースペース、庭までトータルでコーディネートすることも可能になりました。
我が家をより素敵にみせるにはどんな色やデザインを選べばいいのか、今回は特に木調カラーの色選びについて注目してみたいと思います。

1.木調カラーの選び方

①建物との調和を意識する

まず基本となるのが、建物とのバランスです。
建物外壁と似たトーンで揃えて統一感を持たせるのもひとつの考え方ですが、特にシンプルな建物におすすめなのが、外壁の色とコントラストをつけて木調カラーをデザイン的な
アクセントにする方法です。
外壁が塗装やサイディングの建物でも、軒天や玄関扉、窓枠などに木調カラーが使われているケースは多くあります。これらの色とリンクさせるようにフェンスや玄関まわりの色を選ぶことで、デザイン的に変化がありつつもまとまりのある印象になります。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP 「ルシアス」シリーズ ナチュラルオーク色
バルコニーや玄関扉とそろえて木調カラーをアクセントに

また、リビング前の目隠しフェンスやウッドデッキなどの場合は、室内からの景観を優先するという考え方もあります。
フローリングなど室内の木材と近い色調を選ぶと、内と外のつながりが感じられ、空間に広がりが生まれます。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

部分ごとに単体で考えるのではなく、住まい全体でひとつのデザインと捉えることが、美しく仕上げるコツです。

➁トレンドをほどよく取り入れる

建物のデザインと同様に、色についてもトレンドがあります。
無理に流行を追う必要はありませんが、その傾向を知っておくことは洗練された外観づくりに役立ちます。
例えばここ数年は、オイルステイン仕上げのような深みのある色合いや、経年を感じさせるエイジング調のカラーなど、微妙なニュアンスのある色調が増えています。
複雑な色味によって、よりリアルで上質感が感じられるようになり、幅広いイメージの演出が可能になりました。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

燻煙処理を施したような深い色合いのドライチーク色を使った玄関アプローチまわり

また、木調カラーの単色ではなく、アルミのブラックやシルバーと組合せたデザインも人気です。
例えば、木調カラーに部分的に黒がプラスされることで全体が引き締まり、よりモダンな印象に仕上がります。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP 「ルシアス」シリーズ  
木調カラーにブラックを組合せることでメリハリが効いてよりシャープな印象に。

③デザインとのバランスを考える

同じような木調カラーでもデザインによって印象は大きく変わります。
下の2つの画像は同じステインウォールナット色でデザイン違いの玄関ドアの比較です。
左側はアイアンの曲線を取り入れたデザインで白い欧米風の建物をよりエレガントな印象に見せており、右側はシンプルながら黒のフレームが効いたドアのデザインがシックでかっこいい建物に似合っていて、同じ色でもそれぞれ全く異なるイメージになっています。

また、格子の密度も重要です。
すき間が広ければ軽やかでカジュアルに、密になるほどより重厚な印象になります。
そしてもちろん格子の密度は見た目のイメージとともに目隠し効果や風通し、採光にも大きくかかわります。
例えば、目が詰まっていて背が高いフェンスの場合、濃い色を選ぶと少し圧迫感を感じたり、暗くなりすぎてしまう可能性があります。ただし、重厚感のある建物や広い敷地ではそのほうがボリュームのバランスがとれてより効果的かもしれません。暮らし方や実現したいイメージ、立地条件なども合わせて、色とデザインのバランスを考えることが大切です。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP「ルシアス スクリーンフェンス」 ステインウォールナット色
目の詰まったデザインに濃いブラウンでより重厚感のある仕上がりに

2.木調カラーを使ったコーディネート例

木調カラーというとナチュラルなイメージが強いかもしれませんが、実は選び方次第でモダン住宅やシンプルな外観にも美しく調和します。
ここからは色調別のコーディネート事例をみていきましょう。

①幅広く使える穏やかなブラウン

木の温もりを最も感じられる中間トーンのブラウンは、どんな住宅デザインにもなじみやすく、長く飽きのこない定番カラー。
主張しすぎず、それでいてしっかりと存在感があります。
下の事例では、玄関ドアや軒天、スクリーンなど建物の一部に使われている木調カラーに門柱やカーポートの色を合わせています。シンプルで直線的な建物の外観に対して木調カラーがよいアクセントとなっており、ほどよいぬくもりが加わることで全体の印象がやわらいでいます。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP「ルシアス」シリーズ ドライチーク色

➁ 明るく爽やかな印象のナチュラルカラー

ナチュラルカラーの木目は軽やかで開放感のある印象をつくりたい場合に最適です。
特に白い壁とは相性がよく、インテリアでもよく用いられる色合わせです。
こちらの事例では、さらにシルバーのアクセントが加わることで柔らかくなり過ぎずに適度に引き締まり、直線的でモダンな建物とバランスよくなじんでいます。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP「ルシアス」シリーズ ナチュラルオーク色

③雰囲気をつくりやすいホワイト系

ホワイト系の木調カラーは空間を明るく見せ、開放感を高めてくれます。
アメリカ西海岸風や南欧風、カントリー調といった少し個性的なデザインテイストとも相性がよく、非日常感のある華やかな雰囲気を演出できます。
事例のような欧米風のデザインに鮮やかなブルーという印象的な建物との色合わせは一見難しそうにも思えますが、外壁の板張りとボーダーフェンスの横ラインのデザインや、玄関扉、窓枠などにポイント的に使われている白など、建物とエクステリアを部分的にリンクさせることで全体が違和感なくまとまり、色のコントラスが美しく、建物のよさが引き立つ仕上がりとなっています。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP「ルシアス」シリーズ バニラウォールナット色

④落ち着いた印象のダークブラウン系

深みのあるダークブラウンは、落ち着きや重厚感、高級感を感じさせるカラーです。
この事例では、ひさしなど建物の一部に使われている濃いブラウンと門柱や目隠しフェンスの色をそろえ、全体を落ち着いたトーンでまとめています。木調カラーのみではやや素朴なイメージになってしまいそうなところですが、門柱のフレームや手摺など、部分的に取り入れたブラックによってほどよく引き締まり、シャープで都会的な印象に仕上がっています。
目隠しが必要な部分はしっかり目のつまったフェンスを使用していますが、それ以外の部分をオープンなデザインにすることで、全体を見たときに濃い色が重くなりすぎないちょうどよいバランスになっています。

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

YKK AP 「ルシアス」シリーズ ステインウォールナット色

木調カラーは温もりや表情をプラスし、住まいをさらに個性豊かで魅力的なものにしてくれます。
我が家らしいファサード空間づくりに、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。

野中めぐみ 株式会社グリーンテリア
1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級

1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級 ハーブ園でガーデナーとして勤務したのち、E&Gアカデミーにて学びエクステリア業界へ。 エクステリア、ガーデンの専門店グリーンテリアに所属し主に設計を担当する他、植物に関するワークショップの開催など庭のある暮らしの楽しさを伝える活動も行う。 エクステリアプランナーとして様々な角度からみなさまの快適で豊かな暮らしにつながる情報をお届けいたします。

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