ガーデニングや家庭菜園の手入れが楽に、「レイズドベッド」の魅力と、作り方をご紹介

ガーデニングや家庭菜園の手入れが楽に、「レイズドベッド」の魅力と、作り方をご紹介

最近よく聞くようになった「レイズドベッド」という言葉、ご存じですか? 植物の生育がよくなるうえ、ガーデニングや家庭菜園の手入れが楽になるということで取り入れる人が増えているのです。レイズドベッドの魅力と、作り方をご紹介しましょう。

レイズドベッドを楽しむ人が増えています。

ガーデニングや家庭菜園の手入れが楽に、「レイズドベッド」の魅力と、作り方をご紹介

レイズドベッドとは「Raised=持ち上げられたbed=ベッド」という意味で、「嵩(かさ)上げされた花壇」のことです。地面の一角をレンガやブロック、木などで囲い、その中に土を入れて植物を植えたもので、「立ち上げ花壇」や「ベンチ花壇」などと呼ばれたりすることもあります。大きさは大小さまざまですが、プランターや鉢植えと違ってあくまで「地植え」であることが特徴です。

元々はヨーロッパなどでよく用いられていて、日本でも公園やテーマパークのほか、マンションの敷地内や公共スペースなどで休憩スペースを兼ねて設置されていたりするので、目にしたことがある人は意外と多いかもしれません。

最近、このレイズドベッドを個人宅の庭や家庭菜園に取り入れる人が増えています。というのも、レイズドベッドには多くのメリットがあるからです。

こんなにある!レイズドベッドのメリット

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レイズドベッドのメリットのうち最も大きなものは、植物の生育が良くなることです。地面より高いところに植えられているため、日当たりが良くなるほか、水はけや通気性が良くなり蒸れによる病害虫の発生も抑えられます。

区画が区切られているため、土や肥料など栽培する植物に最も適した環境で育てることが可能になります。

また、作業が楽になることもメリットのひとつ。しゃがんだり中腰になったりしなくても手入れや収穫ができます。そもそも地面を深く耕すのはかなり重労働ですが、レイズドベッドなら新しい培土を入れるのでその必要がありません。地植えなのでプランターや鉢植えに比べて水やりの頻度を減らせるのも嬉しいポイントです。

さらに、レイズドベッドはデザイン的な面からも人気です。高さが出ることで空間に立体感が生まれ、庭の見映えが良くなります。

一方デメリットとしては、撤去が大変なことがあげられます。一度土を入れてしまうと移動にはかなりの労力が必要となるため、設置する際は綿密な計画が必要です。

レイズドベッドをつくってみましょう

レイズドベッドは誰でも簡単につくることができます。まず用意するのは枠となる資材。レンガやブロック、石などを積み上げてもいいし、木枠を組んでもいいでしょう。木材を使用する場合は防腐効果のある塗料を塗ったり金属板やプラスティックボードを貼ったりすると長持ちします。最近ではホームセンターで専用のものも売られているので、手軽に作りたい場合はそうしたものを利用しましょう。

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レンガの赤が緑の芝生によく映えます。耐久性も抜群

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木枠は加工がしやすく手軽につくることができるため、人気の素材です

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金属性は軽くて扱いやすいというメリットも。土中の水分による劣化に強いのも魅力

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石組みのレイズドベッド。通路と合わせてデザインしてもいいでしょう

次に枠の中に土を入れます。下のほうは小石や軽石などを入れると水はけがよくなります。その上に培土を敷き詰めていきますが、最初は園芸用や家庭菜園用と書かれてある土を購入するのがおすすめ。レイズドベッドの大きさにもよりますが、地面より嵩上げする分、意外と多くの土が必要になるので注意しましょう。土には元肥も混ぜ込んでおきます。

用意した培土が足りない場合、庭の他の場所にある土を使ったり、過去にプランターや鉢植えに使われていたものを再利用することも可能です。その時にホームセンターなどで売られている微生物資材(土壌改良剤)を利用すると、資材に含まれている微生物の働きで土が元気になります。このタイプの土壌改良剤は土に残った根や枯れた植物、野菜や果物の皮、米ぬかなどを分解して肥料に変えてくれるので、エコにも役立ちますね。

土の準備ができたらいよいよ、植物を植え付けていきます(購入した培土なら土を入れてすぐ、微生物資材を使用した場合は有機物が分解されるまで1~3週間必要)。一般的にどのような草花も野菜も育てられますが、特に適しているのが水はけがよい環境を好む植物。繁殖力が強く地植えにするとどんどん増えていってしまうハーブ類なども区画が区切られているレイズドベッドなら安心です。また、宿根草なら一度植えれば何年も花を楽しむことができます。

レイズドベッドで庭をおしゃれにデザイン

一度つくって要領がわかったら、次はレイズドベッドを利用して庭全体をデザインしてみてはいかがでしょうか。庭の形状に合わせてレイズドベッドを複数配置したり、周りに芝生や小石を敷き詰めたり。同じ大きさでもレイズドベッドの高さを変えることでアクセントになりますし、フォーカルポイント(視線を集める場所)として利用してもいいですね。

レイズドベッドの枠材をウッドデッキやフェンスなどと質感を合わせれば、庭全体の統一感を出すことも。ぜひ、春の庭づくりの参考にしてみてください。

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。